いつもコメントくださる一点集中力さんのブログに『いい夫婦の日は亡きおじいちゃん、おばあちゃんを想う日』という温かいお話しで胸がぐっときた。
私たち夫婦は一回り差ではないが、ほぼ一回りに近い年齢差婚だ。
決して良いことばかりではなかったけれど、今まで何度も大きな環境の変化に順応しながら２人して頑張ってきた。それが今につながっていると思う。だけど、ただ…。
夢中で頑張ってきたけれど、日本に戻ってきて一つだけ私たち夫婦に「ない」ものがある。
帰国してみたら私の年齢はMAX…。年齢には勝てない宝物、それは「こども」
一点集中力さんの温かいお話しを聞いて、「何もなくてもいい！自分にも子どもがいて、のちに孫ができて…こんな風に孫に想われて死ねたらどんなに幸せだろう」と思った。
普段は「子ども」がいないことを何とも思わないフリをしているけれど、年を重ねる毎に少しずつ心が音を上げていた。
実家の母は不甲斐無い父のせいで、長年苦労を背負い込んで生きてきて、若い頃の無理が祟り20年近くは病気やケガで半寝たきりになり、そして最期は腹膜炎手術後に痛み苦しみ病院のベッドで亡くなった。
帰国して2ヵ月過ぎた頃で、運が良いのか悪いのか病院で付き添っていたが、母の死に直面して「孫」を一目でも見せることができなかったことを悔やんだ。
「母の死に目にあえて良かった。お母さん待ってたんだね」と誰かに言われたが、母が死ぬくらいなら帰ってこなければ良かったと思った。
一人暮らしで実家を離れ、結婚後は日本を離れて暮らしていたので親孝行が充分にできていないことも悔やんだ。せめて「孫」でも連れて帰ってきていたら、母は喜んだかも知れないし、「孫」が「親孝行」の一部になったかも知れないと思った。
あの頃の自分たちは韓国で子どもを産み、育てる気持ちになれず、環境的な問題を考えたら、日本に戻ってから…と、いつでも子どもが授かれる気持ちでいた。
決して安易な気持ちではなかったけれど、母や姉、姪をみても多産だから、きっと自分にも大丈夫と思っていた。
私が晩婚だから韓国にいる間に子どもを授かるべきだったが、経済的に頑張り続ける必要があったから当時の事情から考えても仕方なかったと２人とも思っている。
卵子や子宮も肉体と同じように歳を取ることを考慮していれば、経済的な苦労を背負い込んでも早く子どもを考えるべきだっただろう。今になってあの頃の代償は大きい。
自分たちは「いい夫婦」なのだろうか…。と、ふと思った。多分、「いい夫婦」だと思う。夫は申し分ないくらい優しくて真面目で良い夫だ。けど、やっぱり「こども」の存在はとても大きい。
先日の友だちの結婚式で胸を熱くし、一点集中力さんの温かい話で胸が熱くなりつつも、そこに「子ども」のキーワードが自分の中に浮かんでいた。
去年、精神的に耐え切れなくなって断念した。いつまでも「出口のない答えを探し続ける不安との闘い」を続けるのも辛かった。でも諦めきれていないのは確かだ。
「幸せ」にはいろいろな形があると思う。
でも、「幸せ」は目に見えないからこそ「形」を求めて人は悩み苦しんでいる。
私にとっての「幸せ」は「子どもだけじゃない」はずだろうけど…。
日本に戻ってから、何かをしようと思って目標設定したり、仕事や何かにトライできずにいるのも「治療(していた)」、「子ども」のことが全て「先立つ不安」と「優先順位」になっているから私の心をイタズラに不安定にさせている。
今日は「勤労感謝の日」で全国的に休日だけど、夫は美容院に行ってから職場に出ると言って出掛けた。穏やかな午後の空を眺めながら一人で思い耽っていると涙が出そうだ…。
数日振りにブログを更新したのに、ちょっと重い内容になってしまった(>_<)
とりあえず今は置いておいて、夫に頼まれた仕事に取り掛かるかぁ～。あじゅんまの独り言( ..)φ
みかん@
