カテゴリ:25条。生存権
「アベノミクスでは景気良くならない」
「しんぶん赤旗」2016.11.15近畿版より。 消費税をなくす大阪の会、総会にて、大門参院議員の記念講演。 そりゃあ、アベノミクスで景気が良くなるはずはないし、 儲かるのは、一部の資本家投資家だけだ。それはまちがいない。 しかし、アベノミクス「では」、という限りには、じゃあ、どうすれば景気が良くなるんだ? という話になる。 「・・社会保障は改悪でなく充実していくことで、暮らし・景気をよくする転換が必要だと訴えました。・・」 社会保障の充実は、景気に頼らずに住民の暮らしを守るためにある。 これから、人口も減るし、景気を良くするなんて、考えるほうが無謀ではないか? 「・・財源は消費税を増税しなくても、無駄遣いをやめて、税の集め方を変えればできると指摘しました。・・」 こういうところで「財源論」を言ってたのでは、政府側の思うつぼ。 社会保障というのは、財源があるからする、なければできない、というものではない。 そもそも、日本の社会保障は「保険」に頼るところが大きい。 保険料~社会保障費は、企業が儲かっていようと儲かっていまいと、雇用主は負担しなくちゃならない。 社会保障先進国は、企業の税率以上に社会保障負担率が高い。 (保険料を払っているのに医療費の自己負担を取られるとか、基礎年金で最低限の生活ができない、なんてありえない) 病気になったときの保障、失業した時の保障、介護が必要になったときの保障、さまざまのリスクに備えるのは、労働者を雇うものの義務である。 とうぜん、それは「商品の価格」に反映する。 商品の価格は、労働力を再生産するための費用だったんじゃないのか? ワーキングプアによる「競争力」で儲けた企業の「内部留保」から、「財源」を確保しようというのはスジがちがう。 西欧北欧は失業率も高く、けっして「景気がいい」わけではない。 (景気が良けりゃ、極右政党が移民排斥運動で票を伸ばすはずがない) 核兵器も持って海外に軍隊を送っているフランスが、日本より「軍事費が少ない」はずはない。 EUは「お手本」ではないけれど、「せめてEUなみ」というのが、「まともな資本主義」だと、 20世紀の末には「赤旗」でも言われてたはずだがなあ。 (けっして学歴で差別するわけじゃないが、「神戸大学中退」の大門氏が共産党の「経済問題の第一人者」では、頼りない。 経済学部でしっかりマルクスの勉強した人はいないのか?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月21日 23時42分57秒
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