味くんの家族再生支援日記

2014/08/04(月)14:32

自己肯定と回復・・DV支援に不可・・

昨日は1日ちょーハードワークでした。九時からのミニゼミでは、ナラティブアプローチとメンズセラピーの援助者の立ち位置の違いについてお話しさせて頂きました。 その後のワークでは、エゴグラム、短所と長所の意味する所、などのワークを行いました。ミニゼミと女ワークでは十四人ほどの男女に二人のベビーも参加。 子どもに会えないパパが同じくらいの年齢のベイビーをだっこしている姿は微笑ましくもあり、胸痛くもあり、けれど、私の所のワークならではの光景でしょうか。 お昼からの男ワークでも男女合わせてのグループワークを行いました。こちらは「行動を変える」がワークのテーマ。善悪や正誤、などの判断基準は捨てて、快不快を判断基準にすると、対人関係がスムーズになるとの私の持論も述べさせて頂きました。 ワークの中で語られるのは、自分の自信の無さとか、自己防衛のために沈黙するか爆発する事とか、図らずも、被害女性も加害男性も同じ事を語っている事に気づいて、新たな気づきを得てくださったようです。加害者も被害者も同じような心理からにたような行動をとるけれど、結果は被害者であり加害者になるという現実のおかしさ。 その被害女性の語ることには、「離婚したくないし今はできないとの考えを主張しても、あなたは洗脳されている、ハネムーン期にあるだけ、いずれ大変な事になるのに、どうしてそれがわからないのと支援者に言われて、自分の考えはおかしいのか、自分は何を言っても誰にもわかってもらえないのか、と自信をなくしていた」との事。 精神科医にも似たような事を言われ、その根拠を尋ねても、そんな事を言うのはあなたくらいだ、根拠は本を読めばいくらでもわかる、と、軽くいなされたようで、何を言っても、世間では通じないのだ、と、諦めたとの事。 自信がなくなって、鬱っぽくなってしんどくなってた所で私に繋がって来られた訳ですが、私は善悪でも正誤でも語らないので、その方の体験や思いに寄り添いつつ、その方の自己実現のお手伝いをして行くだけ。その結果、その方はいわゆる加害者と言われるパートナーとの関係も少しずつ変える事ができ、昨日も一緒にワークに参加してくださいました。 同じように、カップルで参加頂いた方も何組かおられました。先述の加害男性は、ワークに参加されるようになったあと、連絡の絶えたパートナー とは離婚し、離婚後は随分、自己受容、自己一致も進み、随分楽に生活できるようになったとの事。彼自身の加害にいたる無意識的な問題とか行動に於ける問題とかも理解してくださったようで、対人スキルもアップされたような事を話されていました。今はそのパートナーもその方に対する不信感と無意味な不安に囚われて暮らしているだろう事に、その方も複雑な思いでおられるようでした。 わたしのワークやカウンセリングでは、知識領域のアプローチだけではなく、無意識領域でのアプローチも重視しています。生育に於ける傷付きや、満たされぬ欠乏欲求に対する手当ても不可欠です。このあたりのアプローチがあれば、被害加害に関わらず、自己肯定感が増し、他者のコントロールに依存しないとか他者にコントロールされない、あるいは他者をコントロールしないで済む、そんな自我の強さを獲得する事ができます。 結果、「なぜか良くわからないけれど、家族関係が良くなった」とか、「イライラしなくなった」とか、「人が怖くなくなったとか」とか言う発言がでてきます。もちろん暴力やパワーコントロール持てばなすこともできます。 知識領域での学習で暴力をやめよう、事をコントロールするのはやめよう、アサーティブに語ろう、と理解しても、自分は加害行為をしてしまうかもしれない悪い自分との、自己否定的な自己概念でいるうちは、自己信頼も自己一致もできず、対人葛藤がまし、結局人格崩壊になるかそれを回避するための別の依存に走るだけになりかねない、と言うのが私の判断です。 そんなワークの後も、カウンセリングが計五件も続き、ほんとギリギリまでハードワークしてた銀座の1日でした。おつかれさーん。 朝がえりの自宅で迎えてくれたお歯黒トンボ 多くの方にメッセージを届けるために、ブログに納得してくださったら、 ワンクリックお願いします♫   にほんブログ村

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