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味くんの家族再生支援日記

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DV

2009/08/24
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カテゴリ:DV
日本にカウンセリングと言う言葉が定着してまださほど時間はたっていませんが、巷には◯◯カウンセリングという言葉があふれています。いわゆる心理カウンセリングを狭義のカウンセリングとしておきましょう。

カウンセリングにおいて、傾聴ということは基本ですが、ーんーん、◯◯ですねぇー、ーんと言い続ける事がほんとのカウンセリングと思い込んでる人もいれば、恐怖にコントロールされているクライアントを脱コントロールするために、かなり厳しく追いつめて直面化させる事こそ、クライアントの利益だ、と二次被害を与える人もいます。

また、クライアントの語りに共感するのはいいけれど、逆転移した感情が自分でコントロールできなくなって(いわゆる巻き込まれて)、自分も辛くなるはクライアントやその周辺を混乱に落とし込んでしまうやら、そういう人の存在もしばしば聞くところ。

受容と許容は異なるし、共感と同調も異なります。クライアントの語りには傾聴しその感情には深く共感しながらも、クライアントの状況を冷静に客観的に理解し、クライアントが自己洞察を深め、よりベターな選択、自己決定して行けるよう、サポートして行く事がカウンセラーの仕事です。

私はクライアントができるだけ冷静になれるよう聴き込んで行きますが、そのためにはクライアントがどんな語りをしようと、それにまきこまれず冷静に自身を立たせるだけの自己信頼はあるつもり。その自己信頼がない人は、知識や権威、資格や名声で自己防衛するしかありません。

残念ながら、多くのカウンセラーや専門家と言われる人は、このタイプの人のようです。勿論それが悪いと言っているのではありません。そういう専門家に頼りたいと言うクライアントも多々いるでしょう。そんな人のために権威を大切にする専門家が存在するのは大切な事でしょう。

けれど、権威や知識で傷つけられた人にはそれらを振りかざさないで、同じ地平に立ちつつもゆらぐことなく、受け止めてくれる存在は貴重でしよう。そういう専門家、そんなカウンセラーはどこにいるんでしょう。勿論、私はそうありたいと思うがゆえにノープランド、勝手に名乗るメンズカウンセラーでいるわけですが、それゆえに、世間からは、理解もされにくいし批判非難の対象にされやすいものです。

専門家はクライアントをラベリングする事を世間は認めていますから、クライアントの問題行動に対してクライアントにラベルリングすることで自己防衛をはかれます。けれど無資格でラベリングしない私はその自己防衛は不可能です。ですからかなりリスキーです。実際私はある業界では様々な言説で語られ、かなりの不利益を被っています。けれど、クライアントから不利益を被った事はないし、私が関わったと言う事でクライアントが大きな事件事故に巻き込まれたと言う事もありません。

このあたりの私の確信について、それと同じものを他の人が持ちうるのかどうか、まだなんとも言えませんが、焦らず、これからも伝えて行きたいと思います。

なんか今日は理屈っぽくなってしまいました。最後まで読んでくださって感謝です。お疲れさまでした。そういえば今日は久々に保育サポートの仕事が入りましたが、ほんと子どもたちの姿っていとおしいし、可愛いものです。私の「母性」がうずきます。またいろいろある中で、そこまで子どもたちを育てて来たその親御さんにもいとおしい思いが湧いてきます。

この私の感情って、みなさんは理解できますかねえ。








Last updated  2009/08/25 02:59:48 AM
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2009/08/12
カテゴリ:DV
今日は久々にゲストが来てくださいました。もうここ数年のつきあいのクライアントです。過酷な暴力状況をサバイバルしてこられた方ですが、あの頃の記憶があまりないとのことでした。

当時は、生きる事自体も難しく、本人も随分たいへんだったと思います。私の所でも様々な支援を利用して下さって、今は、離婚され自立生活に向け頑張っておられます。

そして今、当事者としてそのプロセスを確認し、カミングアウトしたいとのお気持ちもあるようです。被害がどんなものか、回復には何が必用なのか、当事者の生の声でしか真実は伝わらないのかも知れません。

ほんとに、そんな彼女と話していると、数年前の出来事が嘘のようにおもえるくらいに、表情も状況も変化しています。ほんと、私もサポートを続ける事ができたこと、うれしく誇らしくおもえます。








Last updated  2009/08/13 03:23:15 AM
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2009/08/06
テーマ:家族(111)
カテゴリ:DV
今夜は久々の男のグループワークでした。わけあって、二回程続けてワークを欠席しましたのでひさびさと言う感じ。

ファシリテーターは私。ワークは「家事充実度」。様々な家事について、自身がどれだけ充実して実行できているか、図示し、それを数名のグループで話し合うというもの。

ワーク参加者は別居や離婚で単身生活を余儀なくされている方も多く、生活を成り立たせるための家事がどれだけ達成できているかと言う事も、その人の回復に無関係ではありません。

家族関係が破綻した直後は、多くの男性は家事どころか、食事や睡眠もできなくなります。常に思考が、その事になってしまい、深い悲しみや絶望感になったり、裏切られた痛みは怒りになったりもします。

一人で考えていても埒はあかないし、楽になる事もありません。けれど、みんなと語り合ったり、何か身体を動かしていたりすると、外からの刺激が入るため、頭の中で考える事がいったんストップしたり、別の思考回路が動き出したりします。

日常的な家事は、単に生活の必用という意味だけではなく、自身の身体感覚を覚醒し、暴走する脳の思考回路を減衰するという作用が期待できます。また、ルーティンとして家事を行うようになると、自身の生活の自動性もでてくるので、一人悩んで考え込むと言う状態から抜け出しやすくなります。

ワークの時間がさほど長くないので、何時間もかけて遠方から参加してくれている参加者にはほんと申し訳ないけれど、わいわいと弾む語りを途中で切り上げてもらって、シェアリングしてもらいました。何気ない家事と言う行為も語り合うといろんなものに気づきがあったようでした。

私自身も、買い物や料理などの家事行為で自分の心身の安定を維持しているってのが実感できました。見切り品コーナーの買い物依存で、逃避行為として料理する私と言ってもあながち嘘ではありません。今のところ実害はでていないから、それをなくそうなんて考えてないけれどね。

そうそう、この22日から徳島で、女と男のグループワークを行います。四国にお住まいで関西のワークになかなか参加できない方、ぜひいらしてくださいね。詳しくは家族再生センターにお問い合わせくださいね。










Last updated  2009/08/07 01:00:37 AM
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2009/07/30
テーマ:DV・虐待(96)
カテゴリ:DV
先日のTAMTAさんの書き込みにあるように、加害男性が脱暴力化した時にしばしば被害女性がそれまでの痛みや屈辱を怒りに転化し男性に対し暴力的になるケースが見られます。

虐待を受けていた子どもが成長し親に対して暴力をふるうのと同じような事かも知れません。人は被害を受けたらそれを相手に返す、いわゆる仕返しとか復讐とかいうことは、心情としては当然の事と思います。

何年も前のケースですが、はじめは夫の暴力からスタートしたのですが、夫が暴力を手放してからは妻が完全なDV加害者になって激しい暴力を夫に加えていたケースがありました。

夫にはシェルターへの避難を薦めましたが、子どもの事が心配とのこととすでにかなり恐怖に支配されていて、自由に考えられない状況のようでした。暴力の恐怖に支配されれば、男も女もストックホルムシンドロームのような事になるのだと理解したケースです。

一般に男性の加害行為については認識されるようになっていますが、女性の加害行為についてはさほど認知されていません。五年程前の内閣府のアンケート調査によると、夫婦間での身体的加害行為の有無を問うたところ、男性が35%女性が20%となっています。これは妥当な数字でしよう。けれど立件されるのは95%は男性の加害です。

女性の加害は表面化しにくいようです。本人自身も加害行為に対して無自覚なあるいは自覚の少ない事もあるかもしれませんし、意識していても怒りをコントロールしきれなくて暴力になってしまうということもあるかも知れません。こういうところに性別は無いようです。

ましてや自身のかこの被害からくる痛みがあるから、自分の怒りを暴力に転化するのにさほどためらいも感じないのかもしれません。怒りは暴力となり暴力は相手を萎縮させコミュニケーションを疎外し、さらに元被害者は不信感をつのらせ、怒りが増幅すると言う、DVの負のスパイラルに陥ってしまいます。

被害女性が加害女性に転化しても問題解決にはなりません。被害者が真に癒されるには、怒りを言語化するだけでなく、被害の痛みを終わらせ、対等で自由な関係を再構築する事、自己肯定感をとりもどし、世界に開かれた心を持つ個人になる事でしようか。とても難しい事です。

ある方がおっしやいました。『「あんたの事は愛してないけど、信頼してる」とうちのヨメはん言いよんねん。』ご本人は本意ではないようにおっしゃってましたが、私はとても素敵な言葉だな、と感動してしまいました。お二人も典型的なパターンからスタートしたDV夫婦でしたが、彼が男性支援を受け、彼女も困難な中、すごく努力された事と思います。数年かけて二人は家庭を取り戻し、とても素敵なご夫婦になっておられます。

DVを男女善悪で固定化する支援ではなく、性別を超えた支援で対応する事で、双方にとって納得のできる結果に導く事ができるのではないかと考える私です。

暴力は何があってもいけません。それは男も女も変りません。けれど暴力は犯罪ですなんて事は言っても無意味。非暴力への支援がなければ被害者も加害者も問題解決しません。いったいいつになれば、男性論の立場で暴力が語られ、非暴力へのプロセスを導入するのでしょう。

さて、皆さんどうお感じでしょう。






Last updated  2009/07/31 12:41:38 AM
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2009/07/29
テーマ:DV・虐待(96)
カテゴリ:DV
被害者の回復と加害者対応、というテーマで分科会を持つのが来月末のヌエック(国立女性教育会館)の集まり。わざわざ埼玉の奥まで言って話すのはそれなりの意味もあります。

フェミニストや女性相談がらみの方、女性支援グループなど、女性の支援に関係する方たちが全国から集う大イベントだからです。たしか例年二千人程の参加があると、聞いたような気もしますが、それは脱会した某虐待防止学会と同じ規模です。

けれど、昨年の体験からすると、某学会では権威と知識のデモンストレーションの中では、当事者運動の私の声はまったく無視されてしまうけれど、こわごわ参加したヌエックでは当事者支援の難しさに困り果てた支援者が私の語りを真剣に聞いてくださった、という違いがあります。

ヌエックでは昨年も似たようなテーマで分科会を持ったけれど、今の(フェミニズム主導の)被害者支援では、充分に被害者の安心や安全が確保されていないのではないか、という問題提起と、メンズ理論の援助ではもっと(離婚するにしてもしないにしても、)修復的に支援できるから、被害者も快復しやすいのではないかとの私の援助実践を提案しました。

今年もこの路線を踏襲するつもりです。被害者支援に求められるのは、加害者に対する正確な理解や知識、適切な対応、被害者の安全と安心の確保のための支援者の存在。被害者の不安をあおるのではなく、加害者に対する様々な対応があれば、被害者の不安や恐怖は軽減され、被害者は自尊感情も快復し、加害・被害の関係に立たない人間関係を自分のものにする事が可能だということ。

他人事の知識やデータを使って加害者の悪質性、凶暴性を言いつのり、関係を分断することこそ被害者の安全確保につながること、との判断に傾いているような現状の被害者支援では、そんなにひどい男ではないという被害当事者の実感は否定され、自分の実感や判断に対する自信がなくなり、他者に依存的になってしまいます。

離婚してもその依存的傾向は支配的男性を必用とすることになり、DVが再燃しやすくなります。離婚後は男性に関わらないにしても、離婚時の争いが醜い程、相手男性との人間関係は悪くなっており、養育費などの子どもの利益を得にくくなります。

また恐怖心から離婚した相手に子どもをあわせないと言う選択をする事が多くなりますが、これは、子どものアイディンティティー形成にも悪影響を与え、問題が連鎖する事になってしまいます。

被害者の安全や安心を確保し、快復をより早く達成するには、適切な加害者対応が必用です。その辺りの事を話すつもり。

そうそう、こんどの八月一日は高円寺は北区民公民館にて 朝は女ワークを、午後は男ワークを、夜は東村山で女と男のワークを行います。ぜひいらしてくださいね。








Last updated  2009/07/30 02:58:34 AM
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2009/06/22
カテゴリ:DV
この夏、埼玉は国立女性会館(ヌエック)でワークショップが持てそうです。『DV被害者の回復と加害者対応』というテーマ名で応募しています。

DV防止法・虐待防止法ができて十年近くになるのに暴力は減っていませんし、支援の現場では現実的ではない指示や援助論に振り回されて、真摯な援助者が疲弊して行くという現実があります。

被害者支援をしている現場の援助者も新たな援助論や援助スキルを欲しているとの見方もできます。そこで女性たちの学びの場に出向こうと考えたのが昨年。昨年も似たようなテーマで応募し、ワークショップを持ちました。会場には多数の方が参加してくださいましたし、私の主張に共感も頂けたと理解しています。

私は男性運動を始めて二十年近くになりますがその間暴力がなぜおこるのか、様々な男たちと当事者同士の語り合いを進めて行く中で、社会的な背景や心理的な状況を理解して行きました。

その中で脱暴力支援がどのようなものであれば、暴力問題を解決できるのかも理解して行きましたし、その理解のもと、コミュニケーション教室や電話相談、非暴力グループワークを仲間たちと立ち上げてきました。

そう言った援助を専門にやっていく組織を作ろうとメンズセンターの仲間たちと話しあつていましたが、メンズセンターは私たちの提案を男性運動に邪魔になるとの事で、拒否しました。私はやむを得ず、京都にメンズサポートルームを移して脱暴力支援を続けました。

また、暴力の問題は単純に加害者男悪人・被害者女善人という図式でくくれる訳もなく、冷静な判断や緻密な聞き取りに基づいた複合的な支援がなければ解決されないし、被害者の根本的支援にもならないとの判断をし、女性も支援対象とした組織として日本家族再生センターを設立したのが六年前。

このような現場主導主義、当事者主義、は、『DV男は変らない』という一部フェミニストの言説を前面に打ち出した被害者支援構造にすり寄る、メンズセンターに関わるフェミ系男性学研究者には目障りだったのでしょう、私の活動に対し事実を歪曲した流言飛語をいいつのり、被害者支援と男性支援を分断してきました。

そんな男性学研究者たちは二十年の間に大学教授や女性支援施設の役職に就いていきます。直接みずから当事者の支援に関わるのではなく、アカデミズムや行政のヒエラルキー構造のパワーポテンシャルを利用して抑圧構造の上に登って行きました。男性運動の出発は抑圧しない男になろうというはずだったのに・・・。

そう言う意味では、おばかさんというかお人好しというか、世間知らずというか、アホなんですよねえ、私。今ではよくわかります。(笑)いまでもこんなことやり続けてんだから。

私は当事者主義、現場主義、脱構造を大前提に実践してきました。その二十年の重みは当事者の回復は勿論、メンズカウンセリングという新たな援助論も生み出しました。上野千鶴子のいう当事者主権も暴力当事者には言及しません。(彼女は私の活動とは一線を画しているようですが、フェミニストの動きからすればそれもわからないでもありません。)

私の活動が邪魔になる人たちの分断排除という抵抗はもう気にしていませんが、被害者支援の現場で真摯に当事者に向き合いつつ援助論がないためにバーンアウトして行く援助者に、暴力の真実や回復の現実、そのためのスキルなどを伝えたいと切に願います。

当事者たちとの語りや現場で学んだ事をお伝えしたいと思います。難しい言葉や権威を弄して援助の現場スタッフを混乱させるような研究者指導者の二の舞は踏みたくはありません。この思い、マスコミやアカデミズムのルートでは残念ながら伝えるのがとても難しい現実があります。

抑圧構造に対する違和感を感じる事のできる方、被害者の真の回復を理解したい方、加害者の脱暴力支援について学びたい方、ぜひこの夏には埼玉にいらしてくださいね。熱く語り合いたいです。

秋には京都で第五回男性学会議も開きます。ともに『世界を変えていくささやかな力』になってくださいませんか。

そうそう、今週末、27日土曜は東京でワークショップです。午前は女性のためのワークを以下で

場所:高円寺北区民集会所 第3集会室
杉並区高円寺北3-25-9(JR高円寺駅北口より徒歩6分、土日は高円寺駅は快速がとまらないので注意、駐車場無し)
(電話 03ー3330-7255)
http://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0003.htm

「若葉の会」

午後は男のワークをスマイル中野で行います。「日本家族再生センター東京」

http://www.mapion.co.jp/phonebook/M13008/13114/0353800632-002/


夜は東村山で女と男のメンズカウンセリング講座(ワークショップ)を開きます。


東京近辺の方、ぜひいらしてくださいね、ともに語り合えたらと思います。












Last updated  2009/06/23 09:14:23 AM
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2009/06/11
テーマ:DV・虐待(96)
カテゴリ:DV
今夜は男ワークでした。ファシリテータはNさん。男たちは今日も体験や思いを語ります。DVがありそれなりの償いは必要ということも当然ある訳だけれど、こどもにあう事は勿論、姿を見る事も声を聞く事も拒否されるそのつらさを語る人も。

日本の親子の人権が著しく蹂躙されている現実はさておき、それでも、誰をも悪し様にいいつのるでもなく、ただただその悲しみや痛みを切々と語るその姿は、やられたらやり返す、というような旧来の男の態度とは異なる、闘わない男の優しさを感じさせてくれます。

こういう、感情表現能力や忍耐力があればそもそも何も問題は起こらなかったろうに、と思うと、参加者のひとりひとりが妙にいとおしく思えてくるから不思議です。

問題がおこった事はつらい現実だけれど、それを機に自己成長していく男たち。DV男は変らない、加害者プログラムは無意味とあらぬ言説がまことしやかに語られる業界の浅さを感じさせてくれる男たちの集いの場です。

こんな場が日本全国にできればいいのに、と願わずにはいられません。






Last updated  2009/06/12 01:39:48 AM
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2009/06/03
カテゴリ:DV
シェルター定食


ある日のシェルター定食


先日シェルターの大掃除をしました。タンスやベッドを移動させたり、ゴミやがらくたに占領されていたスペースをゴミ出ししてすっきりさせたり。一人ではできない作業も三人でやればけっこう、順調に進みます。

シェルターは六畳と九畳の二部屋九畳にはキッチンスペースがあったりするので、実質六畳二部屋です。最大二名の常時利用が可能ですが、ここしばらくは利用者がなく、ときどき空気の入れ替えをする程度。

利用者のいない間に、壁紙の張り替えもできればいいかな、と知り合いの業者に打診中。これまで、このシェルターには、いろんな方が利用されましたが、一泊から数ヶ月の滞在までいろいろ。

父子もあれば母子もあり、逃げた妻もいればタイムアウトの夫も。いずれも、短期であれば、一泊三千円、一週以上の長期であれば一泊二千円。勿論、朝夕の食事付き。ただし朝食はセルフでお願いしています。

一泊二千円で食事付きとなれば、とても安い値段と思いますし、期限も切られないので、利用する側には有り難いものと思いますが、公的に宣伝するのも難しく、利用者が少ないのが問題です。

以前は二件のシェルターを維持していましたが、行政の支援もなく、赤字がかさむので、一件は閉鎖し負担の少ない一件を残しました。

それにしても、暴力がらみのカウンセリングする時にいざ脱出、逃避、あるいは緊急タイムアウトの受け皿としてのシェルターがあるというのは、心強いものです。一般に行政の相談は勿論、カウンセリングルームでも、被害者保護のためのシェルターを併設しているところはほとんどないと思います。

シェルターの空きを確認したり、利用の範囲を確認したりという作業も大変で、単に逃げなさい、と言うだけでは、無責任な言葉になりかねません。逃げるしかないのなら、逃げる場所を確保してほしいもの。

恐怖と不安でコントロールされている当事者に、自分で逃げ場所を探して逃げるしかない、というのも理不尽なはなし。シェルターに入ったけれど、二週間で退出を迫られてもその先に行くところがなければ、ほとんど無意味。

なのに、今はどの行政のシェルターも過剰収容状況らしい。とにかく逃げるしかないと助言する被害者相談が多い事、修復的対応ができる援助者がいない事、などの理由からすれば、それも当然と思います。

いくらシェルターを作っても、加害者の脱暴力が進まなければ、また被害者の自立や自律が達成されなければ、DV被害が再生産され、行政コストが増えるだけになってしまいます。現状はそういうことでしょう。

DVは男がすべて悪い、DV男は変らないから逃げるしかない、と被害者支援が言い続けるうちは、被害者は救われないし、被害がなくなる事はないでしょう。

緊急対応として、無条件に利用可能で、期限を切らないシェルターの存在は重要ですし、であるがゆえに私もシェルターを開設していますが、DVをなくすには、加害者の脱暴力支援も必要ですし、被害者のケアや被害者自身の問題解決のためのカウンセリングやグループワークも必須です。

カウンセリングを行う私にとっても、被害者を保護するツールとしてのシェルターの存在は大事です。被害者の心を守るためにはその身体を今、守らなければならない、そんなケースも少なくありませんからね。

夫婦間の争いで疲れた・・少し休みたい・・そんな方、妻でも夫でも・・しばらくシェルターに引きこもるのは如何。カウンセリングもあわせると、一泊六千円・・お気軽にどうぞ














Last updated  2009/06/04 02:57:20 AM
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2009/05/14
テーマ:DV・虐待(96)
カテゴリ:DV
今夜も男のグループワークでした。スタッフも含め14~5名の参加者がいるので、けっこう運営(ファシリテート)も大変です。なんせ、会場の都合で一時間半という時間枠がありますから。今日のファシリは私ではなく、Nさん。

新しい参加者もいてウェルカムメッセージをかねた近況報告だけでもかなりの時間が経過してしまいます。特に今日は三週ぶりなので、みなさん言いたい事がたくさんたまつていますし。

自分の気持ちや状況をコンパクトにまとめてわかりやすく話せるにはかなりの慣れが必要です。まず、自分の気持ちに気付けない人は気持ちを言語化できず、状況や考えを長い時間かけて語ろうとしてしまいます。本心に気付けていないから、なかなかうまく伝わりません。

さらに、慣れない人は、人の前で語る事すらできずに、気持ちを場にとどめる事で精一杯となります。

けれど、このような参加者がいても、説教するでもなく、指導するでもなく、(基本ルールはペーパーで渡し、さらに説明もしています)場の力にまかせます。

慣れた参加者は聞き上手になっていますから、語り手の気持ちを引き出しつつも全体状況を見ながら、自身の語りの時間を短くしより伝わりやすく気持ちをうまく語ります。

この慣れた人たちがいる事で、新しい話せない人、少し慣れた状況を長く語りたい人、がいても、特に問題にもならず、慣れない人たちには、うまい語りを聞くトレーニングになっていきます。

こうした、いろんな人たちの集まりで場ができるのですが、慣れた人たちが増えて行くと、場の力・・場力(ばりょく=造語です)ができ、新しい参加者にとってもいごこちのいい、ともに学びあい育ちあえる、すてきなサンクチュアリーとして成長して行きます。

そんな場を育てて行くのがファシリテーターの仕事なのかもしれません。単に場の調整をし、進行を見守るだけがファシリの仕事ではないような気がします。

Nさんと私がワークを初めてすでに十年程になりますが、今のグループの中にもかなりの長期間の参加者がいて、彼らは場には大きな力を発揮してくださいますし、彼ら自身もスタッフなりファシリなりに育ってくれています。

六年程前にマサチューセッツのあるグループを見学した時に14人のスタッフのうちワークを卒業した当事者は何人か、との私の質問に、二人だ、と答えたのが印象的でした。当時のアメリカの老舗加害者プログラムグループで予算規模も私たちとは雲泥の差があったけれど、私はこのプログラムでは加害者は変れないとの確信を深めました。

刑罰代替としていやいや参加した当事者がムショに帰りたくないがために参加するなら、ワークが終わればしゃばに帰りはしてもスタッフとしてとどまる事はないでしょう。いやいや参加した当事者が、自分の人生を振り返り、暴力や犯罪に頼らなくても幸せになれるという、人生の書き直しを実現できたら、その喜びを分かち合える仲間とは、簡単に離れる事はないでしょうし、新たな参加者にその喜びを伝えたいと、スタッフになっていく人も少なくないでしょうから。

プログラムの内容そのものではなく、ファシリテーターに場力を育てる人間的器があるかどうか、それは人を信頼する力があるかどうか、に、プログラムの有効性が表れるのかもしれません。

教育的更生的プログラムが一概に有効性が低いとは断言できませんが、メンズカウンセリング理論でワークを行う私には、私の理論がまちがっているとは思えません。それはワークを十年続けて感じる実感です。日本ではおそらく暴力加害者に対するグループワークを十年続けたグループは他にはないだろうから、比べようもないのだけれど。








Last updated  2009/05/15 01:58:45 AM
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2009/04/09
カテゴリ:DV
今夜はグループワークでした。12回のセッションの第一回目。とは言うものの、参加者は前回からの継続の方がほとんどでしたので、特にグループの説明をスルでもなく、いつものように進める事ができました。

ワークの材料は名前。会場での名前を考えてもらい名札にかき込んでもらいました。以前からの名前を使う人もいれば、新しい名前にする人も。シリーズで変えて行く方もおられます。

その名前の由来の説明を兼ねた近況報告からスタートして、次にも名前のワークです。それぞれが子どもだった頃呼ばれていた名前を考えてもらい、その名前で呼ばれていた事に対するいろんな感情も思い出して頂き、それを四人ほどの小グループで語り合って頂きました。

そんなこんなを語るうちに当時の人間関係や社会状況を理解できます。それにしてもワーク参加者はもう「ひょっこりひょうたん島」を知る人はほとんどいないという事にあらためて、時代の変遷というか、自身の加齢というかを感じてしまいました。

今回の参加者はほとんどリピーターですが、彼らが実に穏やかになって来ているのを感じる私です。過酷な家族のドラマを体験しワークにこられた彼らだけれど、回を重ねるごとに、穏やかに、しかも暖かく、いい表情になっていくいわゆるDV男たち。

納得のいかない現実と闘うのではなく、受け入れ、ゆだねる力がついて行っているのを感じます。
ほんとにDV男は変らない、とい無責任な言説がいつまでも流布していますが、これはなんとかしたいですね。ほんと困ってしまいます。









Last updated  2009/04/10 01:04:12 AM
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全163件 (163件中 1-10件目)

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