「喝采」
監督
ジョージ・シートン George Seaton
音楽
ヴィクター・ヤング Victor Young
配役
ビング・クロスビー
グレイス・ケリー
ウィリアム・ホールデン
グレイス・ケリーはこの作品で
アカデミー主演女優賞を獲得しました
他に主な出演作は
『真昼の決闘』 （ゲーリー・クーパー共演）
『モガンボ』 （クラーク・ゲーブル、エヴァ・ガードナー共演）
『ダイヤルＭを廻せ（レイ・ミランド共演）
『裏窓』 （ジェームズ・スチュワート共演）
『トコリの橋』 （ウィリアム・ホールデン共演）
『緑の火エメラルド (スチュワート・グレンジャー共演)
『泥棒成金』 （ケーリー・グラント共演）
『白鳥』 （アレック・ギネス、ルイ・ジュールダン共演）
『上流社会』 （ビング・クロスビー、フランク・シナトラ共演）
文句のつけようのない美人なのに
若い頃には人妻役が多かったのは
どうしてだったでしょうね
グレイスはその後
『裏窓』『泥棒成金』『白鳥』『上流社会』と
一作ごとに気品高く美しさが輝いてきました
そして、ついにはモナコ公国の王妃となられました
この映画では『裏窓』や『白鳥』の華麗な美女と
同じ人かと疑うぐらいに地味な人妻ですが
なめらかな額と澄んだ眼差しには隠し切れない
静かな気品がうかがえます
夫のフランクは華やかなスターでしたが
今は第一線を去り落ち目で
ドアを開けると台所も寝室も丸見えの部屋に住み
些細なことにも苛立ち怯え
愚痴ってばかりの男になり下がっています
妻は彼を立ち直らせるために
けんめいに援助をしていますが
フランクには、もう幻滅してしまいました
彼が立ち直った時には
別れるつもりでいるのです
歌えてお芝居が出来るフランクを見込んで
落ちぶれた彼に大役を与えてくれたのは
演出家のウイリアム・ホールデンでした
さて、ふたりの仲とミュージカルは
どのようになりますでしょうか
