コロナ月1万人の死者と「成人式から二十歳のつどい」へ　行政のずれ

2023.01.09

コロナ月1万人の死者と「成人式から二十歳のつどい」へ　行政のずれ

コロナの全体の感染者数が発表されなくなって、感染者は抑えられているはずなのに、死者は1か月で1万人を超え、累計６万人に達し、過去最短のペースで増加しています。
　高齢者施設での死者の増加が目立ち、全国の高齢者施設のコロナ閉鎖や休所が相次いでいます。
　日本は、愚直に１人1人の国民を大切にしてきたのに、「経済をまわすために、高齢者の死者が増えてもかまわない」方向に舵を切ったように思えてなりません。

＜２０２３年はウサギ年（徳島市護国神社の絵馬＞

　奇しくも今年はウサギ年です。
　ウサギと言えば、自分の肉を献上するため、自ら火に飛び込んで月のウサギになった、悲しい伝説が残っています。
　経済をまわすために、高齢者を犠牲にしているのだったら、日本の経済政策は間違っていると思います。

　そういえば、１月9日は、「成人の日」です。法律を改正して成人年齢を２０歳から１８歳に引き下げたはずなのに、９０％以上の自治体が「二十歳のつどい」など、成人式は二十歳のままだそうです。
　法律だけ変えても、成人式にみんなが集まれるのはやっぱり二十歳だということを、国民の方が察知しているみたいですね。
　国の政策は、当事者の老人や若者にも寄り添ってないなと思うのは、私だけではないと思います。