味くんの家族再生支援日記

今時の親はこどもの成績学歴に血眼になっています。こどもの尻を叩くのが親の努めと真顔です。私にはバカバカしく思えてなりません。子どもの奪われた時間、子どもに与えられない自由、教えられる事のない他者に対する優しさや社会に対する信頼、いったいどうすんでしよう。これからの日本。

今日のレターカウンセリングに届けられたお便りの最後に、いつもあたたかく見守ってくれる事、拙いお便りにしっかりと寄り添い、親に与えられなかった安心感を与えてくれる事、家族に感じさせてもらえなかった、大切にしてもらえる喜び、おかげさまでなんとか頑張れています、とのワーカーを気遣う言葉を頂きました。

対人不安でとても恐怖でつらい毎日を送っている相談者からのお便りです。ご本人は他人には理解し得ない心の痛みを日々感じておられますが、親だけの問題ではなく、日本という社会が実に他者に対して不寛容で子どもに対して厳しいと言う事がそもそもの原因でしよう。

他者との競争をあおり、不安をかき立て、人や社会を信頼する事を許さない、そう言う子育てをしていることに、多くの親は気づきもしません。学歴という集団妄想に取り付かれているバカな大人たち。

しばしば、将来の選択肢を狭めたくないからとか、才能をのばしたいからとかおっしゃるけれど、人間としてもっとも大切な自己信頼感や、自由な発想や動機を人生の初期に奪っておいて、将来の選択も才能もあり得ません。

親の勝手な妄想で敷いたレールの上を走りなさいと言う事が将来の選択肢を増やす事ではあるまいに。バイトしながらのストリートミュージシャン、貧乏なデザイナーや金にもならない農業入植とかもその選択肢に入っているとは思えません。

どんな過酷な状況でも自分を信頼し、他人と助け合い、やりたい事をやり続ける勇気があれば、ほんとに学びたい事ができた時には、自らしっかり学ぶでしょう。年齢に関わらず。

確かにしっかり勉強させれば、そこそこの学歴をつけ、いわゆるいいとこに就職できます。それがなんぼのもんじゃー、と叫びたくなります。ほんとに賢い人はしっかり勉強しなくてもいい成績は取れるだろうし、さほど苦労しなくてもそこそこの大学に行けると思います。

でもフツーの人にはしっかり勉強しなければ、その水準にはなり得ません。そのメリット、デメリットを考えると、学歴付けさせる事にほとんど意味はないのではないか、との判断をする私。

ああ、子どもの事を書くつもりでしたが、眠くなつてしまいました。続きはまた明日。