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カテゴリ:メンズカウンセリング
昨日は某宗教系の学習会に出張講師として出講しました。二時間のセッションを二回。ワークを交えた講義を行いました。テーマはジェンダーです。
多くの宗教は伝統的な性別分業を是とする価値観を持ちますが、世界的な性差別撤廃の流れを受けて宗教会でもジェンダーにまつわる改革を行うところもあるようです。女性の牧師がでて来たり、女性の住職がでて来たりという事です。 私を呼んで下さったグループは長年にわたり、女性問題に取り組んでいます。そして単に学習会にとどめるのではなく、組織全体の規約を変え、性による職責の区別を完全撤廃しました。 女性が住職になれる事に続き数ヶ月前には男性が「ぼうもり」すなわち寺の家事などを行う人になる事も可能とされました。制度的には性別による職域の制限がなくなった訳です。 とはいうものの、制度は変っても実態がすぐに変る訳ではありません。実態を変えて行くには人々の意識を変えて行くしかありません。と言う訳で学習会であり、私への講師依頼という事でしょう。 勿論、私は、性別分業は男にとっても女にとっても時代的に不合理なものになっているので、男女共同参画的な動きは妥当との考えを持っていますし、単に考えだけではなく、家族関係にしても労働形態にしてもラディカルに実践している事が評価されての事でしよう。 講座では単に私の知識を一方的に話すのではなく、参加者の意識を引き出し、それぞれに自身の価値観や生活実感を確認してもらいます。勿論語りを評価したり批判したりする事はありません。伝統的性別意識からくる困難や不安などを開示してもらい、よりよい方向づけについて話あってもらう事で、結果的に男女共同参画の深い理解に到るという事を期待しています。 女性も男性も今の常識的価値観や実態にかなり困難や不安を感じておられるようで、語り合う事で、それが単に個人のわがままだったり非常識だったりするものではなく、制度的な問題に起因するものとの理解はしてもらえたものと確信しました。 私の講座内容がスムーズに伝わった様子で、私もとても楽に話のできる講座でした。これまでの学習があってのことと思います。そして、私が頂いた言葉が解脱(げだつ)と解呪(げじゅ)でした。 ジェンダーバイアスも私たちの心を縛る「しばり」の一つでそれから解放される事が解脱に近づく一つのプロセスと宗教的には考えられるらしい、ということも理解させて頂きました。 それにしてもいろんな立場の人と語り合うと、私の視点も増え、実に刺激的でありがたいもの。懇親会でもそれぞれの心のうちを語り続け、あっという間に二時間がすぎてしまいました。なんとホットで実り多い一日だった事か。私と場をともにしてくださった方、場作りのために縁の下で動いてくださった方には深く感謝です。 みなさーん、私を呼んでくださればどこでもいきますよー。どんな内容でもいいし、条件もいろいろ考えられますしねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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