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今日も明日もカウンセラー養成の講座での講師です。今日のテーマは転移です。フロイトやコフートが唱えた転移の概念について説明しました。クライアントは過去の体験からカウンセラーに感情を転移させると言う事。思いを投影させると言ってもいいかと思います。投影させる対象としてカウンセラーが存在する訳ですが、投影のさせ方はクライアントの体験やクライアントから見たカウンセラーのパーソナリテイーにもよりけりで、いろんなタイプがあるようです。
で、そんなこんなを説明しているうちに、カウンセリングを受けた時の印象について話しが交わされましたが、思いのほか、クライアントはカウンセラーの様子をうかがいながら、いいクライアントでいようとする、と言う事も話題になりました。カウンセリングがしばしば、ロールプレイになってしまっている、って事です。これではほんとのカウンセリングにはなり得ません。 で、よく考えてみると、私はカウンセリングを受けた事がないのにはたと気付きました。パニック障害になった時数回精神科に罹りましたが、ほとんど無意味そうなのでやめました。アルコールで解決してましたから。であとにも先にもカウンセリングを受けた事はありません。 何かの時にカウンセリングを頼んでいる訳でもないのに、相手がーんーん、とカウンセリングモードにはいって対応し始めた時は、無性に腹が立ったのは思い出しますが。もちろん共感してもらえるのはありがたいですが、上から聴いてやろうなんて意図が感じられたら、そりゃあ私は怒りますねぇ、上から見下すんじゃねえ、と言いたくなります。 上下の人間関係が嫌いで、相手には上にも下にもいてほしくなくて、横にいてほしいと思う私は、セラピーにおける権力構造にやたら敏感です。ですから、アカデミズムも資格も関わりなく学んで来たし、カウンセリングも行ってきました。 こんな私だからできるカウンセリングとしてメンズカウンセリングを提唱しているのだろうと思います。私はカウンセリングを受けてないだけでなくって、心理学の難しい勉強もしてないのがほんとのところ。たしかに電話相談の研修やらで臨床家の教えを請うた事はありますが、さほど突っ込んだ勉強ではありませんでした。 にもかかわらず、今講座で教えているのはけっこう突っ込んだ内容を教えています。どうしてそれができるのか、私にもよくわかりません。研修生は納得し、着実に力をつけてこられてますからねえ。 明日は実践研修です。さてさてどんなことになるやら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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