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『あかいふうせん』父子家庭日記

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2004.12.20
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カテゴリ:裁判
この日を迎えるまでに、2年間色んなことがあったけれど、どうにか証人尋問の日がやってきた。

泣いても笑ってもこの証人尋問で全てが決まる。

午前10時開廷、17時まで時間は掛かったが、比較的被告証人も誠実な対応で証言してもらうことができ、比較的スムーズな展開だった。

結果的には、原告優性の流れで終わることができた。

その流れが決まったのは、やはり救命センター部長H医師の発言だったかな。

自分達の過失を逃れる為に都立病院での手術ミスを主張し、更には途中で初回の産科の手術ではなく、2回目以降の救命センターでの手術により肝破裂が起こったという主張をして、H医師を証言台に立たせてしまった、被告弁護士の失当のお陰かもしれない。

また、休憩中に被告弁護士が、「彼らの発言は素人ですよ!」などと言っていた会話を、傍聴に来ていた妻の友人達に聞かれて、午後の尋問で、

彼女達の強烈な『目ビーム』を受けて、腕時計をいじったり、目線を遠くに持っていったり、完全に冷静さを失ったのも大きな要因だったかもしれない。

でも、今回の裁判は決して犯罪やうっかりミスを犯したような事件性の高い裁判ではなく、あくまでも医師の認識の相違を争点としたもので、必ずしも被告医師は悪人とは言えないし、むしろ一番悪人は被告弁護士であったろう。

今回のVBACという出産は、確かにハイリスク出産である。
こういう出産を開業医で行なうときに、一番重要なことは、

いつまでも「このまま症状が治まれば・・・とか、ここさえ乗り切れば何とか処置できる。」

と判断を延ばして手遅れにさせてしまわないよう、

「この施設の設備人員ではどこまでの対応ができるのか?」

とうことを医師自身がキチンとその限界を把握していることが大切である。

また、ハイリスクを伴う出産でも、VBACは事前の危機管理ができるものなのだから、分娩は人員設備の整う高次施設へ搬送するとか、ハイリスクを取り扱わないなどのリスクマネジメントをとるべきである。

「1%の確率で滅多に起こることではない。」からと安易な心がまえで行なわないことというメッセージを裁判官に印象つけることができた裁判だったと思う。

年明けにはうまくいけば、判決を待たず和解の方向で進む可能性がでてきた。
この結果を目標に頑張ってきたのは勿論なんだけど、この結果は「妻は死なずに済んだ。」ということも意味するだけに、胸中複雑な思いはあります。

でも、子供たちや妻、そしてこれからVBACで出産を考えている方達のためにも、これでよかったんだろうなぁ(^^)





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最終更新日  2004.12.21 13:37:43
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