＊.･゜･.＊君に花束を＊.･゜･.＊

アタシは、父が好きではない。どちらかというと嫌い。

父もアタシを余り可愛いと思ってはいないようだ。

きっと父はアタシの事を都合のいい使いっぱしり程度にしか思っていない。

何をしろこれをしろ、あれをやっとけこれをやっとけ。

弟達には遊びに行ってきていいぞと言う割には

アタシにはメイドのようなことをさせる。

母だっているのに。

そんな父から、母はアタシをかばうけど、父はそれを怒る。

最後に決まってこういう。

「こいつは何もやらないんだから。」

あんたはアタシを見てくれたことがあるか？

あんたはアタシを褒めてくれた事はあるか？

何時もけなす事しかしない。

アタシはあんたのドレイでもメイドでも何でもないんだ。

一通りの家事だってこなした。

家の手伝いだってしてる。

それなのにあんたはアタシを見てはくれない。

そしてきまって

「こいつは何もしない」


早くこんな奴のもとから出たい。

メイド扱いするこいつから。

だからアタシは、進学する道を選んだ。

奨学金だって貰う。

特待生にだってなってやる。

おまえの臑なんてかじってやらない。

おぼえとけ。

お前が老いて動けなくなっても放置しておいてやる。