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あかね色の夕焼け空

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2007/03/31
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カテゴリ:昔の話

小学生の頃

近所の男の子たちと、毎日暗くなるまで遊んでいた。

5年生のときに国体が開催され

私の住んでいる町はバスケットボールの会場になった。

そのために

私が卒業した高校に、立派な体育館が建設された。

さかのぼって、3年生から4年生の頃

高校の隣の空き地が、建設資材置き場になっていた。

コンクリートの型枠や、材木がたくさん置かれている場所は

子どもたちにとって、わくわくするところだった。

 

男の子たちは

「ここに基地を作ろうぜ」

と話し合っていた。

「私も入れて」

と言ったら

「おなごは、秘密をすぐ言うけんの~」

と言われた。

私が女を嫌いになった、きっかけだ。

でも、男の子たちは普段一緒に遊んでいるよしみで

私を仲間に入れてくれた。

 

型枠を組み立て、バラックの建設作業はとても楽しいものだった。

屋根をつけて、雨が降っても中まで水が入らないようにした。

家から漫画本やお菓子を持って集まり

暗くなるまで、そこで遊んでいた。

 

秘密基地のことは、他の子どもたちにも少しずつ知れ渡り

毎日一人二人と子どもたちが覗きに来て

基地のすごさに驚いていた。

でも、来るのは皆男の子ばかり

私は

「女は口が軽いからだめなんじゃ~私は口の軽い女なんかにゃならんぞ」

と秘密基地の中で、ひそかに決心した。

 

始まりがあれば、終わりもある。

 

秘密基地は、ある日突然

忽然と姿を消した 

 

体育館建設終了とともに、資材置き場がきれいさっぱり片付けられてしまったのだ

 

学校が終わってから、いつものように秘密基地へ向かった私たちは

何もなくなった空き地を見て

言葉を失った。

 

小学校の高学年になっていた私たち

そろそろ世の中のことも、少し解りはじめていた頃

翌日からは

秘密基地など、はじめからなかったかのように

誰も口にしなくなった。 

 

そして私は、女の子たちとも遊ぶようになった。

 

 






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最終更新日  2007/04/01 05:14:17 AM
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