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今日は半年間ゲストとしてシェルター利用されていた母子が退出されました。半年前、夫のバワーコントロールと対立から、崩壊寸前の家族が、とりあえずコントロールから逃れるために、センターを利用してくださいました。
安全を確保した上でコントロールを受ける事無く、かといって報復を恐れて逃げて隠れて連絡も取らずということはせず、激怒する相手に対しても、冷静に対応し、交渉していきました。万一暴力的な行動になるようでしたら、こちらは即対応に入りますから、孤立から不安に陥ると言う事もありません。 半年の駆け引きの結果はまだ出ていませんが、再同居ではなく、離別でもなく、フレキシブルで暫定的な適正距離に別れての別居になりそうです。 仮に離婚になっても、家族が深く傷つく事も無いと思いますし、修復の可能性を残しての別居となりそうで、ある意味、家族ひとりひとりの成長が期待できそう。 誰も悪者にせず、時間をかけ、状況を見ながら冷静に多様な選択肢の中から次の決定をしていく、という当事者主体の援助を行いましたが、結果はよかったと確信しています。 二週間とかひと月とかの短期間しか保護されず、相手方から逃げて隠れて、弁護士に頼めば離婚と慰謝料などの金をめぐる対立にしかならず、その後の加害者対応も、生活支援もないまま、子どもをつれての逃避生活を余儀なくされる、そんな被害者支援で、ほんとに被害者が保護されるのか、はなはだ疑問です。 期限を切らず、加害者対応もし、相手方との交渉にもアドボカシーとして関わる、そんな被害者支援は私の所でしかあり得ないだろうけれど、私にできる事だから、学習やトレーニングを重ねれば誰にでもできる事かもしれません。 少なくとも今回の事例は世間一般の被害者支援とはまったく異なる支援でしたが、方法論としてはとてもユニークで有効性の高いものでした。費用は半年の総額が、弁護士の受任の際の着手金に上乗せした程度で、援助のコストとしては決して高くないものと思います。 逃げるに逃げられない方、今ならシェルターが空いてます、お気軽に?ご利用頂けますよー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/08/12 01:11:37 AM
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