核密約の存在を明らかにして日本は何を得たか

2010.03.18

　　核密約の存在を明らかにして日本は何を得たか　　　３月１８日

　岡田外相は１７日午前の衆院外務委員会で、非核三原則に抵触する米軍の日本への核兵器持ち込みについて、将来的に有事が起きた場合に持ち込みを容認する事態もあり得るとの考えを示した。日本には「核の傘」は、必要なのである。にも関わらず核の密約の存在について調べたのは、なぜか、腑に落ちない。自民党政権時代から、各党とも「核の傘」は、おぼろげながら、察知していたはずある。

　何故こんなに長時間かけて、「核の傘」の存在を明らかにしたのであろうか。これでは敵に対し手のうちを知らせた様なものであ。そして今又、有事の事態が発生した場合は、「核の傘」必要だと言う。どうも新政権のやる事は、幼稚すぎて、話にならない。岡田外相は米国の「核の傘」による抑止力を維持し、日本の安全保障政策や日米関係に支障を来さないようにする狙いがあるとみられる。

　ただ、外相は「鳩山内閣は非核三原則を堅持する」とも強調した。これは大きな矛盾ではあるが、世の中に矛盾があって当たり前である。大国のなすことには矛盾が多すぎるのが当たり前で国際社会をまかり通っているからである。国際政治には矛盾が在るのはあり前で、正直すぎるのは、国際社会では笑いものになるばかりである。新政権は国際社会では、もっと「狡猾」でなければならない。

　外相は答弁で、「緊急事態が発生して、核持ち込み、一時的寄港を認めないと日本の安全が守れないという事態が発生したとすれば、その時に政権が命運をかけて決断し、国民に説明するということだ」と述べた。この意見には国民の多くは賛成であると思う。私ならば核爆弾をアメリカから秘密裏に輸入しておくか密かに製造しておくべきであると思う。オバマ大統領は、核廃絶を宣言しながら、又新式の核爆弾の製造を始めたというニュースを見た。

　日本のような「馬鹿正直外交」では、国際社会では通用しないのであると思う。外相はまた、「日本国民の安全が危機的状況になったとき、原理原則をあくまで守るのか、例外を作るのかは、その時の政権が判断すべきことで、今、将来にわたって縛ることはできない」と答弁で指摘した。「将来のことについても、国会の中でいろんな議論をしてもらうのは非常に大事なことだ」とも述べた。岡田外相は「馬鹿正直」で狡猾とか、駆け引きとかを知らないようである。「正直者は馬鹿を見る」を忘れないようにしてもらいたい。

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Last updated 2010.03.18 06:14:58
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