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ロシアは過去の暗黒政治に逆効するか 1月31日 イギリスはオークランド諸島を奪え返すために、アルゼンチンの近くまで行って武力で奪い返した例がある。だが日本には平和的手段、すなわち外交交渉でしか方法はない。人道支援物資が届かないために困るのは島の住民たちである。ロシアは島民たちの幸せまでも犠牲にし領土を守りたいのだろうか。今回、出入国カードの提出を求めた移民局は、プーチン首相の出身母体の旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関である連邦保安局(FSB)が管轄する。ロシアでは、プーチン氏の登場以来、旧KGB出身者らで構成する「シロビキ(武闘派)」たちが急速に台頭し、事実上、同国の政治と経済を牛耳ってきたが、今回の事件は、そのシロビキ主導をより鮮明にした形だ。 ロシアはプーチンが大統領になって以来、スターリン時代のように政治が冷たくなってきたような感じがしてならない。もしそうだとすれば、北方四島は帰る見込みはなくなるであろう。武力でも日本の戦力では到底勝ち目はない。つまるところこのままで見込みのない外交交渉を続けなければならず、情けない限りである。ロシア外務省は今回の事件で、日露関係が冷却化しても「ロシアは責任を負わない」という、まったく無責任な声明を発表した。さらに、時を同じくしてやはりFSBの管轄下にあるロシア国境警備局が鳥取県境港市のカニかご漁船第38吉丸を拿捕(だほ)する事件が発生した。日ロ間には暗雲がたた酔い始めたようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.31 05:32:44
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