味くんの家族再生支援日記

私は直感的理解をする人で、合理的論理的理解は得意ではありません。子どもの頃から。これは脳の器質的な変差によるものかも知れません。今で言ういわゆるＬＤ的な反応をする私でしたから。憶えられない、計算できない、けれど、意味は瞬時に理解するへんな子どもでした。

こんな私は教師や世間の大人達の教える世界の嘘や浅さに違和感を感じ、それを軽蔑しつつも、その世界以外の私の世界が世間の世界とは随分違っていて、私は世間という世界で生きていく自信も勇気もなくて、且つ、自分の世界を自分一人で支える事の、恐怖に苛まれてもいました。後にそれが実存的不安と言う言葉で伝えられる概念と理解しましたが。

けれど、私はやがて、私の世界で生きていく事、その世界で死ぬ事について確信を持てるようになりました。ゆるぎなき自己信頼と言うやつ。その信頼はどこから来ているか、それは単なる私の妄想に由来するのではなく、私の身体や心や意識が、様々なステージ、様々な媒体を通じて、あらゆるものとリアルタイムにつながっているという実感に由来するのでしよう。

渡り鳥が星を座標にするように、新芽が光の方向に葉を伸ばすように、シャーマンが大いなる者の声を聞くように、私は内側からの情動に自身を委ね、また世界からのメッセージが理屈抜きで心に満ちる。内と外の融合の上に私の体験やさらに様々な人々の体験や思いも重なり、私の理解や判断がうまれる。瞬時に。

語る人の言葉や表情からその方の世界に入り、ともにその世界を感じ体験する。相手の心の奥底を分析したりその人の世界の歪みを正そうとしたり、とか言う事は、本質ではなく、その人と世界を共有する事でその世界がより豊かになるような物語りを紡ぐ事が可能となります。私も新しい世界をひとつ理解する事ができます。

知識でカウンセリングができると考える人がいてもいいでしょうし、資格があるからカウンセリングができると考える人がいても、いっこうにかまわないのです。けれど、私は私が私であるからカウンセリングができるのです。アカデミズムに染まらず、誰からも資格を与えられず、世間の枠組みから外れた私が、私として揺るがない事を根拠に人様の話しを聴かせて頂いてます。

たいそなことを言えば、私が委ねる大いなる存在の導きがあるから私は揺るがないのかも知れません。私の努力や忍耐とかとかでは毛頭ありません。そんな事できる私ではありません。

で、私は身体にもこだわっていると言う訳。身体のメッセージをちゃんと受け止め自分の心を開き世界と対話すれば、身体も心も楽にそして美しくなる、と実感する日々。

昨日は二週間ぶりにランニングしました。風邪が身体のエネルギーを消耗していたのでしばらくランニングは控えてました。ゆつくりと走りました。時間はゆつくりと、でも距離はいつもの十キロです。久々に走るのも気持ちいいものでした。

夜は、大阪での女と男のワークでした。それぞれの心の奥底に住むいろんなパーソナリティーを動物に？例えて紹介して頂きました。ワーク「心の動物園」です。

私はこのワークをやって、あらためて、私が群れない事を好む存在だと実感しました。一匹狼、はぐれ猿、フクロウ、昼寝する馬、ですからねえ。

たぶん、みんなと一緒にいて楽しい思いをした事がなくて、ごく限られた仲間と悪さしてた時や、一人で虫や動物と戯れてた時の充実感を理解しているからなんでしょうねえ。分析的には。（笑）