味くんの家族再生支援日記

2008/04/29(火)01:59

男性被害

DV(163)

最近は男性のDV被害も表面化する数が増えてきつつあるようです。先日も立て続けに数件の相談がありました。一つは近隣県の警察から男性用シェルターの確認でした。DV被害で妻から逃げたけれど、警察で一時保護したものの、行く先が当面ないので、そちらは利用可能か、との問い合わせです。 たまたまシェルターは開いてたので、当日利用可との返事をしたけれど、実際にご本人はこられませんでした。少し遠すぎたのでしょう。 別の相談では、妻に激しい暴力をされて逃げているけれど、妻に見つかったら怖いという電話。 また最近気になるのがDVえん罪。暴力や借金や浮気などの有責の妻が逆にDVをねつ造して申告し行政や警察の保護を利用して逃げるケース。 行政の女性相談では、相談者の訴えにそれが虚偽か真実かは問うことはありません。その訴えに基づいて、保護を進めます。その場合は警察も連携しますから、被害者である夫は加害者の推定を受け、被害者としての扱いはしてもらえません。 警察や行政、司法の援助を受けて責任を問われることなく逃げ切ることが可能となります。こういったケースの場合、夫の傷付きは甚だしく、極端に絶望して心を病むか、絶望が怒りに転じて逆上し事件化する可能性も出てきます。 性別に関わらず、暴力をはじめとする犯罪に対しては処罰は必要ですし、被害者には迅速な保護が必要です。その当事者が加害者か被害者か、緊急時の判断は無理としても、事後に公正で綿密な調査はあってしかるべきでしょう。 はじめから男が加害者で女が被害者だとしか想定されていない現在の法律や制度では、今後もえん罪は多発するでしょうし、激しい人権侵害もおこり続けるでしよう。私の関わるケースにはそう言った事も少なくありません。 司法には猛省を求めたいところです。また被害者支援も全面的な傾聴は当然としてもバイアスからは自由であってほしいもの、そろそろ援助のプロになってほしいものです。

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