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私は来談者にこちらから職業を尋ねる事はほとんどありません。ですが、何回かお聴きすればお話の中からおおよその推測は付きますし、ご本人から語られる事も少なくありません。
でその職業に関するデータはまったく統計処理もしませんので、職業と相談内容との相関ははっきりしませんが、暴力や夫婦間の対立の背景に、社会階層とか職種との相関はあまり無いのではないかと言うのが、私の実感です。 男性の場合加害者と言われて来談される方が少なくありませんが、いわゆる民間企業のサラリーマンが多いのは事実ですが、それは人口比の問題でしょう。今の所、来談者本人から聴いた事がないのが、弁護士と警官・裁判官です。彼らが問題ない人とは思えませんが・・・というのは、警官の妻が被害者として来談された事はありますし、法曹関係者も普通の人ですから、家族との問題が起こらないとは思えません。 それ以外の職種で聴いた事がないのが・・・第一次産業・・漁業とか農業とかの方も聴いた事はありませんが、これも人口比の問題でしょう。あとはほとんど職種には関係ないと言う感じです。教育関係、宗教関係、医療関係、など、本音が出しにくく、権力構造の中にある方達は、世間では先生と言われる立場の方達なので、そう言う方達が目立つと言えば目立ちます。もちろん、時にはヤクザ屋さんやその道をぬけられた方達もやはり悩んで相談に来られます。 どんな職業でも私にはほとんど関係ありません。困難を抱え悩んでおられて自分を変えたいとか、関係を変えたいとか願っておられる方達ばかりです。また、逆な言い方をすれば、今の社会の価値観だと誰が当事者になってしまってもおかしくないとも言えます。 世間では加害者は冷血で、残忍で、キレやすく何をするかわからない、そんな危険人物のようにイメージされているようですが、たいていは普通の人で、若干・・・生真面目で、面倒見がよくて、責任感も強く、親思い、自己評価が低く、世間体を気にする・・などの傾向の強い人が多いように感じます。 そう言う人は家庭では、家族を管理し、力で支配する、融通が利かず、頑固で封建的、という傾向が裏側に付きます。 もちろんこれは私の主観的な判断ですので、断言はしません。こういう人は暴力の当事者になり易いのかもしれません。 当然暴力は相互の関係の中でおこるので、相手方の傾向もあると言えばあるのかも知れませんが・・・一般に女性の来談は被害を訴える傾向は強いものですが、職種は主婦が多く、パートの主婦も多いようです。フルタイムの女性も当然おられますが、割合としては少ないようです。 ある調査によれば、夫婦の収入が拮抗する所で暴力が発生し易いと言う調査もありました。夫婦の価値観の違いやコミュニケーション不全という要素も強いように思います。 現代社会では人々は多様な価値観、多様なライフスタイルで生活しています。自分の価値観やライフスタイルがフツーと考えていては、対人関係をスムーズにするのが難しいのかも知れません。家族がどんな価値観であってもどんなライフスタイルであっても、お互いを尊重し、違いを認めあい、違いの中から相互の学びや成長を得る事ができる価値観でつながっていれば、多分、暴力にはならないような気がします。 でもねえ、これはとっても難しい事なのかもねえ。だって多くの人は不安をかかえていきているもんなぁ。おんなじだったらとりあえず、安心だし・・異質の他者はわからないから・・恐い・・のかな だから私は嫌われる・・・なるほど私はフツーじゃないもんなぁ(爆笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/01/16 01:38:42 AM
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