|
カテゴリ:メンズカウンセリング
土曜の東京ワークに続いて、今日は東海の某市にて研修です。男性相談のあり方について、いろいろ話し合われました。単に男が聴くからでも男の話を聴くからでもなく、男性相談というには、それなりのスタンスも方向性もあるということ。ジェンダーや抑圧的社会構造に関しては、相談する方もされる方も、どちらも困難を抱える当事者であるという事が、男性論に基づいた援助論です。
また、男性相談といっても相談形態により技法や枠の範囲は異なるという事も。電話、面談、グループワーク、ケースワーク、それぞれ対応できる範囲やら有効性、リスクやコストもそれぞれことなるというもの。それらを複合的に組み合わせる事ができれば援助としてはより有効性が高くなるという事も。 さらに被害者支援と加害者(脱暴力)支援とが連携すれば、ケースの悪化を防ぎ被害者のリスクを軽減できるという事も。 私周辺の援助では、電話も、お便りも、グループワークも、面談も、ケースワークやビジテーションサポート、シェルターも、それぞれ性別や加害・被害に関わらず援助を提供できるので、いわゆるたらい回しにする必要がなく、援助がスムーズに進みます。 こういった、複合的援助はおそらく日本では私の所だけでしか行われていないでしようけれど、予算も行政権も社会的認知もないところで、運営して行ってるってのが、世間から見ればおそらく不可能な事で、信じられない事、何か裏があるのではないか、と勘ぐりたくなるだろうところでしよう。 ここまでくるのに私は二十年ちかくの年月を費やしていますが、少なくともその間に、実践的な援助論や援助スキルを積み上げて来ています。じっさい、その間に大きなトラブルも事故も起こさず続けて来た自負もあります。営業的にはまったく採算度外視ボランティア活動。そして、脱暴力していった加害者もたくさん存在しますし、快復して行った被害者もたくさんおられます。 これから男性相談だけに関わらず、暴力をふくむ家族問題や、パワーコントロールの関係に悩む当事者に対する支援を展開して行く際に、男性論に基づいた複合的な援助システムは役立つものと確信しています。 某市のグループは男性支援を進めて行くためのグループとして発足したけれど、実力のある人たちがたくさんおられる事、関連行政の理解が深い事、など前向きな要素があり、これからの展開が期待されるところ。ぜひグループワークもスタートさせてくださいね、とお願いしてきました。力のある人たちがいるのだから、もったいなくて。 日本中にあんなグループができるといいな、と妄想する私。呼んでくれたらどこでも夜バスでいきまっす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[メンズカウンセリング] カテゴリの最新記事
|
|