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詩と映画と日記

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トロイ

 「トロイ」
物語はホメーロスのイーリアスからで、あらすじはここに書きましたのでご参照くださいませ

監督     
ウォルフガング・ピーターセン
キャスト
アキレス   ブラツド・ピット
ヘクトル    エリツク・バナ
パリス     オーランド・ブルーム
ヘレン     ダイアン・クルーガ
メネラオス   ブレンダン・グリーン
アガメムノン  ブイアン・コックス
プリアモス   ピーター・オトゥール
オデッセウス ショーン・ビーン
ブリセウス   ローズ・バーン
アンドロマケ  サフロン・バロウズ
まずこの素晴らしいキャストです




「トロイ」

エリック・バナが並ぶ者なき勇者でありながら
誠実で愛情深く高貴なヘクトールを
ここに今生きているかのように演じています

自分勝手で無敵のアキレス(ブラツド・ピット)は、
強い男の秘めた弱さを滲ませてグッときました

このふたりの闘いぶりがまたもの凄く格好よくて
跳躍しながら相手を倒すアキレスの技などには
目を見張り息が止まる思いでした

私は今までは文句なしにヘクトールのファンでしたが
この映画を観ていると両方大好きになってしまい
どちらを応援したらいいか困りました

パリス(オーランド・ブルーム)は、髭も生やさず
白面のハンサムな王子にぴったりでした
我儘な王子が苦しみを経て段々とおとなに
成長していくのをよく演じていると思いました

ヘレン(ダイアン・クルーガ)は
美しいばかりではなく血の通った王妃を
気品高く演じていました

プリアモス(ピーター・オトゥール)は
アキレスに敗れた息子のヘクトールが
戦車の後ろに紐でつながれ引き回された末
連れ去られたのを目の前で見て苦しみます

そして夜陰に紛れて敵の陣に
遺骸を貰い受けに行きますが

この誇り高い王が息子への愛ゆえに
敵将の手に口づけて憐れみを乞う場面では
年を取っても相変らず奇麗な青い目が
深い悲しみを湛えて
さすがピーターの貫禄と思いました

オデッセウスのショーン・ビーンも良かったです

ブリセウスのローズ・バーンに
将来の飛躍を予想しました

長い間たのしみに待っていましたが
期待した以上に素晴らしい感動とスケールの
映画に出来上がっていました

 


数千年過ぎたこんにちにも
ヘクトール・アキレス・メネラオス・アガメムノンに
良く似た人がいるように思えて、人類の進歩の遅いのを感じ
歴史は繰り返されるという言葉も納得しました

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