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テーマ:心の病(7503)
カテゴリ:メンズカウンセリング
先日二件のカウンセリングがありました。年代の異なる女性、それぞれ悩みも状況も異なります。 共通するのは、自身に対してとても厳しい事。いい・加減な私には痛々しく感じられる程に。 彼女たちは、善意で思いも深く、頭の回転も速く、独特の感性も持っています。そして持ち得ていないのが、「これでいいのだ」というバカボンのパパ流の自己肯定感でしょうか。 様々に矛盾する他者の評価や世間の物差しで自己を計る時、当然不一致が生じますが、その不一致をいい加減にしておけないので、なんとか一致させようと、あれこれ努力しますが、当然徒労に終わります。本人は堂々巡りの絶対矛盾に疲労困憊自信喪失、最終的には自己否定の感情に陥ってしまいます。 その感情は本人の言動をより緊張したものにさせ、失敗したり、混乱したり、不安に苛まれたりします。子ども時代に教師に心理的圧力をかけられ、失敗を恐怖し、頭が真っ白になったり、混乱したり、あげくにパニック障害になった私。 今の私は、子ども時代の私を肯定できていますから、それでいいのだ、と受け止める事ができています。失敗しても、混乱しても、それでも大丈夫、と思えるのです。この感情はカウンセリングの中で、そんなクライアントさんにも及びます。 大丈夫、失敗も、混乱も、不安もあなたのせいではないし、そんなあなたの中にある様々な感情はわたしにもよく伝わってきますし、そんな気持ちになるあなたに、とても近しい気持ち、いとおしい気持ちになりますよ、それは昔の私に対する思いとおなじものだから・・・のようなニュアンスで伝える事もあります。 世間で失敗しないための知識やスキルを与える事ではなく、「失敗しても世間でどういわれても、そんなあなたの中から湧いて来た気持ちこそ真実で、その気持ちと私の気持ちをやり取りする中で、確かなものが育ってくれるといいな」との表現を伝えるかもしれません。 世間の物差し、専門家の知識、みんなの常識なんて実にうすっぺらいものと私は理解しています。現実の世界は簡単にはかれる程、一言で語れるほど薄いものではありません。ちなみに上の写真、開花したときは白く、数日かけて次第に赤く変色して行く箱根空木(はこねうつぎ)と、疎水に朝夕表れ、近所の人にイワシなどを頂いている、野生の蒼鷺、その近所の人に慣れていて、その人のすぐ近くにまでやってきます。いずれも、知ってみれば当たり前だけれど、知らない人には不思議な現実に感じられる事かもしれませんね。 まあ、よの中、いろいろあるのだ、それでいいのだ。とバカボンのパパは言うでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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