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あじ島冒険楽校   「昔の子供たち」から「未来の大人たち」へ 「島の夏休み」体験 宮城県 石巻 牡鹿

あじ島冒険楽校 「昔の子供たち」から「未来の大人たち」へ 「島の夏休み」体験 宮城県 石巻 牡鹿

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2008.08.08
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あじ島冒険楽校(うにコース)
「『昔の子どもたち』から『未来の大人たち』へ『島の夏休み』を伝えたい。」
日 時:2008年8月2日(土)12:30~3日(日)11:50
場 所:網地島(宮城県石巻市)
参加者:未来の大人たち(子ども)22名 昔の子どもたち(保護者)15名
※保護者はスタッフ扱いの参加
〔活動のねらい〕
網地島の高齢者が60~70年前に過ごした「島の夏休み」を島の高齢者が先生となって,「未来の大人たち」に体験してもらうことによって,「昔の子どもたち」が普通に遊びとして行われていたものを自然体験活動として復活させ,心健やかに強い連帯意識を持った日焼けの似合うたくましい子どもたちにしてあげること。また,網地島の海を体感できるシーカヤックを子どもたちに1人で体験させ,自信と的確な判断力を持たせるようにしてあげたい。さらに,砂浜に打ち上げられた流木や貝殻等を使ったクラフトにより,豊かな表現力を
身に付けさせるようにしていきたい。

〔プログラム〕
(1日目)
12:30 自己紹介ゲーム
 輪になって,友達の名前を覚えよう。
13:00 開校式
開校式 島の方から歓迎のあいさつ

13:10 網地島の獅子踊り指導
 島の高齢者の指導を受けながら,子どもたちも実際に獅子踊りを体験。子どもたちのユーモラスな踊りに会場は笑いに包まれました。
島の獅子踊り

獅子踊りの指導

14:00 網地島の海を体験(シーカヤック・海水浴)
 網地島の海を体感できるシーカヤックを子どもたちに1人で体験させています。小学校の低学年の児童は体重が軽いため,風や波に流されて,なかなかシーカヤックを操作するのが難しいようでしたが,頑張って岸にたどり着くことができました。また,シーカヤックがぶつかることも多かったのですが,自然と「ごめんなさい。」という言葉も出てきました。自信と判断力,連帯感を持たせることができたと思います。
網地白浜での記念写真

シーカヤックで出発

島の者が小型船でサポート

16:00 シャワー・身支度

16:30 自由時間(子どもたち自身がどんな遊びをするか自分たちで決定)
 あじ島冒険楽校は,「遊びは,やりたいことはみんなで考えて,相談してから決める」が基本方針。そして,また遊びながら考える。
また,各講師は,各教室におりますが,子どもたちから「教えてください。お願いします。」と言われなければ,何もしないこととしています。子どもたち自身が他者との関係づくりを学べるようにしています。
・竹鉄砲作り教室
 島にあるたくさんの竹は,おもちゃが簡単に手に入らなかった時代には,子どもたちの遊びの材料でした。昔は自分のナイフを持ち,竹とんぼや竹鉄砲を作って遊びました。竹鉄砲は,細い竹を使って作ります。筒の部分は節を避けて作り,持ち手の部分は片方に節を残します。後は,筒の中をきつくなく,またゆるくなく,ぴったりに通る細い竹を見つけて,心棒として持ち手の部分に付けて完成です。木の実やちり紙を筒の両側に詰め,持ち手に付けた心棒で一気に押し出すと,大きな音とともに玉が発射します。
竹鉄砲作り みんな真剣

・流木や貝殻を使ったクラフト教室
 浜辺に打ち上げられた流木や小石は,そのままでは何の価値もないものですが,子どもたちが「目」,「鼻」,「口」,「ひれ」,「手足」「しっぽ」を付けるとあっという間に,楽しい魚や動物に大変身します。子どもたちの豊かな発想力にいつも驚かされます。
貝殻と流木を利用した作品

・校庭や体育館での活動
・楽校周辺での虫採り 等

18:00 郷土料理体験・夕食・後片付け
 夕食には,網地島の海女さんが採った「うに」や「あわび」を出します。贅沢といわれるかもしれませんが,島ではとても安く手に入ります。動いている「うに」や「あわび」に子どもたちはみんな驚いていました。回る寿司屋の「うに」とは味が違っていて,びっくり。もちろん,網地島の「うに」の方が美味しい。また,対岸の鮎川が捕鯨の基地であったことから,今となっては懐かしいくじら肉の味噌焼きやくじらの脂身を使った豚汁風の「トイ汁」を出しました。何度もおかわりする子どもがたくさんいました。
うに・あわび・くじら

海女をしている長渡婦人会たつえ会長の説明

19:30 あじ島冒険楽校のロゴをTシャツにプリントしよう
「あじしま 冒険楽校」のロゴを持参したTシャツにプリントします。ロゴは毎年新しくなります。インクで文字をTシャツに写し,それをドライヤーで乾かした後にアイロンで熱を加えると完成します。
冒険楽校のロゴをTシャツにプリント

できたよ

20:00 冒険楽校恒例の「肝だめし」
保護者が肝だめしの「おばけ役」。保健室や体育館は子どもたちの絶叫が響き渡りました。あまりにも怖くて,泣き出す子が続出。
きもだめし 不安そうな子どもたち

怖くて泣き出す子どもたち

21:00 就寝準備
21:30 就寝

(2日目)
6:00 起床・身支度・宿泊教室の清掃
6:30 トイレ・浴室・廊下・玄関の清掃

7:00 朝食準備・朝食・後片付け(終了した者から自由時間)
朝食の材料は,米,卵,トマトを除いてすべて島で採れたものばかりです。島の朝食には欠かせない「マルコ汁」,メカブ,ひじき,銀鮭。使っている味噌や梅干しも全て手作りで作ったものです。
島で採れたものばかりの朝食

メカブをかき込む子ども

メカブおいしいよ

8:00 自由時間(子どもたち自身がどんな遊びをするか自分たちで決定)
・昼食の味噌おにぎりを作ろう
・校庭で遊んでみよう

9:00 記念写真・出発
9:15 本物の漁師が教える魚釣り・釣り上げた魚を焼いて食べてみよう・磯観察
 網地島の子どもたちが熱中した魚釣りで、島では「アナゴ抜き」と呼ばれています。仕掛けは簡単で,針の付いているテグス20cmくらいを竹竿の先端に付け,餌は岩場で採れた「えらこ」を使います。本物の漁師が教える魚釣りは指導が厳しいのですが,子どもたちは自分の力で魚を釣りたいので,真剣に高齢者の話を聞いてくれます。この釣りでは,ザリガニ釣りのように次から次とたくさんの魚が釣れます。参加した子どもたちのほとんどが,魚を釣り上げることができます。魚は浜辺で塩焼きにして,子どもたちにごちそうします。本当に不思議ですが,ふだん魚を食べない子どもでも,自分が釣った魚となると,骨までしゃぶるように食べてしまいます。また,多くの子どもたちは串付きのソーセージを食べるように,串の先端から食べる習慣があるようで,魚も尾びれの固いところを最初に食べます。大人だったら,一番美味しいところから食べるのに,そうできない子どもが多いことに驚かされました。そして,人間の生活の原点である自然活動体験の重要性を改めて認識させられました。
 磯観察では,磯だまりに,カニ,ヤドカリ,ウニ,ナマコ,ヒラメ,小さな魚がたくさんおり,多くの生物が生きていることで自然界が成り立っていることを網地島の豊かな海で実感できます。子どもたちは,それらを捕まえたりして,大喜びでした。
島伝統の魚釣り「アナゴ抜き」の準備

岩の下の穴に竹竿を入れて釣る

アナゴ抜きの餌「エラコ」

大物が釣れたぞ

長吉名人と 釣った魚をパクリ

やっぱり楽しい スイカ割り

長靴先生の網地島の植物教室

11:50 閉校式
島から去る者はみんな船に乗らなければなりません。一度船が出ると途中で降りることができないため,本当の別れになります。船はゆっくりと離岸するので,お互いの顔を見ながら,思い出をかみしめながらお別れをします。

〔未来の大人たち(子どもたち)の感想〕
・網地島はいいところなので,お嫁に来たい。
・網地島の人は毎日,うにやあわびを食べられてうらやましい。
・シーカヤックは難しかったけど,楽しかった。
・竹鉄砲から煙が出て,嬉しかった。
・浜辺で,「スイカのお風呂」を作って,スイカと一緒に入った。水が冷たかった。
・肝だめしにはもう参加したくない。
・おばけ役の人はもっと怖くしてほしかった。
・漁師のおじいちゃんに怒られたけど,最後に魚が釣れて良かった。





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最終更新日  2008.08.09 08:35:37
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