2006/03/14(火)08:26
あれは誤審ではない。 アメリカ対日本
「すごい誤審があったよー」と言われて東京から戻ってきて問題の部分を何度も見返した。あれは「誤審」ではない。ルールの誤用とか、(下手すれば)審判の不正と呼ぶべきである。
タッチアップが早かったとかそうでなかったとかを審判が誤ったのであれば大したことではない。よくある話である。目くじらたてるほどのことでもない。
一度塁審が「走者の離塁は早くない」とジャッジしたものを主審が相手側のアピールで覆したことが問題なのである。これではおはなしにならない。
というかこれこそ今回のWBCの本質そのものだったりする。以前1月19日の記事でも書いたが、(だからこうして鬼の首でも取ったかのような態度でいるわけだが)なぜ今このような世界大会をやっているかといえばいうまでもないことだがあくまでもメジャーリーグの開幕前の前座としてやっている。アメリカの野球の強さを(アメリカ国内に向けて)アピールする必要があるからだ。そのためにメジャー・リーグ機構はさまざまな手を打ってきた。キューバに対しては最後の最後まで入国さえ許さないという国交カードをちらつかせてコンディションとモチベーションの低下を図ったりもしたし。映画「ベストキッド」に出てくるコブラ会みたいなものだ。
おそらく、これからもアメリカ戦においてはこのような不可解というか一方的な「誤審」は出てくると思われる。特にドミニカ、キューバに対しては露骨なことをやってきそうだ。ホームランをツーベースにしたり(その逆とか)ストライク・ホールのジャッジとかはよく見ていたほうがよい。
その記事の中でも書いたが、自分はただひたすらアメリカの負けを願ってこのWBCを見ている。そのほうが野球の未来のためになると思っているからだ。そのために一番いいのは、最高の舞台の決勝戦でこてんぱんに大敗することだと思うのだが。
この考え、当時は友達にも「なアホな」とかなり馬鹿にされたが、今なら賛同してくれる人は多いんじゃないかな。
「WBC~アメリカの負けを願う自分の立場について」
http://plaza.rakuten.co.jp/akgoodco/diary/200601190000/