カテゴリ:「ニセ科学」迷信
例の「あるある」事件。
どうも、その後の(とくに、真っ先に買いだめに走ってそうなオバチャンたちの)リアクションをみると「納豆のダイエット効果の有無」でウソを報道したのが問題になってるような印象が強いけれど、そんなことが問題ではない。「効果がなかったから問題」だと思ってる人は勘違いしてる。 ただの「説」にすぎない理論を、「捏造したデータ」で「検証した」と偽って放送したことが、放送局のあり方として問われている。 (殺人事件の裁判に呼ばれた証人が、「ウソの証言」をしたら、被告人が有罪であろうが無罪であろうが関係なく、「偽証」そのものが罪になるようなもん。被告人側の証人が偽証で捕まっても被告人が有罪になるわけではない。それがごっちゃになってる状態。) 「学会で発表する」のは、誰だってできることで、どんな理論でも発表された段階では「ただの説」。第三者の科学的な検証によって初めて理論と認められる。ばかばかしすぎて誰も検証する気がおきず、したがって否定もされてない「学説」というのは山ほどある。 納豆ダイエットのレベルで言えば、「EMなんたら」「マイナスイオンなんたら」「活性酸素なんたら」…、検証されてない商品はいっぱい出回っている。これらが「告発されてないから本当に効果があると認められてる」と思ったら大間違い。納豆ダイエットに劣るとも勝らない。(「検証」せずに、「…を、○○教授が学会で発表してます」だけなら問題にならない) 「友引に葬式を出したら友を引くから縁起が悪い」なんて、某易学が言ってるだけで誰も検証してない。ばかばかしすぎるもん。検証しないから否定もされずにおおっぴらに広まってるものだけれど、「そんなもん、信じてないけどそういうことに決まってる」という人が主流かな。 じつは、紅茶キノコとか酢大豆とか、過去にブームを起こした健康法はダイエットには効果があります。理由は、ブームが過ぎて消えるような不味いものを、毎日食べ続けるような根性があれば、つまみ食いの誘惑に勝ってきちんとした食事指導が実行できるから。(「説」ですよ) 納豆嫌いの多い関西人(とくにおしゃれな神戸や芦屋方面)に限れば、臭いのを我慢して毎日何パックも食べる根性でダイエットできる。その意味で関テレの考えは正しい。 全国放送しちゃあかんわ。 しかし、番組関係者で、放送直前に「タ○ノフーズ」の株を買い込んで、ばれる直前に売り払った人、いるんじゃないですか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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