アラ還の独り言

2017/10/28(土)19:41

人工転写因子でがんの増殖を阻害

プレスリリース(841)

岡山大学の2017年10月27日の​プレスリリース​「遺伝子を操作する“人工転写因子”でがんの増殖を阻害~がんの増殖を担う遺伝情報を読めないようにする革新的技術を開発~」によれいば「がん増殖遺伝子」を読めなくする、テーラーメイドの人工タンパク質『人工転写因子』の開発に成功したそうです。 ヌードマウスの実験では、移植前にこの人工転写因子と一緒に培養したがん細胞は増殖しなかったそうです。 これはヌードマウスで増殖したがんに注射してがんがなくなるかどうかを実験しないと実際に効果があるかどうかは分からないと思います。 がん細胞に直接作用させれば効果があるというのは明らかですが、がん細胞をメチオニンを抜いた培地で培養することによっても同様の作用が発現することは分かっています(A review of methionine dependency and the role of methionine restriction in cancer growth control and life-span extension. cancer Treat Rev. 2012 Oct;38(6):726-36. doi: 10.1016/j.ctrv.2012.01.004. Epub 2012 Feb 17. 実際にメチオレスという医薬品を申請した会社がありましたが、最終的には申請を取り下げています。) 医薬品として考えた場合には、がん細胞と人工転写因子を接触させるかが問題です。また、思わぬ副作用が出る可能性もあります。 そんなのはもうクリアしているよと言う続報を期待します。

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