「木村家」と「式守家」について
みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。行司には「木村」家と「式守」家しかありません。最高位は立行司と言い、「木村庄之助」です。菊綴、房は紫色で、立行司は腰に担当を差すのが決まりです。この担当を差しているのは、刺し違えたら切腹する覚悟であるという意味が込められているのだそうです。そして、行司も力士と同じく階級社会なんです。見習いから始まり、序二段、三段目、幕下、十枚目、三役、さらに最高位の立行司となります。ふたりの立行司は必ず「木村庄之助」と「式守伊之助」を名乗ります。そのうち結びの一番のをさばくのは「木村庄之助」なのです。現在の「木村庄之助」は第37代目にあたります。誰でもが行司になれるという訳ではなく、狭き門なのです。義務教育を修了した満19歳までの男で、協会で認められても3年間は見習いで養成機関にはいります。定員は45名と決まっており、せっかく行司になれたとしても退職してしまう人もいるのだとか。当たり前ですが大相撲では力士に注目しがちですよね。しかし、たまには行司さんに目を向けてみるのもいいのではないでしょうか。装束や所作など、見どころはたくさんありますよ。それではまた。阿加井秀樹でした。