味くんの家族再生支援日記

2009/05/14(木)01:00

呪いのワーク

メンズカウンセリング(370)

今日は女のグループワークでした。三回目のテーマは感情に気付くだったかな。私たちは状況を理解しようとする性質があり、対象に着目するという行動になります。猫が動いている猫じゃらしに気をひかれ、腕をのばそうとするのに似ています。学習というより、DNAに組み込まれた性質かも知れません。 この対象に着目するという性質が元々にあり、目に見えるものや聞こえるものが対象になりやすいのですが、学習によって、人間関係やら評価やらの抽象的なものにも対象が及ぶ事になります。これが心理学で言う認知とかスキーマとかいう概念になります。 生育の中で学習する価値観やスキーマ(行動図式)はその人の人生にずっと影響していきます。ゴキブリが汚い怖いという反応はDNAの中にあるのではなく、学習によって引き出された反応です。カブトムシや蛍をみて、汚い怖いという反応にはならないからです。 今日のワークではそんな認知を「誰かにかけられた呪い」として言語化してもらいました。親や教師の言葉でこんな気持ちになり、こんな思いに縛られてしまった自分がいる、と話してもらいます。 さすがに女ワークです、母親らしく、とか、女の子らしく、お姉さんらしく、とか言う言葉を聞かされ、優しくあること、控えめである事、従順である事、世話役であること、などの呪いにかけられてしまいます。 そんな女の呪いが、自身の自己肯定感の充足を阻み、自己実現を難しくします。ひいてはそう言った役割意識に縛られながらもそれを十分にこなせない自分自身に大きな自己不一致を感じ、自己嫌悪や、罪意識を背負う事になってしまいます。 ワークではその呪いを解くために、とりあえず、呪いを語り、呪いに縛られない生き方考え方も話してもらいます。ちなみに私は教師に「アホな私は何をやってもだめ」という呪いをかけられたけれど今は呪い返しとして「私はアホだからみんなと同じにできなくて何がわるい」とか「アホなわたしにしかできないことがある」として「天才バカボン」を自称しワーク名は「天災バカボン=できんちゃん」としています。 参加者の中には呪いから解かれて「解呪=げじゅ」ふわっと楽になれた様子を語ってくださった方もいて、随分と私の心も心地よくさせて頂きました。まだまだみなさんの解呪が達成されるには時間はかかるかもしれないけれど、語り合う事でその方向に歩いて行けそうな、そんな気持ちにはなって頂けたのではないかと思います。 ほんと一人ではないってこと、大切な事とあらためて実感させられた私です。

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