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テーマ:懐かしの映画(92)
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アカデミー撮影賞
カンヌ映画祭グランプリ受賞作品 原作 グレアム・グリーン 監督 キャロル・リード 音楽 アントン・カラス キャスト オーソン・ウエルズ ジョセフ・コットン アリダ・バリ トレバー・ハワード 第二次大戦直後 廃墟になったオーストリアのウィーンに アメリカ人のサスペンス作家 ホリー・マーチンス(ジョセフ・コットン)が 友人のハリー・ライム(オーソン・ウエルズ)を 訪ねてやってきました 当時のウイーンは 英米露仏の四地区に分割されて統治され 国際警察が治安に勤めていました ハリーのアパートを訪ねると 彼は車にはねられて死亡し 今日がお葬式だと管理人が言います 葬儀に出かけたホリー・マーチンスは イギリス占領軍の少佐(トレバー・ハワード)から 友は、希少品のペニシリンを水増しして捌く たちの悪い闇屋だったと聞かされます 事故の話が不審に思えて 他殺かも知れないと調べているうちに 死体を運んだのは、クルツ、ポペスクの他に 第三の男が居たことが分かりました 詳しい事情を聞くべく管理人を訪ねますと 彼は既に何者かに殺害された後でした 不審なことが多いので ハリー・ライムの死体が墓から掘り出されましたが それは別人でした 映画が進行して ハリーが生きている事が想像されるのに ちっとも姿をあらわしません そのハリーが夜の街角の闇の中に 顔を浮かび上がらせる時 そのニヤリと笑う不気味さは オーソン・ウェルズならではと思いました 愛人アンナのアリダ・バリは実に個性的な美貌です アンナがホリー・マーチンスには一瞥もくれず 並木道を歩み去っていく最後のシーンが 映画史に残る名場面と言われています 有名なアントン・カラスの チター演奏が流れる中で廃墟になったウイーンの 迷路のような地下下水道こそが 真の主人公のように思える追跡劇です 「ボルジア家の30年の圧政は ミケランジェロ、レオナド・ダ・ヴィンチの ルネッサンスを生んだが スイスの500年のデモクラシーと平和は何を生んだ? 鳩時計さ」 ハリーの有名なセリフです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.05.15 19:12:37
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