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多くのカウンセラーは、カウンセリングの枠を設け、その枠の中でカウンセリングを行う事を原則としています。それはクライアント、カウンセラー双方の安全を維持するために必要な事・・・・ていうのはわかるんだけど・・・。たしかに、様々な問題にカウンセラーが巻き込まれては支援どころではなくなるし、よけいに問題をこじらせてしまいかねません。
とはいうものの、現実には枠の中だけでは、対応しきれない場合も少なくありません。けれど組織力、知名度、権威、などなど、経営的には問題ないほどのクライアントが充分いて、ハイリスクなクライアントには関わらなくて済むカウンセリングルームだと言えなくもありませんし、クライアントのリスクに巻き込まれないという姿勢の現れとも言えるかもしれません。 ということは、枠の中におさまらない支援を得られないクライアントがたくさんいるということでもあります。そんな人たちが問題をこじらせ、病理化したり事件化していくのかもしれません。 枠のひとつに「時間」の枠があります。一般的にはカウンセリングは予約された時間内で行うというのが原則です。緊急対応はあり得ません。カウンセラーのプライベートな時間帯にまでクライアントに侵入されるのは確かに問題有り、といえなくもない訳ですが・・・ 私の支援は複合的な支援が原則であって、クライアントが回復するためにはできる事は何でもする事を原則としています。私の時間が空いてれば、夜でも昼でも、深夜でも対応します。ハイリスクなクライアントには私のプライベートな電話も教えて、いつでもいいから、かけたい時にはかけたらいいし、と伝えています。 実際、ギリギリのところで電話頂いて、事故を防げた場合も何件もあるし、逆にたまたま電話でつながれなくて、亡くなられた方も何人かおられます。 せっかく私に繋がってくれて、ある程度回復の見通しが立ったところにアクシデントのように亡くなられてしまうのは私にも辛い事ですし、残念で仕方ありません。 自殺だけではなくて、暴力や問題行動などが起こりやすい状況や時間帯などがあり、そんなとき緊急に支援につながれたら、問題を回避できるのだけれど、支援とつながれないで問題化していく事も少なくないものです。 昨日も緊急のカウンセリング依頼があり、幸い1日あいてるので、いつでもいいよー、ということで夕方に来談して頂きました。 長年関わりのある若い方でしたが、辛い事があって自身の心の安定が維持できそうになくて、問題行動に走りそうな自分をなんとかしたい、との思いで来談されました。 家族にも、友達にも話せない事であれば、一人で抱え込むしかなくて、その孤立した心理状況は不安や恐怖を膨らませる事になり、せっかくの回復がまた後退してしまいます。 そんな時に、あるがままを受容的・共感的に傾聴するだけでなく、状況に対する対策についても一緒に考えケースワーク的に支援してくれる人がいれば、回復が順調に進みます。その方の未来が明るくてその方自身のように輝いている未来になればいいなと、お話を聴かせてもらって感じました。 けれど、どんな時間でも、どんな内容でも、ちゃんと聞いて、ケースワーク的な対応もできるカウンセラーって、枠の中で安全なカウンセリングをする人にはあり得ないのかもしれません。 ていうことは、私は危険なカウンセリングを行っていると言う事になりますねえ。もちろん、その危険と言うのは、カウンセラーにとってということでしょう。けれど世間に流布される時はクライアントにとって危険な支援を行っている、と書き変えられて伝えられるようです。 資格や権威、知識や経済力という鎧をすっぱりと捨てて、裸で支援する私だからこそ、私自身の安全が保てるのだろうと確信しています。これもパラドックスの合理のひとつ・・・面白いですね。 さて、今日は女ワークの日。ちまちまと、楽しい時間になるといいな。女性のみなさん10時半からですよー♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/09/25 08:34:51 AM
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