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ほとんどの加害者は暴力が悪い事、とわかっています。悪い事だけれど、相手が◯◯だから仕方ない、と正当化しています。また加害にいたるまでに、我慢して我慢して、耐えきれなくなって暴力を振るいます。
で、一時は反省して反省して、自分を変えようと思い、耐えきれなくなった自分を責め、さらに辛抱しなくてはと、自分の気持ちを押し殺すことを続けます。 で、私は、そんな加害者に、反省はもういいでしょう、がまんももうやめましょう、と逆説的な事をいいます。なぜなら反省しても我慢しても、暴力は無くならなかったんですから。 以前こられた男性の方にも、反省や我慢はやめて、なぜ自分が暴力ふるったのか、そのときのご自身の気持ちを聞かせてください、と尋ねましたが、「彼女に追いつめられて」とか「無視されたと思って」とか話されてたので、そうではなくて、その時のご自身の感情について、それがどんなものだったか教えてくださいな、とさらに突っ込んで聞いていきました。 なんどか突っ込んで聞いていくと、やっと、不安だつたとか、寂しかった、とか、悔しかった、とかいう原初的な感情に思い至ります。 一般的に、男性はしゃべる事はみっともない、と言われがちで、感情にフォーカスしない思考パターンを身につけています。ですから、感情に気づいてそれを言語化することはとても難しい。その分、怒りに転嫁し暴力という行動化で処理しようとしがちです。 と言う訳で、自身の感情に気づき、それを言語化すること、暴力はもちろんいろんなパワーで相手をコントロールしようとする価値観を、コントロールしないと言う価値観に入れ替えていく事、などのトレーニングがないと、加害者は変われないですから、と助言しました。 私のところでは、こういう感じで、ほとんどの加害者が少しずつ脱暴力していってるんですけれどね。世間では、DV男は変わらない、という根拠も定かではない言説がいまだまかり通っているみたいですが。 それにしても、加害者の話をちゃんと聞いて、適切に対処できるカウンセラーているのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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