2007/07/24(火)16:58
ロボウノゲロ(特別編)「ロボウノポン」
《滋賀 栗東 新善光寺にて 採取 2007・5》
詩 『豆狸のおつかい』
詩人 家路子 みすず
雨が しょぼしょぼ ふる晩に
まめだ が 徳利 もって酒 買いに
やさしかった 父さまに
いついつ 戻って 下さるか
雨が しょぼしょぼ ふる晩に
まめだ が 徳利 もって酒 買いに
ある日 リスとトラに襲われて
父さま 笑わなくなちゃった
雨が しょぼしょぼ ふる晩に
まめだ が 徳利 もって酒 買いに
お酒を飲むと 父さまは
とっても 怖くて嫌いです
雨が しょぼしょぼ ふる晩に
まめだ が 徳利 もって酒 買いに
酒屋のおじさん 首振って
未成年には 売れません
雨が しょぼしょぼ ふる晩に
まめだ が 徳利 もって酒 買いに
空の徳利 ぶらさげて
おうちに帰ると 叱られる
雨が しょぼしょぼ ふる晩に
まめだ が 徳利 もって酒 買いに
それでも 父さま 大好きよ
わたしは 父さま 大好きよ
あしたは 笑った 父さまに
あしたは あしたは 会えるかな
あしたは あしたは 晴れるかな
おわり