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昨日の『メリー・スチュ-アート』の続きです
17歳のメリー・スチューアートの頭上には、ふたつの王冠がありました 第一の王冠は、生れて6日目に、スコットランドの女王として受けたもの 第二の王冠は、フランス王位継承者の王太子が与えた王妃の冠 そして、イングランドのメリー女王が死去し 妹のエリザベスが女王になったとき メリーの頭上に、第三の王冠が妖しく煌めき始めます エリザベスの父イングランドのヘンリー八世は エリザベスの母アン・ブーリンとの結婚を無効としてアンを断頭台に送り 娘のエリザベスは庶子と公表しています 庶出の子には王位を継ぐ資格がないのですから エリザベスが王位を継げないなら ヘンリー七世の曾孫であるメリー・スチューアートこそ イングランドの王位を継ぐ者です しかし、このとき、メリー・スチューアートのしたことは 家紋の中にイングランドの王冠を加えて フランス、スコットランド、イングランド、アイルランドの統治者と自称するだけで エリザベスに対して堂々とイングランドの王位を要求することをせず 軍隊を送って戦争もしませんでした メリーの病弱な夫も、なにもしませんでした このことが、ずっと、尾を引きます イングランドのエリザベスにとってメリーは 絶えざる目の上の瘤というか、首に突き付けられた刀だったでしょう ふたりの女王の長い戦いがはじまります お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.13 14:16:15
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