2007/11/27(火)21:55
「戒名」は亡くなった人の名前ではない(1)
※先日の、「読経料・戒名料」の話題の続き。
お墓にはよく「戒名」が刻まれている。
決して亡くなった人に付ける名前でもなければ、成仏するための名前でもない。
「戒名」は、文字通り、仏教徒が「戒律に従う」ことを宣言して「授戒式」を経て、本山に認められた証であり、
本来は信徒の自覚のある人が自発的に受けにいくもの。(浄土真宗の門徒さんはそもそも「戒律」でないので「戒名」と言わない。キリスト教はカトリックに「クリスチャンネーム」があるがプロテスタントは付けない)
※京都の「系列校」では、在学中に得度すると、特典があるとか…?
(学生時代の友人で、華頂短大(浄土宗総本山知恩院山内の系列校)の学生さんが、在学中に戒名をもらってました。)
「授戒式」にあたっての志納について、各宗派によって様々であり、
一律に「戒名料・5万円」ということはありえない。
様々な「相場」といわれるものにも、根拠はない。
京都の本山では毎日のように受付けがあり。
当然、ピンはねする人もいない。値段を気にする方はぜひ「本山」へ
(戒名をピンはね、というと、ずいぶん罰あたりなことだが、残念ながら、カルトでなければ、仏教でバチは当たらない。お裁きによって、修羅道行きかも知れないが…)
ちなみに、志納金について、各本山のHPを探しましたが、明確に金額で表示されているところはないんですね。
本願寺派、
(成人1万円。未成年5千円。これは本願寺さんの寺務所に表示あり。それ以上は受け取らないから「一律5万円」の業者は「ピンはね」してるに違いない…)
曹洞宗。
真言宗智山派。(ここは、基本的に「金額設定がない」そうです。業者が「自主的」に志納する?)
(※「高野山」は、「三人文殊さん」に聞かなくちゃ)
昔、「武田晴信」が「信玄」、「長尾景虎」が「謙信」(「上杉」は、関東管令の上杉家を継いだため)
などと、「新しい名前」をつけることは一つのステイタスでもあったから、
その延長で「名前をつける」ことは意義がありますが、
「べつに、宗旨を持ってない」人が、わざわざ「機械的に」もらう必要はないと思います。
業者は位牌を売りつけるために必要でしょうが…。