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カテゴリ:音楽
久々のCDレビュー。
寺尾聰『Re-Cool Reflections』 ルビーの指輪が、大流行りした頃、ワシは小学生だった。 ザ・ベストテンでは、毎週のように一位になっていたが、 凄かったのは、ずーっと連続で一位になっていただけではなく、 実は、同時に三曲トップテン内に入れてたことだ。 『シャドウ・シティ』と『出航 SASURAI』 何かのインタビューで、寺尾聰本人は『出航 SASURAI』 が一番気に入っている、と語っていたことを小学生ながらに憶えているが、 チャート的には一番低空飛行だった。 なんてことを思い出しながら、25年振りだかで、 『Reflections』というアルバムを全曲再レコーディングしたという、 『Re-Cool Reflections』を聴いてみる。 一聴した感じは、大人の夜の音楽。 ジャズっぽい、というかラテンっぽい、というか、 そういう、ちょっとお洒落な音楽の味付けになっている。 かといって、ワシは『Reflections』という昔のアルバムを持っていないので、 比較をして言っているわけではない。 ただ、比較になる材料はある。 小学生の頃、NHKFMで放送したライブを録音したカセットテープだ。 カセットは捨てていないはずなので、どこかにあると思うのだが、 さすがに探し出して聴き比べるだけの気力はなかった。 なので、あくまでも頭の中に憶えている音源の範囲でしか言えないが、 その頃は、もっとミューミュージック路線だった。 印象に残っているのは、そのライブのアンコールで プラターズの『Only You』を演してて、 それがムチャクチャカッコよかった、ってこと。 原曲のソウルフルな雰囲気が見事に換骨奪胎されていて、 ギターのカッティングがクールなのだ。 っと、話が逸れて、肝心の『Re-cool Reflections』のことには全然触れていない。 でも、そういう語られ方をしてもいいアルバムなのだと思う。 本人たちは、決して懐古趣味で作ったのではないと思うし、 実際、そういう音にもなっていないのだけれど、 聴いて思うのはやはり、 あの頃はあんなんだったなぁ、 と昔日の自分を振り返ってしまうのだ。 あの頃の自分に、今の自分は胸を張れるか、 なんて内容のことが解説にあったけど、 小学生のワシにとって、30歳を越す、なんてのは 想像力の埒外であった。 どんな大人になりたかったのだろう? 小学生のワシ、がどんなだったかって、 まだ音楽には特別の興味はなかったが、 歌謡曲はあんまり聴いていなかった。 思い出すのは、アリス、YMO、ゴダイゴ、あたりか。 友達の、というよりは、友達のお兄さんの影響が強かった。 ワシはどちらかというと、アニメに夢中だったので…。 でも、それ以外にも讃美歌とか色々聴いたり歌ったりしていたことが、 なんだかんだと今に繋がっているような気もする。 ビートルマニアになるのは、もう少し後の話だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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