味くんの家族再生支援日記

私のところの来談者の半数近くが女性だけれど、その多くはいわゆるDVの被害者といわれる人たち。夫婦間葛藤が起こり始めた頃の方、DVやモラハラがかなり深刻になりだした頃の方、家を出られた方、係争中の方、離婚後の困難の渦中の方、など、そのステージは様々です。もちろんいきなり私のところに繋がって来られる方もいますが、多くは行政の女性相談や心理相談を受けられた体験を持たれています。

そのいずれもあまりいい評価を語りません。（私もどこかで誰かに悪の権化みたいに言われているのかもしれませんね。（笑）私は悪名高いセクハラカウンセラーですから〜）一般のカウンセラーだとただ、聴いてくれるけれど、反応が返ってこないので、何のために話したのかよくわからないという方も少なくないし、女性相談では、それはでDVです、あなたは悪くない、夫は危険です、逃げなさい、離婚しなさい、としか言わないし、離婚したくないというと、それでは支援はできない、とか、殴られたらまた来てください、とか、ひどいのになると、離婚したら生活できないというと、体売ってでも生きていけます、とか言われた方もおられます。

往往にして、被害相談をした時に、むしろ警察の男性の方が親身に聞いてくれるとか、ひどいことを言われなかったのに、女性相談だから女の気持ちをわかってくれると期待して話したら、とても傷つくことを言われた、という方が少なくありません。

おそらく、女性相談の相談員も悪意があってのことではないと思いますし、そう言わざるを得なくなってくるのもわからないではありません。今の法律や制度では、被害女性に対する支援は、シェルターや離婚弁護士の紹介、保護命令申し立ての支援だけですから、離婚に向けての支援しかありえないのです。

様々な事情で離婚できないとか、離婚するほど深刻ではないとか、家を出ていけないとか、そういった方たちに対しては無策なのです。けれど、多くの被害女性はいきなり離婚を望んで相談に行く人たちは多くはないのではないかと思います。ですから、基本的にニーズにズレがあります。また
本来なら、欧米のように加害者に対する法的アプローチがあって、加害者対応することで被害者の安全を確保するべきでしょうけれど、今の日本の法律や制度では加害者は野放しです。

また。そうほうの中立的で公正な司法や警察の介入もなく、被害者の一方的な言い分で証拠にも基づかず、理不尽な分離をされては、分離された加害者とされる人たちは納得できず、事件や事故になるのも心理的には当然のことかもしれません。ですから、被害者も離婚後も不安や不信、怒りに苛まれて生活せざるを得ません。

いつぞやもそんな離婚を経験して10年経つけれど、鬱で仕事もできず、問題が連鎖している女性のお話を聞かせていただいたこともあります。離婚するなら、離婚後は葛藤もなく、元夫の支援もあり、子供も傷つかずそれぞれが新しい人生を送りながらも子育てにおいては協力し合う、そんな離婚にする、あるいは離婚せずに暴力もない家庭にする、そんな修復的支援が必要なのに・・・

けれど、今の女性相談ではそれは構造的にできません。そのことを悩みだすと相談員自身が潰れてしまいます。実際そんな相談員の女性も知っています。相談員も辛いことでしょうねえ。どうしましょ・・





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