味くんの家族再生支援日記

2010/01/31(日)00:16

被害者支援も現場は大変

先日、旧来の知人から久々の連絡が。その方は某自治体のケースワークに最近就いたとの事ですが、いわゆる被害者の一方的な主張で事態が進んでいく事で、かえってその被害者も問題の本質に気付きにくくなり、援助者を含めた周辺の人々が巻き込まれていく、そんな状況に、危機感を覚えられて、いわゆる加害者に対する支援を行っている私に、疑問を投げかけてきた訳。 カウンセリングにせよ、その他の援助にせよ、冷静な判断と受容的共感的態度はどちらも不可欠だけれど、しばしば援助する側の価値観や論理が優先され、当事者はあおられて、現実と向き合う事が難しくなるようです。一方的な分離の後問題がこじれたら、選んだのはあなた、その問題は弁護士に、DV男は何をするかわからないから、などなど、ケースをよそに回してしまったり、責任転嫁したり・・・ こんな中で、冷静に事態を見つめ、当事者の利益のためにとことん寄り添う援助をしようと思うと、たちまち、葛藤を抱えることになってしまいます。真剣にやればやる程、責任が増したり、孤立したり。いまの法律や制度の中では、何をやるにしても当然限界はありますが、それ以上に、旧来の仕組みで動かそうとする上と、困り果てる当事者の間で板挟みにならざるを得ない、人間関係上の困難があるようです。 ずっと以前にも有能な相談員が心病んでリタイアしてしまった、そういう人も知っているし、少なからざる当事者の話しも聴くし、先日のワーカーの話しでも、驚く事はないけれど、聞くたびに胸が痛みます。 ほんとにもう、現場の援助者の声がもっと上に届かないものか、と、他人ごとながら願わずにはいられません。それができるようになれば、私の活動もやりやすくなるでしょうねぇ。・・・まだ先は長いだろうなぁ・・・

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