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味くんの家族再生支援日記

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全23件 (23件中 1-23件目)

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妄想の未来

昨日もなんだかんだと忙しい１日でした。朝は久々にランニング・・これがまたきつかった。気温はめちゃくちゃ高いってほどではなくて、32度だけれど、なぜか体も重く、ほんと歩くくらいの早さでランニングと言うよりジョギングです。どんぐりころころ・・・もう秋です。カツラの木陰は綿菓子のような甘い香りに満たされます。路傍に咲く花、何の花？自宅酔芙蓉も咲き始めました♪お昼からのカウンセリングは話しが深まり、エンドレス・・・夕飯の自宅配達もできないまま（すんませーん）そのまま大阪でのワーク会場に・・・ワークは女と男の非暴力トレーニング。こじんまりとした集まりだけれど、本音で語れる場です。昨夜のワークは「妄想の未来」それぞれが自由に妄想する自分の未来・・・そしてその未来に付いてみんなでシェアリング。自分とは何か、その自己概念について検証するために、妄想を語り合うのはとても有効。世界は自分の意識の投影、と言う側面がありますが、状況に影響されない純粋に自分の意識で構成される妄想・・・その妄想も過去の体験や思いに縛られている事に気づきます。ということは・・・過去に縛られないどころか過去の体験の意味も読み替えて、新しい人生物語りとして再著述する事も可能。その新しい妄想の未来は、やがてあたらしい現実の世界となっていきます。このあたりのファシリはとても楽しい作業だけれど・・・そのためにはどんな話しがでてこようと、臆することなく、嫌悪する事無く、きちんと向き合う勇気がファシリテーターには求められます・・それにしても、妄想は面白い・・・

2013/08/31

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ふー、終わりましたー

今日は例年の夏期セミナーでお喋りしてきました。もう八年くらいお喋りしています。「ジェンダーと法」の一週間の連続講座のうちの４日目の一日を私が受け持ちます。三コマを連続して喋るけれど、四時間半のお喋りはけっこう大変です。しっかりしたレジメを作ればいいけれど、このところあれこれ忙しくてなかなかそんな時間も取れませんでした。しかも今年私に与えられたテーマは「性暴力」だったので、性暴力が理解できるような内容にしなくてはなりません。となると、そもそも性とは何か、暴力とは何か、その意味付けから説明する必要があります。私の前三日は女性弁護士による法律を前提としたジェンダー論が話されていますから、まあ、それはいわゆる常識的なフェミニスト理解に基づいたものでしょうから、私は男性論に基づいたジェンダー論やらセクシャリテイー論を語る必要があります。法律家の思考様式である、善悪二元論やフェミニスト理解の男性加害者女性被害者論、ではなく、私の援助の現場からみえてくる当事者の真実、性や暴力の本質やその問題の解決策等を学生に伝えられたらとの思いで語りました・・。とは言っても、原稿も無く簡単なレジメと参考資料だけで、アドリブで三コマ話し続けるのは、我ながらよくやるわと感心します。もちろん努力や忍耐はいつさいしてませんから、天賦の資質といえば大げさだけれど、LDでアホな分がそちらの才能に転化したと私は理解しています。私の実感としては、言葉がすらすら湧いてくるという感じです。何を話すかイメージが瞬時にわいて言葉になってでてくると言う感じです。賢い人は何を話すか構成を考え、おおよその文章を作って原稿にするか頭に記憶して、現場で語る、ということをやるのでしょう。私の頭はそこまで良くないので、その場で語りたいイメージが湧いてきて、瞬時に言葉に変換されるということです。だかららくちんですねぇ。でないと四時間半も語れません。と言う訳で、今日は一仕事したので、せめてよるはゆつくりしましょ・・・おやすみなさい。

2013/08/29

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性暴力と援助・・・

一般に暴力と言えば、男＝加害者、女＝被害者という考え方があり、その考えに基づいてDV法があり、被害者支援があります。女性相談は女性被害者の保護や支援につなげます。けれど、男性相談は一般相談はわずかの自治体にあっても、男性被害者の支援はありません。シェルターも無ければ、常時相談を受ける男性相談もありません。どこかの講演でエライセンセが語るのはDV立件数の95%は男性が加害者だという事実です。従って、現在の男＝加害者、女＝被害者と言う前提で法律や制度を作るのは間違いではないということです。ところが、この言説って真実でしょうか・・・実は内閣府自身が何度もアンケートをとり、この事実について確認をしています。それによれば、おおよそ、夫婦間の暴力（身体的な暴力）によって被害を受けた人の割合は、男性18%、女性33%です。必ずしも立件される数のような極端な性差はみられません。にもかかわらず、男女間の暴力と言えば男が加害者女が被害者というイメージが一人歩きし、法律や制度まで形作っています。ましてや性がからんだ暴力は、性的な抑圧も影響するから、性暴力加害者に対する憎悪や不信感がつのり、冷静な判断を困難にしやすいものです。性暴力も単純に「男＝憎むべき加害者、女＝あわれな被害者」とみるべきではありません。男に被害を被る男もいるし、女に性暴力を受ける男も存在します。性別に関わり無く、本人の望まない性的な行為を強制される事は性暴力でしよう。けれどその望むか望まないかという心理的な判断も他人には難しいものがあります。私は法的な判断をする立場にはないし、むしろ善悪で対応する事をよしとはしない、心理的な対応を仕事として選んでいます。何が問題か、どうすればみんなが幸せになれるのか、その心理的な支援をするのがカウンセラーとしての私のやる事です。加害被害をラベリングする事無く、クライアント自身が心のありのまま、体験のあるがままを語る事で、体験の心理的負担を和らげ、体験の意味付けを変化させるお手伝いを行います。ある行為が被害になるのか加害になるのか、苦痛になるのか喜びになるのか、それは当事者が自らの体験や思いを言語化する事でしか判断し得ません。ある性被害のクライアントは私に語ってくださいました。「私はさほど辛い事として語った訳ではないのに、カウンセラーが先に泣き出してしまって、もう語れなくなってしまいました」別のクライアントは語りました。「私の性体験を語ると、相談員はあなたは傷付いてるのよ、あなたの人生を大切にしなくちゃ、なんて説教されました」また別のクライアントは言いました。「性被害のことは話すつもりは無かったけど、なんか話してたら自然にその事も話せたし、随分楽になれました、他所では語った事はなかったけど」女だから女の性被害者の話しを聴けると言うものでもなさそうですし、男の私でも性被害に付いて必ずしも聴けない訳ではないと言う事です。対人不安の強い女性クライアントにその辺りの事を訊いた事があります。男の私に語りにくいと言うことはないのかと。すると、その方、私からは攻撃的な男性性は感じないとの事。むしろ中性的、あるいは女性的な雰囲気を感じるので、男に対する不安は感じないとの事。女性＝被害者、特に性被害女性は激しく傷付いてる可哀想な女性・・・のような誤った認識が広がるのは危険です。被害のステロタイプをイメージしてクライアントを決めつけるべきではありません。専門家にそのようにラベリングされる事で、クライアントはそのラベルに縛られて生きてしまう事になりかねません。冷静に客観的に聴きながらも、動じる事無く、クライアントの気持ちに寄り添い、クライアントが体験を乗り越えるだけではなく過去の体験をこれからの人生に意味付ける事のできるよう、カウンセリングして行きたいと私は思います。カウンセラーの価値観に基づいた被害の物語りをクライアントに押し付けるべきではありません。このあたり、八幡洋の「危ない精神分析」に詳しく書かれています。

2013/08/28

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認知行動療法の限界・・・

以前知り合った人で、認知行動療法を受けて、うまく行った・・・とかいう話しを聴いた事があるんだけれど、時間がたって、その人の行動パターンが変わったようには思えないし・・・うまく行ったという話しもどうも納得できない私でした。たぶん、その方とカウンセラーの共同幻想によるプラセボ効果のようなものではないか、と私は判断しています。たしかに私も認知行動療法は有効性は認めるし、私自身もしばしば行うところです。実際、昨日もお散歩セラピーとして、対人恐怖の方と一緒に、街中をお散歩するという作業をおこなった所です。来談室の閉じた空間で行うセラピーはそれなりに限界があるのは当然で、さまざまな環境に身を置いた時におこる身体反応や心理状況を実感する事で、クライアント本人が自分の可能性や多様な選択肢を見いだして行くことができる、と私は考えます。そう言う意味では認知行動療法はそれなりに有効性はあると思うのだけれど・・・・その限界もまたあるのだろうと、やってて思います。それは・・・・クライアントの歪んだ認知を修正するのがセラピスト、という構造自体が権力構造を有していて、対等な世界を共有している訳ではありません。管理され修正される人とする人・・この関係ではほんとの意味でクライアントの自己肯定は進まないとも。クライアントは自らの情動を自らの力で環境の中で調和させて行くことで、ほんとの自己信頼や自己決定ができるのだろうとも思います。では、セラピストの役割は・・・・認知行動療法を行う際に、認知を修正する立場に立つのではなく、クライアントの認知の世界に入り込み、共にその世界を体験することで、クライアントは自分とは違う反応をしている他者としてのセラピストから気づきを得るだろうし、またクライアントの耐えられない状況に介入しクライアントの防衛反応を緩和することも可能となります。一人では怖くてできない認知の変容もセラピストとともにであれば、意識しないうちに起こってくるということもあり得る事と思います。このあたりはナラティブでで言う所の物語りの書き換えとしての共著作業に近いものでしよう。ナラティブの「物語り世界」ではなく「リアルな世界」での体験の共有は身体感覚を伴うだけに、クライアントにとってより深い変容が起こるのだろうと思います。認知行動療法の限界を超えるための私なりの方法論だけれど・・・・セラピストの客観性や保身を優先する人には、受け入れられない「危険なメソッド」なんだろうね。でもその事でクライアントが劇的に回復するという事実があるし・・・それはキーラ・ナイトレイ主演の同映画をご覧くださいねー。

2013/08/28

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男性会議・・・新しい風なんだけれど・・・

昨日も忙しい１日でした。９月から新規スタートする男ワーク、女ワーク、それに９月末の男性会議のチラシをコピーして主要マスコミに送りました。それに、明後日の三コマの大学の講義資料の作成。さらにカウンセリングが二件。なんだかんだとやってたら、ほんと午前様になってしまいました。猛烈サラリーマンみたい。（笑）とはいうものの、猛烈サラリーマンと違うのは、私が好きでやってるってことと、誰かにコントロールされている訳でもない事、社会に対するアンチテーゼとしての活動である事・・などかな。アンチテーゼ・・懐かしい言葉だけれど・・・主流派の価値観に対して、それに反する価値観が生まれ、相互の対立を超えて、新しい統合的な価値観が産まれて社会が変化して行く、という考え方でしたね、たしか。近代の価値観が様々な所で機能不全になりつつある現代。それは家庭でも、会社でも、学校でも、症状は違えども同じ要因で発生しています。それは先日も書いたけれど、ポストモダンの終焉ということで、渡辺京二の事も引用して書いたけれど、近代社会の仕組み・・・が現実の人のありようやテクノロジーの変化に対応できなくなった、ということだと私は考えています。だもんですから、近代的な価値観に基づいた思考回路で考えてても埒はあかないよ、ということ。一見、ポストモダンがその新風になるかと思える時代もあったんだろうけれど、ポストモダンも所詮近代の流れの支流に過ぎないのではないか、とも考える私です。こんな私、カウンセリングにしてもワークにしても、ナラティブで言う所のオールタナティブ（主要な価値観ではないその他の）な物語りを前提に考えます。もちろん、その意味も内容も社会（ドミナントな）に対するアンチとしての位置づけがありますから、ドミナントな社会を前提に考える人たちには理解不能なのかもしれません。とはいうものの、そのオールタナティブな価値観を身につけた人たちが社会に帰り、差別や抑圧を否定する新しい風を社会に吹き込んでくれたり、現代社会の価値観が破綻したあとに新しい社会を築くための新しい可能性を芽吹いてくれる事を期待する訳です。私はそのための種まきをここ二十数年やっている訳ですが、その具体的な活動のひとつが男性運動であり、男性学会議でもありました。95年以来衰退するメンズリブ運動に対して、衰退の原因である運動の当事者性の欠如にもの申し、当事者性と男性性をメインにメッセージを発信したいとの思いで、十年ほど前に男性会議を模索した訳です。当時は中村教授もその動きに関わってもらってた事もあり、私の提案「男性会議」に対して、彼はアカデミズムとの親和性を考えてのことでしようけれど、「男性学会議」としてほしいとの意見で、その意見を尊重して第一回から第六回までを男性学会議とし、サブタイトルを「DV・虐待加害者プログラム研究全国大会」と大風呂敷にしました。で彼は、当事者性からは身を引いたようで、アカデミズムの中での活動に純化したのでしょう、きっと。マスコミや司法などのいわゆる社会のパワーに依拠する所に対しての働きかけは、その方がスムーズである事には間違いありません。けれど、それは所詮社会の価値観にそった活動の枠からは逃れられません。この限界を超える事は不可能です。犯罪者や加害者に対する対応に付いても、社会の価値観の中でしか対応できないから、社会の価値観の問題点を当事者に伝える事はできません。教育や更正と言うパワーによるコントロールは、当事者に対して、上手にパワーコントロールする事を学ばせるだけの、援助者のための援助、あるいは組織のアリバイづくりとしての加害者プログラムに成り果ててしまう可能性があります。実際、法律ができて十数年に及ぶのに、DVも虐待も、その認知件数は増えこそすれ、経る事は無いという現実があります。ここに果敢なメスを入れたいとの思いの私・・（笑）まさにドン・キホーテですねえ。中村教授も去って、しがらみもなくなった男性学会議も二年間のお休みをいただいてましたが、今秋は男性会議としての復活を目指します。９月29日に京都はひとまち交流館で、第七回日本男性（学）会議として開催します。内閣府も男性運動を始めた彼らを取り込んでの男性相談マニュアルを作ったけれど、これまでのフェミニストの言説とは矛盾するものを提示する、そのおかしさには、失笑したくなる私。社会の利権構造の中で動くには所詮限界があります。その限界に縛られる事無く、自由に語り、新しい可能性を導きだす事ができたら素敵だろうなぁ・・と妄想する私。どうなる事やら。そうそう、昨夜のカウンセリング、一件は長年関わってこられた当事者の方だけれど、社会復帰を目指して活動するので、ワークやカウンセリングを修了したいとのこと。社会の中でしたたかに生き抜くには、まだまだ大変なんではないかと危惧する私ですが、引き止めることもできません。できればポジティブ還元としての社会復帰で幸せになってほしいと願いつつ見送りました。もう一件は、夫婦間のディスコミュニケーションの問題で来られたカップルに対するカウンセリング。こちらは、対立の原因である対話の断絶に対して、それぞれの気持ちや考えに付いて確認し、それを私が通訳しながら相互理解を進めていただきました。それぞれがかなり力が付いておられる方達だった事もあって、比較的短時間でカウンセリングを終えました。とかなんとかで、ほんと忙しい一日・・・午前様になったという訳。そうそう、男性会議・・・男性支援者の方達と当事者、女性当事者などが、語り合う場にしています。またチラシをアップするのでご覧ください。興味が湧けばお気軽にご参加くださいね。

2013/08/27

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雨のキャンプも語れば楽し♪　多動の過覚醒の私

金曜から、京都市は北の田舎の茶園にてキャンプでした。天気はあいにくの下り坂。リベンジのチキンカツサンドに挑戦だ・・・まず生地をこねて一時発酵して・・・分割、二次発酵して・・・焼けました・・チキンカツを挟んでチキンカツサンドのできあがり・・・うまかった・・・雨のしょぼふるテント泊そこそこの広さだけれど・・撥水が弱ってフライの防水が効かず、テントの中にもじわじわ水がしみ込んできます。チキンカツとパエリアの夕食のあとは、恒例のキャンプファイアーとお喋りと雨に煙る朝茶畑も濡れて・・・結局私は眠れぬまま朝を迎え・・・朝ご飯は簡単に・・翌日もずっと雨なのでお散歩セラピーもできず、そうそうに直帰しました。♪それにしても、この歳になっても徹夜ができるってのは有り難い事なのか、困った事なのか・・・ま、私自身はちっとも困ってないので、状況を楽しむことにしましょう。どう見ても多動で過覚醒の私です。キャンプセラピーイベントに様々なご助力を頂きました、茶園庵主様に深く感謝です。ありがとうございました。またご参加頂いた皆様、お疲れさまでした。ありがとう。・・・・・・今度は11月紅葉のキャンプになりそう。

2013/08/24

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ポスト・ポストモダン・・霊性と知性の統合の世界？

昨夜は男ワーク。ファシリはテルさん。さすがに暑すぎてか参加者も若干少なくてこじんまりとはしてたけれど、その分深い話しが楽しめます。初参加の方もおられて、和やかな雰囲気で話しは進みました。テーマは「自分を語り、他者との違いを理解し受け入れる」事。語りは何気ない、自分の暮らしやら好みやらだけれど、体験や思いは十人いれば十人違います。どれが正解でも常識でもありません。それであらためて感じたのは私の感性やら日々の体験が、世間のスタンダードからは随分違うよねえ、ということ。要するに私は変人な訳ですが・・・（笑）たまたま今朝の朝日朝刊に１ページのインタビュー記事がありました。私は聴いた事も無い歴史家の渡辺京二です。たまたま読んでみると、近代批判という意味では私の考えとほとんど同じ事を書いてました。近代化によって、私たちは大切なモノを失ってしまったと。文明開化という言葉で、前近代を否定した私たちだけれど、やがて環境問題や人権問題もふくめ人間存在の意味と自然との調和を喪失してしまった現代人・・・というような事を書いています。ポストモダンという言葉で表される概念と続いている事でしょう。けれど、そのポストモダンも人類の未来には答えを見いだせないようで混沌としているように思う私。そんな私が直感するのは、ポスト・ポストモダン。何億年とかけて私たちの身体構造が出来上がって行ったという事実の上にここ数万年の意識化と数千年の社会化、さらに数百年の個の意識化が起こり、この百年ほどで近代的意識が産まれました。その結果人々は幸福になり未来が豊かであれば問題は無いのですが・・・現実は差別と抑圧、貧困と暴力が拡大しています。その矛盾は無くなるどころか拡大再生産され崩壊への道をひた走っています。やがて来る変曲点がクラッシュポイントになるのか痛みの伴う再生ポイントになるのか・・・難しい所でしょう。そこで私は今何を考え、何を直感しているのか・・・という訳で私が変人である事の意味があるということ・・なんですが・・・・。現代の様々な価値観やシステムに依存しないで、自身を存在せしめるスキームの提案と言えばいいのかな。それは何億年の生物としての歴史も否定せず、神々との関わりも受け入れ、細胞のひとつひとつから宇宙までのつながりを個の実存と統合させる・・・そんな荒唐無稽な考え方でしょうか。私は哲学者でもないし研究者でもないので、そういう考え方について先達がいるのかどうかわかりません。が、私は私を動かす衝動がどこから来るのかわからなくても、その衝動に身を委ねることで、なにやら、未来が見えてくるような気になっています。はやりのエビデンス（科学的な根拠）思考とはまったく相容れない方法論でしょう（笑）こんな私を社会は受け入れなくても、やがて社会は崩壊する・・・・その現実の前で私は揺らぐ事は無いでしょうねえ。問題はその先でしょうか。とかなんとか妄想してますが、それを実感するために・・・これからキャンプセラピーです。あいにく天気は下り坂。プランも何も無くて、田舎暮らしの知人の茶園になだれ込んで・・・どうなる事やら・・・

2013/08/23

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多忙な日々・・・ゆっくりしたいー・・

今日というより・・昨日も忙しい一日でした。朝は修行の掃除から始まって、たまってたデスクワークをこなし、お昼すぎからはカウンセリングが二件、夕方からは晩ご飯作り・・衝動的に寿司づくり・・・昨日の寿司は、さんま寿司・・鶏霜作りと鰹たたきのにぎり寿司・・と、いなり寿司・・・あちらとこちらにお裾分けしてもかなりの分量が家人用になりまして・・・私もついつい食べ過ぎちまいまして・・・嗚呼・・結局あっという間に一日が過ぎてしまいました。そうそう・・・昨日は久々に・・・夕方に半時間ほど激しい雷雨が。はやりのゲリラ豪雨というあれかな。うっかり一カ所締め忘れてた窓から雨が吹き込んで、床がびしょんこに。来週は恒例の某大学での講義があるので、その資料作りも途中だし・・・そうそう明後日はこじんまりしたキャンプセラピーだし。その準備もあるし・・そうそう、そのキャンプは京都は北の某茶園の裾野で行う予定。定員は未定なのでまだまだ参加の余地有り、金曜のお昼または夜にセンターに集合です。日常を離れて自然や野生の自分を感じてみたい人、ご一緒しません？参加費は実費、三千円ほどかな。楽しみはアウトドアクッキング、田舎のウォーキングとショッピング、うまく行けば川遊び・・などなど。なんと言ってもキャンプセラピーの一番のイベントはキャンプファイアー。何時間もたき火を囲んで、おバカな話しを続けるのもセラピーならではの楽しみ・・・さてさてどうなる事やら。とかなんとかで、次々やる事が・・・ああっゆっくりしたいー。

2013/08/21

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只今室温37度

先ほどカウンセリングが終わって、クーラーの効いた来談室からでたら、すごい熱気が・・・三階事務室はなんと37度一階ダイニングルームも36度。屋外では39度くらいになってるのかも。そいえば、救急車もなんどかピーポー鳴らしながら走ってましたねえ。そりゃこれだけ暑いと熱中症にもなりますよねえ。せめて夕立で一雨降ってくれれば、少しは涼しくなるでしょうに。

2013/08/20

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かーるーいシネマ・・軽い教育

一昨夜は「スタートレック・イントゥーダークネス」を見に行きました。一週間ほど前はブラビのワールド・ウォーを見に行ったし。どちらも軽いノリで深く期待もせずに出かけました。スタートレックシリーズはみた事の無い私だけれど、CGなどの様子を知りたかったのと、超悪役がどのように描かれるかも見物でした。ワールドウォーもゾンビストーリーなんで、B級だとは思うけれど、ブラピがそのB級にどう影響するかというのも知りたかったし。まあ、どちらも映画としては軽い映画で特に深く心に残るものではありませんでした。CGがすごくって、それはそれで映像は楽しめるのだけど、ストーリーとしてはリアリティーが感じられなくて・・・軽さっていうと、最近はゲーム市場が拡大して、かなりの金が動いていると思うけれど、それは大人もこどもも、バーチャルな世界に繋がっているという現実があるという事でしょう。このあたりにも多少の危惧を覚える所です。バーチャルな世界では、妄想の自分を表現できるし、命も行為もリセットできるというメリットもあるから、のめり込んでしまって、依存的になるのでしよう。この軽さの中でバーチャルな関係や行為に適応しすぎてしまうと、リアルな世界に適応するのが難しくなるのかもしれません。常に世界が平和で安定しているのならそれはそれでかまわないけれど、リアルな世界が不安定でハイリスクになった時に、リアル世界ではリセットもできないし、妄想の通りには動かせる訳ではありません。こんな時にサバイバルするには、やはりリアル世界でのサバイバルスキルを獲得してないと・・・・と思うんだけれど、なかなかリアル世界でしたたかに生きて行くなんて事もできないしね。戦争も暴力も不条理も・・・みにくい現実はすべて蓋をして美しい世界だけを教えられた人ばかりの社会ってのは・・怖いよねえ。おりしも島根県教委がハダシのゲンを閲覧禁止にしたけれど、安倍ちんの美しい日本とどこかで繋がっているんでしょう。かるーいものばっかり見せられて、バーチャルな自己概念で満足するのではなくって、重くて深い現実に向き合いながら現実の中で楽しく生きる、そんなことを考えさせられた・・ここ数日でした。

2013/08/19

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暑い夏・・・世も末か・・

それにしても、このところの暑さは尋常ではありません。京都でも連日37度が続いています。もちろん暑さだけではなく、局所豪雨の激しさもしかり、観測史上はじめての状況が次々と起こっています。これは日本だけではありません。世界的に同じような状況になっています。局所的な気候の変動というより、全地球的な気候変動の現れとみるべきでしょう。そして、その変動はマイナス方向に変化する要因は今の所現れていません。太陽黒点の減少やら太陽磁極の変化から今後世界的な寒冷化に向かうと言う予測もあるけれど、現在は温暖化の方向に進んでいるようです。気候がどちらに変動して行こうと、安定していないという事は事実であり、その変動は農業や水産等の人間活動に影響します。食料生産の問題で言えば、つねに飢餓線上にある人たちはいる訳だけれど、これまで開墾や効率化で生産量の増大があったから、増加する人口にも関わらず、世界的な規模での食料危機にはならずに済んだけれど、森林の伐採は限界を超え、技術革新も頭うちになった時に、いきなり食料危機が到来するのかもしれません。もちろん、分配の問題もありますが、資本主義経済は、利益のために動いている訳で環境や人権を考慮している訳ではありません。その経済を政治的にコントロールする力は世界政治にもなさそうです。このままの状況が続けば、いずれ物理的な変曲点に到達するのも時間の問題でしょう。その時にソフトランディングできるのか、ハードランディングしてワールドクラッシュに至るのか・・・・それが五十年、百年先の事のようには到底思えない私です。もういつそのときが訪れてもおかしくないような気がするのは私の杞憂？・・・ならいいけれどね。終末思想はどの時代にもあるけれど、どの時代にも、未開の資源や市場が存在したし、どの時代にもインターネットや核兵器はありませんでした。分配の不平等は内戦やテロを生み、それは即世界の安全を脅かすという現実があります。絶望や憎悪と通信や軍事テクノロジーの進歩が絡み合った時にだれも予測できない・・・人類の悪夢が現実化する可能性もでてきました。とはいえ、日本では熱中症に気をつけましょう、なんていうニュースが溢れているお気楽な現実認識です。これから先の世界がどのように変化するか、世間のみなさんが当事者になった時にはじめてその怖さに気がつくんでしょうねえ。えっ、意地が悪いって？・・・そんなことはないんだけどなー。環境問題について、私は三十年前から言い続けてきたし、人権問題も言い続けていますしねえ。その言葉が一切通じないのだから、それは仕方ないと思うんだけど・・・。もちろん私はそれを意識して生きてるから、どんな未来でも受け入れられるし恐怖も不安もありません。もちろん、現在の生活も、それなりに今を満たされ豊かに暮らしています。これも偶然ばかりではなく、自分で考え、判断してきたからの結果でもあると思います。さてさてそんな私、今朝も暑い中走りました。朝方は曇ってたので半パンランニングで走ったら少しは楽でした。なんか突っ張ってるようなひまわり・・・突っ張らずに、力まずに、咲いてるひまわり・・・黄花コスモスも花盛り賑やかに咲いてる事務所のトレニアブルー事務所の朝顔も咲き出しました。こんな時代だからこそ、日々の暮らしを楽しみたいですね♪

2013/08/19

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自由な対話・・・・グルメナイトの楽しみ

昨夜も日替りを過ぎてもけっこうなにぎわいの続いたグルメナイトでした。久々にお会いできた方もおられて、楽しく賑やかな時間となりました。いつもながらに満員御礼ではあるけれど、その多くは家族問題の当事者たち。DV、調停、別居、離婚、などの当事者です。男性も女性もおられます。女と男が何度も自由に語り合う事で、問題の本質に皆さん気づいてくださいます。昨日もある女性は「私も自分の加害者性に気づいたし、私の中に暴力性はあるねん、たまたま夫はもっと力があって私をコントロールしてたから、私は被害者みたいになってたけど・・・・」加害・被害は単純ではありません。いじめでもDVでも同じ事加害者が被害者になったり、被害者が加害者に入れ替わったり・・・。虐待でもある意味同じ所はあるでしょう。こどもの泣き声が自分を責めている、ように感じられて、親自身は被害者意識がつのって行く・・・。単純に善悪のラベルを貼るのは本質的な問題解決にはならず、むしろ問題を隠蔽してしまいかねません。DVも虐待も「防止法」ができても一向に減らないのは、そういうことでしょう。本質的な解決策は・・・まず事実を知る事・・・当事者の生活や心理に付いて、当事者自身や関係者、援助者がありのままを理解する事でしょうか。そのためには、当事者が本音を語りあえる場や、仲間が不可欠。そこには場を支配する人の不在は不可欠です。権力や知識で場をコントロールする人がいるとたちまち、当事者は口を塞がれてしまいます。という訳で、グルメナイトは自由で楽しい対話の場になるように心がけています。一人一人の変化もみなさん感じておられて、それも話題に・・・。他者の視点を理解する事で、自身の世界も広がり、行動も生活も変化して行きます。このあたりが一番の楽しみ。もちろんお料理の楽しみもあるけれど・・・人の成長する姿が何よりのごちそう・・そんなグルメナイトは夜が白むまで・・・最近は満員御礼なので、これ以上お誘いをする事ができないのが残念。

2013/08/17

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終戦記念日・・・敗戦を受け入れないのかな

今日は敗戦から68年。先日みた「終戦のエンペラー」では終戦に至る皇室周辺の動きや、敗戦後の天皇とマッカーサーの駆け引きなど、なかなか史実にはでてこないストーリーが映像化されていて、それはそれで面白いものでした。ドイツやイタリアなど同盟国の敗戦のありようと日本の敗戦のありようの違いが、戦後の国民の意識や政治状況の違いにも現れているように思われてなりません。ドイツではヒトラーは自殺し、ホロコーストを行った国家的責任を引き受け、歴史的事実を後世に伝える努力を続けています。イタリアではムッソリーニの遺体は広場で吊るされ、戦争責任を社会的に国民が問うています。引き換え、日本の敗戦は天皇の玉音放送で決定されたという事実から、国体護持という体制擁護の価値観が生き残り、それはそれで戦後復興に役立ったと言えなくもないけれど、戦争責任が曖昧にされ、国民自身も一人一人が自らの戦争責任と向き合う事をせずに済んだように思います。誰が戦争を起こしたのか、なぜ戦争が起きたのか、自分は戦争にどう関わったのか、など、真剣に向き合う事も無く、自分の知らない所で戦争が始められ、自分は巻き込まれた被害者として自分を位置づける事で、良心の呵責から逃れる事が可能です。戦争で親族を失った人、戦場で残虐な行為を行った者、などの本心は語られることはなく、きれいごとの慰霊祭で事実に蓋をしているようにしか思えません。私の父親は下士官候補を拒否して中国奥地に送られ、命からがら逃げ帰った兵隊です。彼は青年時代を上海で過ごしたモボで、中国語もある程度話せてるし、中国人の友人もいたようです。彼は戦地に送られても、他の日本兵のような東洋鬼（トンヤンキ）になれずに、自分を人間として維持し得たようです。いくつかのエピソードをこどもの私に話してくれました。そんな私からすれば鬼になった多くの日本兵は戦後もその行為に自ら口封じし、あるいは口封じを強いられ、家族にもだれにも語らずに死んでいったことでしょう。誰にも語らず心に封じ続ける事の辛さも大変なものと思います。語れたら随分楽になれたのではないかと思うけれど、それを受けとめる力が日本人の意識の中には無いのでしょう。当然その語りから学ぶ事もできたのに、それをさせなかったばかりに、何の学びも無いまま、あの戦争すらないものにされてしまって行くのかもしれません。そのあたり、中国・韓国の反日感情をとやかく言う前に、日本人自身がやるべき事をやるのが勇気ある大人のやる事だと思います。だって◯◯くんもしたんだもんぼくはわるくない、というこどものような発言を真顔でやる人を政治家に選ぶ日本人のメンタリテイーです。すべて責任は曖昧にし、誰かに転嫁しててもねえ・・・こんな日本じゃまたなにかひどい事が起こるんじゃないか、と悲観してます。あっ、私自身は楽観してますよ、日本がどうなろうと大丈夫と・・・そんなこんなを感じた今日の日でした。

2013/08/15

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刺激が欲しい・・・汗と涙のジョロキア粉末記2

先日いつもの安売りスーパーにジョロキア五個入りが98円で売ってたので、五袋ほど買い込みました。ホールの生ジョロキアは扱いづらいので、刻んで干して、粉末に近い状態にして保存します。が・・・その作業のなんと過酷なこと。刻んでるだけでジョロキアの刺激成分が揮発して、咳はでるわ、汗は噴き出すわ・・部屋中がひりひりする危険地域になってしまいます。ことしは少しでも揮発成分を少なくしようと半割にしていったん干してかなり水分を飛ばして刻みました。しかもことしは素手でさわるのをやめて手袋を使って刻みました。けれど、やはり刺激成分は揮発して直接触ってないのに、作業が終わる頃には顔中ひりひりしてきました。終了後に顔を洗ったけれど、かえって刺激成分が目に入り込んで、痛くてしばらく目も開けられなくなりました。やれやれ・・何回か石けんつけて洗って・・・やっと目が開けられるようになりました。（笑）それにしても、こんな危険なとうがらしが好きなんてアホな人間はそうたくさんいる訳ではないだろうけれど・・我ながらアホですねぇと感心してしまいます。もちろん、私もはじめはもっとフツーでしたが（笑）こどもの頃から多少コショウやとうがらしなどの刺激が好きでした。が、自分で料理するようになって、どんどん刺激に耐性ができて、少々の刺激では物足りなくなってしまいました。とうがらしだけではないけれど、どんな刺激であっても刺激が繰り返されると、その刺激に対する感受性が鈍麻していって、あまり感じなくなります。いい意味でも悪い意味でも。私は身体的な痛みとかの刺激に対しては、かなり鈍感なのか耐性があるのか、さほど辛くはありません。むしろ刺激を適度に楽しんでいる感じ・・・ちょっとMっぽい所ですが（笑）逆に刺激に弱いというか刺激に過剰に反応してしまう人は大変だろうなあ、と思ってしまいます。とかなんとか、おバカな事を書いてますが、今日は今日でちゃんと仕事もこなしました。はじめての方のビジテーション。はじめての面会ながらお父さんとこどもさんの楽しい時間を共有させて頂いた私です。それに、久々のかたのカウンセリングが二件・・・。考えてみると、対人関係の困難というものもある意味ストレスであり、ストレス耐性が無いと援助者としては務まらないのかもしれません。特に私のように世間の枠をはるかに超えた所で、自分なりの援助を行う場合、よほど自分に確信がないと、不安につぶされてしまうのではないかと思います。もしくは自己防衛が働いて当事者を傷つけたりしかねません。ジョロキア好きというのとアウトローのカウンセラーというのと、どこかでリンクしているのかも知れませんね。そうそう、まったく関係ないけれど、先日疎水を散歩してたらモミジアオイが咲いてたので思わずパチリしちゃいました。

2013/08/14

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性の抑圧と相談

以前にも何度かかいたけれど、某いのちの電話関連の著書で「同性愛は治療すべき病気だ」と本気で書いてるエラいセンセががいました。世界的には同性愛は多様なセクシャリティーのひとつであって、病気でも犯罪でもないという事が認知されつつあります。同性結婚も少しずつ合法化されて行ってるという世界の潮流があります。けれど、日本のエラいセンセの中にはまだまだ同性愛は忌むべき病気だと考えている人が多いんでしょうねえ。困ったものです。私が十数年前に立ち上げに関わった男性相談電話では、さすがに男性同性愛はセクシャリテイーのひとつであって、異性愛と差別されるものではない、という理解は共有されていました。相談の対応もそれなりの事ができていたように思います。ただ、そうしたセクシャリティーに関する悩みと、セクシャリテイーを通じた楽しみは、裏表であって、相談電話としては悩みとしての語りに耳を傾けるのですが、楽しみとしてかけてくる電話に耳を傾ければ、ただのエロ電話にしか過ぎません。様々な悩みを抱える男たちに対して、心の支援をしようというのが本来の趣旨ですから、そんな方たちがかけてもかけても繋がらない電話にしては意味がありません。けれどエロ電話を求めてかけてくる人は積極的なリピーターになりしかも高揚をもとめて延々と妄想を語りますから、そんな利用者（性通話者）が増えると、本来の利用者が利用できなくなる、という状況になります。けれど、本来の利用者にとって無意味な電話になった所でどんな内容か公表する必要は無い訳ですから、性の悩み、というくくりで、電話をとってる実績があります、と公表する事で、電話を維持し様々な利権につなげるという事はできる訳です。このあたり、男の電話相談だけではなく、あらゆる援助について言える事ですが、利権が絡んでくると援助のための援助になりやすいという事実があります。当事者のためではなく援助者のための援助になって行きます。そのおかしさについて当事者は身を持って体験しているので、おかしいと感じるのですが、それを語る場もありませんし、当事者の語りに耳を傾ける専門家もマスコミもありません。問題を抱える当事者の問題としてしか位置づける事のできない価値観が世間にあるからです。まあ、そのあたり、現実の男の相談電話が無意味なものになってきたので私としては関わる意味も無くなり、二年ほどまえに抜けさせて頂きました。行政やアカデミズムの意向（＝自分たちの利益）ばかりを気にして当事者の利益は二の次でしかない、そんな当事者性の無い援助は私には恥ずかしくてできません。それが例の訴訟ではっきりしたという訳（笑）かように、性の問題はなかなか相談としてきちんと向き合うのは難しいものですが、日本人の意識はもちろん、日本の専門家と言われる人たちもまた、自らの性の抑圧について理解できていません。このあたりがきちんとできないといい相談にも支援にもならず、支援のための支援に成り果ててしまいます。私のクライアントで性依存の悩みを抱えてる人がいたけれど、やがてその方は自身のセクシャリティーや自らの依存傾向について自己受容し、セクシャリティーを否定する事無く、依存傾向を克服することができました。もちろん、十年ちかい作業ではありましたが。結果として本人自らのセクシャリテイーを活かした対人関係を作れるようになり、随分と成長されたし、人としての力も備わってきました。世間では理解されないであろうそのライフスタイルに対して本人は自己一致し、他人からコントロールされる事もなくなりました。そのプロセスを共に歩ませて頂いた私もとても大きな学びを得られたし、その人に対しては敬服の念を禁じ得ません。とても素敵な方です。その方（あっこの方女性です）があるとき、女性の相談電話に電話したとの事、相談員は十年くらいのベテランだとの事らしかったけれど、本人の訴えを受容する事も傾聴する事もできず「あなたは利用されているのよ、あなたは傷付けられてるのよ、あなたの人生ダメになるわよ、病気になったらどうするの・・・etc」と説教を始めたとの事、本人はたまらず「相談員さんあなた私の話しで傷付いてるのね、それはあなたの問題よ、私はその事ではまったく傷付いてないし、今はまったく問題ではないのだから」と返したけれど、感情的になったその相談員は言われてる事が理解できないようでした、とのこと。長年相談業務を続けていても、自らの問題について向き合う事も無く、当事者からも学ぶ事も無く、エライセンセや行政権力にすり寄る事ばかりやっていては、確かに自分もそれなりにエライセンセになれたり、行政、専門家界隈では、力ある人として社会的評価は得られるようになるけれど、援助者としてはＢ級Ｃ級に成り果ててしまいます。残念ながら、この程度の人たちが日本ではふつーなので、世界からは半世紀ほど遅れた援助実践になるんでしょう。嗚呼・・・胸痛みます。私は当事者からまなび当事者とともに生きて行きたいし、援助も然り当事者の当事者による当事者のための援助実践を続けて行きたいものです。またその事をこれからも世に問い続けたいと思います。・・・が、性の抑圧の強い社会だけに、私の言ってる事、やってる事が理解されるにはまだ三十年四十年かかるんでしょうねえ・・まっいいけど。

2013/08/13

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大人もこどもも・・・育ち合う関係・・・

このところ、シェルター利用やビジテーションで、子どもたちに関わる事が多くなっていました。本来、家族や地域の人間関係の中で、子どもたちは様々な価値観やライフスタイルを学んで行きます。子どもたちは生育の中で、学校教育とはまた違う、生存のための基本的な概念をその家族や地域で獲得していきます。けれど、その家族や地域の人間関係が希薄化し、すべての価値観や概念が、マスコミや行政、学校教育の発信する画一的な情報に染められ、多様な人生の選択肢を獲得することが難しくなっています。社会の価値観に適応できるこどもはそれなりにレールの上を走り、適応できないこどもは様々にラベリングされてアウトサイドに押しやられることになります。多くの親はこどもが親の敷いたレールから外れて落ちこぼれる事を恐怖し、こどもの尻を叩きます。こどものあるがままを受け入れるとか、自由な選択肢を提示する等という事もなく、単純で乏しい理想的なモデルのみ提示するようになってしまいます。それでみんな幸せなら問題はありませんが、親も子も辛い思い、不安な日々を生きている人も少なくない事と思います。少なくとも私の所に来られる方は、抱えきれない問題を抱えて来られます。で、私は問題がなぜ起こるのか、どうすれば楽になれるのか、そんな方達と一緒に考える事になります。結果「相手の問題、状況の問題」と考えていた事が「自分の問題」である事に気づいてくださいます。自分の問題なら自分を変える事で、問題が解決するプロセスに入れます。親のそんな回復のプロセスの変化についてこどもはこどもなりに理解します。またこどもは私たちや関係者と関わる事で、親以外の大人の様々なありようを学んで行く事になり、多様な人生の選択肢やなにより、自分を受け入れてくれる大人たちとの関わりで、自己肯定感を獲得していきます。そして、そんな子どもたちの成長の様子を見て、大人たちも自身の存在や言動の意味を理解する事になります。一方的に育てるとか教えるのではなく、相互の関係の中で相互が学び合い、育ち合う事が可能となります。多様で柔軟な価値観やライフスタイルが認められる社会は、安定的で非抑圧的な社会になるでしょう。けれど、現実はパワーコントロールを伴ったトップダウンの情報の流れとなっていて、ボトムアップはあり得ません。一見効率的だけれど硬直で危うい社会になっています。財政・年金・少子化、原発、増税・・・etc 。既にその危うさをみなさんうすうす感じているけれど、インサイダーたちは利権に依存しているから自らそのシステムを自ら変革する力はありません。システムが何らかの力で崩壊し自滅するしかないのかもしれません。そんな危うい時代の子育て・・・・大きな意識変革がないと・・うまく行かないよねえ、というのが私の考え。そんな私に関わってくれる親子はそれなりに、新しい可能性を育んでおられるように思うのですが・・・・しばらくお泊りしてた子どもたちと一緒にプチ花火大会親も子もあるがままで大丈夫みんなで一緒にお菓子作り・・・・おいしく焼けました。

2013/08/11

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自己決定・・・自己不一致を超えて・・・

昨夜は女と男のワークでした。残念ながら昨夜も参加が少なくて、こじんまりとしてたけれど、その分、中身の濃い対話になりました。テーマは「マイ・ジョーシキ　　マイ・ルール」自身の価値観と世間の価値観の違いを確認するというもの。人は、だれしも生育の中で様々な体験や大人たちとの関わりの中から、自分なりの価値観を形成して行きます。その価値観が社会一般の価値観と一致していれば、社会的に評価される存在となりますし、不一致であれば、反社会的な存在との評価を受けるのかもしれません。けれど、反社会的存在とのそしりを受けたくない人は、自身の感情や価値観を抑圧し、無いものとして社会に適応しようとします。そのことで自身の無意識と意識の不一致が起こります。これはフロイトのいう、イドと超自我の対立とかユングのいう「影」という概念に近いものでしょう。ワークでは、その不一致部分を言語化する事で一致させ、心の葛藤を取り除くと言うことになります。ワーク参加者はそれなりに葛藤を乗り越えてこられている方達ばかりなので、既にその不一致部分を理解されていて、かなりの所一致されていました。となると、思想的には反社会的な思考方法になるのですが、それが、語り合う事で反社会的な行動にならないようにセルフコントロールして行く事も可能となります。それがワークの値打ちでしょうか。自分の社会的な評価・・・金とか、地位とか、名声とか、権力とか・・・のために、自身の内なる情動を抑圧して生きている人は、常に自己不一致となるから、幸せな人生にはならないのかな、なんて、話しもでてたりしました。自分の正義や信念に基づいてぶれずに行きている人と、大きな組織の中で支配を受け入れて自分で考えない人生を送っている人と、・・どちらが幸せか・・・比べようも無いけれど・・・少なくとも私は支配される人生は惨めで受け入れられません。それはこどものころから一貫しています。地位とか、金とかのために生きてる人の人生って・・何なんでしようねえ・・私にはよくわかりません。そうそう、昨日はある人と話してて「幸福の王子」の物語りを知ってるかって話しになって・・・私はいつか読んだような気もするけれど、まったく記憶から無くなってて、その物語りをネットで探して読んでみました。人生の真実とは何か・・・難しい概念をわかりやすく伝える童話です。この童話は特に違和感もなく、私の価値観と一致していました。私が世間にどうみられようがぶれることなく、支配される事無く、非常識でかなり反社会的な価値観を内包する私自分の人生をさらに肯定し、確信を深める事のできた一日でした。いずれ社会は変遷し崩壊するのですから、怖れるに足りません。怖れるべきは・・・・・

2013/08/10

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雨のち晴れ・・初秋の香り

昨夜は琵琶湖花火大会、折しも夕方からは大津で大雨、雷、洪水注意報がでてて、山科でもいっとき雷雨となりました。浴衣姿の娘さんが傘さして、駅に向かってました。シェルターの親子やら関係者の方たちも花火を見に行く予定にしてたけれど、雷雨で中止？なんて考えたら、もうやめようと言う事になったみたいです。私は男ワークがあるので、行く訳にはいかなかったのですが・・・。で、その男ワーク・・・電車が地震の誤警報があった事、京都あたりから花火客が乗り込んでたりで、半時間ほどの遅れがでてたり・・・車も大渋滞があったみたいで・・待てど暮らせど参加者が現れません。結局、私含めて４人の参加となりました。まあ、そのぶんたっぷりとお話のできた、中身の濃い時間となりました。ワークは「人間関係と学び」。これまでの人間関係が本人にとって何であったか。さらにその関係から何を学んだか、という人生のふりかえりのワークでした。どんな体験であれ、それが痛みや、怒り、憎しみ等があったとしても、善し悪しは別にしても様々な事を体験から学んで行くのが人間と言うもの。さらに人はその無意識の学習を意識化し新たな意味で読み替える事も可能です。そのためには囚われてた感情を終わらせ、自身を客観化したり、語る事で体験を追体験し別の物語りに書き変える事が必要です。一人で悶々としていても、あるいは同じ価値観だけで語り合っていても、あまり意味はありません。さらにワークも多様性、流動性を内包するダイナミズムに満ちた場である事が必要です。・・・・そんなこんなを感じた中身の濃いワークとなりました。でワークをやってたら、雨は上がってなんと花火大会がちゃんと行われているようで、どんどんと、大津から花火の音が響いてくるではありませんか。なんと皮肉な・・・で、一夜明けると薄曇りの朝・・・念には念をいれて日焼け防止のウインドヤッケを着込んでのランニングにトライ。何故だか体が重くて・・十キロでギブアップ疎水べりはけっこう立派な木々が育っています。蝉時雨ももうそろそろ終わりころでしょうか。至る所に抜け殻がぶら下がっています。一番早い、秋便り・・・ここにも秋が顔を見せてます。出穂期（しゅっすいき）を迎えた稲穂芙蓉も咲き始めました。

2013/08/09

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不毛な闘いを避けるために・・・修復的支援の必要性

先日のメンカン講座では、修復的離婚を達成した女性三人に語って頂きました。それぞれのプロセスに重なる部分もあれば重ならない部分もあります。重なる部分は、男は対話が下手で相手の気持ちどころか自分の気持ちにも理解が乏しく、理屈や世間の価値観に基づいて思考するのに対して、女は社会的判断、一貫性、論理性等に乏しく、感情や個別の関係に基づいて思考しているという事。そのギャップがあまりに大きいので、結婚が破綻せざるを得なかったという訳でしょうか。「俺が悪かった、すまん」「謝って済むと思ってんの？」「だからこうして頭下げてるじゃないか」「なんでそうなったのかわかっってんの？」「俺がこんなに誤ってるのに、なんで許してくれないんだ」「そーゆー態度がなんもわかってないってことじゃないの？」「いい加減にしてくれ、俺がこんだけ謝ってるのに、お前はちっとも前向きじゃない、ぶちこわしてるのはいつもお前だ」「何言ってんのよ、自分に向き合わないでいつもごまかして、逃避してるのはあんたじゃない」というようなパターンの対話の末に、関係が破綻して行く訳です。これは破綻して行く夫婦どこにでもあり得る事でしょう。幸い、上記の三人は私と繋がっていたから、問題はこのコミュニケシーションギャップだと理解できたし、相手を悪人と思い込まずに済みました。また訴訟してのどろどろの争いにはせずにすみました。この対話のモードの違いについて、多くの方は理解していません。もちろん、性差もあれば個性差もあります。人それぞれ言葉に付与する意味は異なるし、思考の論理構造も情動のありようも異なります。先述の三人に対しても私はそれぞれのモードの違いを通訳して行った訳ですが、私に繋がっている人は状況に対する理解を深める事ができるけれど、私に繋がらない相手方は、理解を深める事も難しいし、自分を縛る価値観から解放される事も難しいようです。私は、もめてる夫婦、親子の問題に関わる事が多いけれど、性差や世代差、性格特性、様々なギャップを超えて理解できるので、わかり合えない関係の中での通訳が可能です。けれど、そんな修復的支援はほとんどどこにもなくて、いきなり司法の場に突き進んで、相手を暴力的にたたくというやり方をする人が少なくありません。相手を理解するよりもむしろ相手に投影される自分の妄想に怒り、闘いを始める訳ですが、それは問題の本質を見誤らせ、不毛な闘いで本人はもちろん様々な人を巻き込んでの争いになってしまいます。家庭が戦場になる事でだれも幸せにはならないのだけれど、その争いに火をつけ、あおるのはいわゆる、相談員だったり弁護士だったりする訳です。すべてのとは言いませんが、構造的そう言う現実があるのも事実でしょう。ですから、それ以外の修復的支援が司法の中にも、そして様々な支援の場にもあればいいんだけれど・・・どこにも無いんですよねえ。修復的司法なんて言われてるけれど・・・まだまだ・・・

2013/08/08

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ああ、眠い・・・日常の楽しみ・・

先日のメンカン講座が終わって、気分的には一息。やらなくっちゃならない事はたくさんあるけれど・・たちまち急ぎの仕事は無いので、昨日今日と少し緊張緩和・・・・で・・・眠くって。昨日は久々のケーキ作り・・フルーツも無かったもので、チョコレートソースを使ってチョコ風味のケーキを作りました。けさは、雨上がりの将軍塚コースを走りました。前回よりも少しスピードアップしましたが、けっこうきついのと時間がないので、やはり八キロどまりでした。コース途中の道ばたでくたばってたマムシのこども・・・なんで死んだのかわからないけれど・・・・ランニングのあとは買い物によって、事務所についたらさっそくお掃除。拭き掃除はさぼりました。あとは、少しゆっくりしてますが・・最近はネットのラジオをつかわなくなったパソコンで拾ってアンプにつないで、常時音楽を流しています。選曲が多様なので、満足です。白い丸いのがパソコン。その右がプリメインアンプ。左の箱みたいなのが、四十年ほど前に手作りした長岡哲夫設計のスピーカー。90×40×28のバックロードホーンは低音もけっこう響いてくれます。けっこうスペースは取りますが、なかなか捨てるに捨てられずにいましたが、やはり鳴らしてみると・・ーん、捨てなくて良かった・・と満足。それにしても・・・私はボランティアベースで仕事しているので、収入はごくわずか。けれど、生活のための経費もわずかなので、特に収支が悪くなる事はありません。生活の経費を稼ぐ能力と、経費をかけずに生活する能力と、経済という意味では前者が価値があり、環境という意味では後者が価値があるでしょう。まあ、少なくとも、今の私は病気にもならず、生活するのに困る事も無く、そこそこ遊びも楽しみ、日常の日々を心豊かに過ごせてるし、人間関係も充分満たされていて・・・GHP的にはかなりいい暮らしを達成できてるかな。反して、世間の多くの人たちは、多くのモノやお金に囚われていて、欠乏感や失う事の不安に苛まれているのではないか、と感じてしまいます。暮らしを豊かにするものって・・・・ほんと何でしょね・・・大丈夫って・・言い続けたい私です。

2013/08/06

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いやー、お疲れさまでしたー

昨日は、メンズカウンセリング講座第三講。朝十時ころから夜の八時半ころまで、実質９時間ほどの連続講座。テーマは、「女性支援」と「ナラティブアプローチとメンズアプローチ」女性は「被害者＝可哀想＝要援助」の構図で一方的な援助が押し付けられている事に対して、当事者がその現実を語ってくださいました。なかなかこういう事は語れません。援助を受ける立場なのに文句言っていいの？という価値観が援助する側にも世間にもありますから。逆に可哀想でなければ援助は不要と言われる訳で、当事者は可哀想なフリをしなくてはならないとか、カウンセラーを怒らせてはならないとか、コントロールを受け入れざるを得なくなります。DV夫のコントロールから援助者のコントロールに相手が変わるだけで、自己決定できない人である事には変わりません。これではほんとの回復には繋がりません。ここがナラティブで言う、「問題を中心にして援助する側される側の関係が構造化されて、問題は終わらない」という事になります。また、修復的離婚を達成した女性三人に、そのプロセスや思いについて語って頂きました。共通するのは裁判離婚ではない事慰謝料請求していない事、離婚後は随分楽になっている事・・・離婚後も大きな争いになっている訳ではないという事・・・問題を相手の問題ととらえず、関係の問題、あるいは自分の問題ととらえて、自分と向き合う事を続けた事、などなど、共通する事でした。結婚とは何か、夫婦とは何か、自分とは・・家族とは・・・様々な自身の価値観について語り、聴き、考えした結果・・あらたな自分を見いだし、世間の評価ではなく、自分の願いを尊重し表現できるようになったのでしょう。ナラティブで言う、新しい人生の物語りを紡ぐ事ができたのでしょう。その物語りを語り合う相手としての私のセラピーが役立ったとすれば有り難い話しです。それぞれの物語りの共著者として、私の人生も随分豊かになったと実感する所です。当事者の語り以外に、私の講義の部分もありました。私はナラティブセラピーとは何かという事を実践者として語りました。さらにナラティブを超えたメンズセラピーの事も話しました。ナラティブでさえ世間には理解されてないのに、その先を行くメンズセラピーなんて理解できないのも当然と言えば当然でしょう。世間はアカデミズムなどのパワーコントロールの構造に基づいてトップダウンの流れで情報が流されるのが普通ですが、メンズセラピーは、その権力構造自体を否定し、むしろポトムアップの情報の流れをメインストリームとします。エライセンセの話しはクソだという事ですから、世間には通じないのも当たり前・・・けれどこのスタンスがあればこそ、問題を抱えたクライアントと物語り世界を共有する事が可能だし、そのことでどこに行っても回復しなかったクライアントが回復すると言うマジックのような事が、実は普通に起こるのでしょう。という訳で、メンズセラピーの普及の難しさと同時に論理と実践の一致を確認できた、私にとってとてもいい時間となりました。それにしても、これほどに、奥の深い、最先端の援助論を語り合えているのに、世間一般からの参加者が少ないのはもったいない話し・・・と、傲慢にも・・考えている私です。まあ、三十年くらいすれば、世間は私の言ってる事を理解できるかもしれないけれど・・と豪語していますが・・（笑）ほんと参加して頂いたみなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。特に体験や思いを語って頂いた方には深く感謝です。今回参加できなかった方も、ぜひ次回はご参加頂けたらと思います。次回第四講は11月3日です。

2013/08/04

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シェルターのお話・・・あれこれ

昨日は急なシェルター利用がありました。私の所のシェルターは男性でも女性でも利用できます。行政のシェルターと違って、ＤＶがらみでなくても利用できます。ただし空いていればの話し。一泊だけの方もいれば、一年近い長期利用の方もおられたり。親子での利用もあれば、夫婦入れ替わりでの利用もあったり・・・・。利用制限はできるだけ設けないので、多くの人が利用できます。とは言っても行政と違って利用料が必要なのはご理解頂きたい所。それでもネットカフェよりも低額の利用料と思います。ただ、ホテルではないのでまったく誰でもいいと言う訳ではなく、カウンセリングを受けて頂いて、シェルター利用の必要性があると認められた方にのみ利用頂いています。利用料は一泊食事付きで三千円。長期の場合は二千円。安いものだとは思うけれど・・・。私は行政のシェルターには入った事はないけれど、いろんな方の話しを聴けばだいたい様子は想像できます。その話しによれば、決して住み心地は良くないとの事。当方のシェルターではそこそこの広さの一室を使って頂くし、ダイニングルームで音楽を聴きながらとか、テレビを見ながら食事することも可能です。外出も制限を受けないし・・・ほんと自由に気持ちよく暮らす事が可能です。傷付いたり不安な思いを抱えておられる方には、少しでも心地よく過ごしてほしいですからねぇ。支配もコントロールも受ける事なく、いろんな方と自由な話しができる場って、居心地がよくて、勇気や元気がわいてくるし、回復にも役立つと言うもの。特に暴力やコントロールを受け続けてきた被害者の方は、自分の気持ちや希望を伝える事がとても難しくなっている事が多く、それは管理する側にとってはとても便利な事だけれど、回復には阻害要因となります。ですから、当方のシェルター利用者の方には、どんどんわがままを言ってくださいね、と申し添えるようにしています。コントロールしないされない、自由で対等な関係を学ぶには、やはりそう言う関係や場に身を置いて実感するしかないでしょう。シェルターの日常性のなかでそれを感じる事ができたら随分回復には寄与するのではないかな、と言うのが私の実感です。緊急避難としての機能も必要ですが、いずれシェルターを出た時に、誰にもコントロールされずに生きて行く力がなければ、恐怖と不安の中で逃げ続けると言う事を繰り返さなくてはなりません。それではほんとの回復にもならないし、問題解決にもならず、問題は連鎖して行きかねません。とかなんとか、で、久々のシェルター稼働です。夕食の後片付けをした後、八時半頃帰宅。ビデオ映画を見たりもしたけれど、それでも時間があったので・・・えいやっと、散髪をしたと言う訳。お風呂場でのマイカット。半年に一度の一人のイベントです。あすのメンカン講座ではすっきりさっぱりした私で登場します・・・多少のガタガタはご愛嬌・・

2013/08/02

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降られたー・・・会場確保はOK・・多忙な１日

今朝は、11月3日のメンズカウンセリング講座第四講の会場確保のために、ひとまち交流館京都までバイクで出かけました。出がけは雨がパラパラ程度で、この程度ならたいして濡れる事はないでしょう、とカッパも着ずに出かけました。で、五条坂を超えたあたりから本格的な雷雨となってしまいました。走ってる途中に止まってカッパを着るのも危険だし、既にかなり濡れているので、着てもあまり意味はありません。という訳で、ひとまち交流館についたころは、かなりぐっしょり濡れてしまいました。まあ、どぼどぼでしたたるほどでもなかったので、あまり気にせず抽選会場に入りました。抽選会が始まって手続きのためのカードナンバーが14番のカードを引き当てました。六十数人の参加にしてはけっこういいナンバーです。これなら、先を越される事もなさそう。ということで、第三講と同じ40人の部屋を終日確保する事ができました。ラッキー♪お昼前に事務所に帰ったけれど、お昼はノーランチ・・・ピーナツ40グラムほどとカフェオレで済ませました。お昼過ぎからはビジテーションを始めるための打ち合わせの相談でした。その相談が終われば、法務局でまで出かけて印鑑証明をとりに行きました。幸い、お昼からは雨にも会わず、バイクはすいすいと走りました。法務局から帰ってしばらく休憩・・・・ネットラジオでメロウなジャズをそこそこの音量で楽しみました。スピーカーが低音でもちゃんと鳴ってくれるのでいい感じ・・・。夜は依存症当事者の集まり「フリークス」のミーテイング。さてさて、今夜のフリークスはどんな話しになるやら。それにしても、最近はあれやこれや忙しい日々が続いています。新しいビジテーションの話しも入ってきてるし、カウンセリングもなぜか毎月、昨年の1.5倍くらいの件数が続いています。新しいクライアントさんの来談もあるしリピーターの方の来談も少なくありません。ご新規の来談者に聴いてみると、たいていネットで確認はされてますが、始めは誰かの紹介を受けて、という方が多いようです。タウンページなどの情報で問い合わせされる方は少ないようです。紹介してくださった方は私の仕事を理解してくださっている方ですから、安心して紹介して頂けるのでしょう、有り難い話しです。

2013/08/01

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