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カテゴリ:メンズカウンセリング
先日、急のカウンセリング依頼をうけてたまたま空いてたので、即来談と言う事がありました。もともと家族関係は良好ではない方で、悩みを自分で引き受けてしまわれるタイプでしようか。
こんな方は対人関係としては激しい事にはならず、自分の世界に閉じこもる事を選ぶ傾向があります。たちまち問題は表面化しないけれど、長期的には何が問題なのかはっきりしないまま、不全感の中で暮らし続けると言う事になりがちです。 その方は、カウンセリングをはじめた頃は、緊張も強く、ことばも少なかったのですが、カウンセリングを重ねるうちに、表情が柔らかくなり、言葉も多くなりました。ほんとに対話が心地よく、深いラポールができている安心感を感じさせてくださるようになりました。 先日の来談は、そんなその人の突然の大胆な行動の結果の来談ですが、家族にすれば、突然の問題行動、に見えたのかも知れません。けれど私はその方のお気持ちを聴いているから、それが問題行動とは思えず、むしろ、問題と直面化しようとしない家族に対する、問題提起のようにしか思えません。 ある行為が問題行動なのか、主体的自己決定行為なのか、それは見る視点によります。他人の言説、専門家のラベルの視点で見るよりも、当人の視点で見るのが一番理解しやすい方法のように思えます。 けれど、当人の口を封じて専門家の知識を入れ込もうとすればする程、問題は大きくなるような気がしてなりません。 それにしても、その人がそんなことまでできるようになった事がとても嬉しくて、ついにこにこしながら(お互いに)対話していた私です。家族の混乱も見えてくるので、なんとも複雑な気持ちではありますが。
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