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問084 新選組の人物でCM

CMということで30秒くらいのバージョンで行きましょう。・・・と思ったら話が長くなってしまった・・・。これでは映画のCMですな・・。



----名刀上出来作----

藤堂平助(以下平助)こぼれ日のあたる縁側で一人座っている。

刀を取り出して手入れをする。持ち上げて傾けながら
「あー、もうこんなにぼろぼろで、どうしよう・・・。修復できるかなぁ」
ため息。

背後より沖田総司(以下総司)登場。平助の肩越しから覗き込むように顔を傾ける。

総司「平助、かなり派手にやったんじゃないの?歯がぼろぼろじゃないか」

平助「刃こぼれがひどくて、もう、これ、使い物になりませんね。どうしましょう。」

総司「新しいの作っちゃえばいいじゃん。それ、どこで手に入れたの?」

平助「父上からいただいたと母上から聞いたものを使っていたので、出所は良くわかりません。上総介兼重と言う人の作だそうです」しみじみと眺める。

総司、一瞬驚いて目を丸くする。
総司「平助、それ、本当に上総介兼重作なの?うそだろう!。そんな高価なものを池田屋で振り回していたの?しかも、そんなにぼろぼろにしちゃって。もったいない。」
総司、平助から刀を取り上げてなめるように刀を見まわす。

総司「こんな刀、一回でいいから使ってみたいなぁ。平助の母上は、お金持ちなんじゃないのか。新品なら最低でも1000両はするんじゃないかこれ。」

平助、目を丸くして一瞬固まる。
平助「せ、1000両(声が裏返る)ですか?そ、そんなに凄いんですかこれ?」
総司「そうだよう。自分が使っている刀の価値もわからないの?」


自分になじませるような手つきで2,3度素振りをする。手で感触を確かめるような感覚で塚の部分を持ち替えて振ってみる。シュッシュと鋭い音が響く。


ガッ!

鈍い音に二人が振り向く。

刀は部屋の鴨居に、ざっくり挟まっている・・・。

青ざめる総司。

総司「あ、やっちゃったぁ・・・・・」
刀を鴨居に差したまま平助に平手をつく総司。
総司「ごめん!平助。ほんっとにごめん。そんなつもりじゃなかったんだけど・・・部屋が狭いから」鴨居に手をかける総司。

天井に無数の刀傷がついているのを平助が見つけて唖然とする・・・。
平助「沖田さん・・・これ、どーするんですか?私がやったことになるんですか?」上目使いで怖い形相の平助。

平助「この刀傷から、私の刀だってことがすぐばれてしまいますよ。元之丞さんに一体どう説明すればいいんです!?」

総司「ほんっとにごめん。一緒に謝りに行こう。」
おちつかなくその場を行き来する総司。

総司、刀を抜こうと思い切り引っ張る。
ぼきっと刀が折れて、先は挟まったまま・・・。

平助「・・・・・」

ナレーション

「刃物は部屋で振り回さないようにしましょう。」

家財保険かなにかのCMにいかがですか?



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書きかけの続き、これはねたなのであまり面白くないかも。


土方が登場
土方「お前ら、こんなところにいたのか。今日は珍しいものを見つけたんで持ってきたんだ。」小脇に袋を抱えている。

沖田「なんですかそれ?・・・・へんな臭いがしますね。」顔を近づけて鼻を鳴らす。

土方「なんでも、メリケンの食べ物で、滋養に良いそうだ。総司、お前これ食えよ。」袋を沖田の前に突き出す。

沖田「はぁ?食べ物ですか?この匂いが?くっさいじゃないですか。」顔をゆがませる沖田。

平助「良薬は口に苦しっていうじゃないですか。沖田さん、せっかくだから挑戦してみたらどうですか?」
沖田「人事だと思って。平助こんなくさいもの食えるか?」両手で臭いを飛ばすようなしぐさ。

平助の鼻先に袋を突き出す。
強烈な臭いに平助思わず体をそらして顔をゆがめる。

平助「わっ・・これは、・・・う、その、私は・・遠慮しておきます」

土方「こいつと一緒に調理法を書いた本ももらってきたのだ。
(きょろきょろしながら)源さんはどこだ?」

総司「源さんなら、今ちょうど台所にいますよ。源さーん!」

源(以下源)さん登場
源「総司、どうした?何の騒ぎですか一体?」

土方「この調理法を見ながら、これを料理してくれ。出来るか?」

源「やってみないとわかりませんが・・・承知しました。」
袋と調理法を書いた本を抱えて台所に消える。

土方「メリケン語でチーズというものだそうだ。牛の乳から作ったんだと。結構うまいらしいぞ。」

総司「そんな、食べてもいないのに、わかったような言い方しないでくださいよ。くさくって食べられたものじゃない。納豆のほうがまだましですよ。」

源さん、困った顔をして登場。
源「・・困りました。あのチーズというもの、細かく切らねばなりませんが、私の包丁で上手く切れないのです。なにか良い方法はありませんか?」

土方「そのままでは食えねぇのか?」

源「はぁ。この本によりますと、大きすぎたり、厚く切ったりすると、あまり味がわからないようで・・・」頭を抱えながら腰を曲げる・・・。

総司「源さん、私が代わりにやってみますよ・・ここ、なんて書いてあるのですか?」本を指差す。

源「細かい刃がいくつもある板の上で、すりおろすそうです」

総司「すりおろす?細かい刃?」
思い出したように平助の刀を見る。

総司「源さん、これ、使えるんじゃないの?」
平助から刀を取り上げる。

土方「わ、なんだこりゃ。ずいぶん派手にやったなぁ」
平助「この間の池田屋でだいぶ切ったんですよ。もう使い物になりません」

土方「おい、これでそのチーズとやらを切ってみろよ。」

源さん「しかし、それは刀ですよ。しかも人を切った・・」
土方「いいじゃねーか、もう使えねぇんだから」

平助「土方さん、それは私が父上・・・・・・・・」

土方、総司の言葉がかき消されるように
土方「なんか、いけそうだな。やってみろよ源さん」にやり。

源さん、不安そうにちらりと平助を一瞬みる。
土方に押されて固まる平助。

源「じゃ、これ、ちょっとお借りしますね。・・・いいのかい?平助?」

平助「・・・・(うなだれつつ)もうどうせ、使えませんから・・・歯がこぼれていて危ないのでくれぐれも気をつけてくださいね」開き直ったように言い切る。

場面は台所。スポットライトのように刀がみえる。

「その後平助の刀は台所で威力を発揮中。
台所のほかの包丁と一緒になぜか平助の刀が刃こぼれのまま、一緒にぶら下がっている・・・。」


「名刀上総介兼重作上出来作」は、歯がこぼれてもまだ使える・・・
(さむ、さむすぎる・・・)
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なんか、オチがないなぁこの話。書いていて恥ずかしくなってきた・・。
でも会話のシーンはなんか、ソレゾレのキャラを思い浮かべて楽しめました。

また書きます。



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