全て
| カテゴリ未分類
| プレスリリース
| ドライアイ
| 文献発表
| 厚生労働省通知
| 妄想
| 新聞報道
| お勉強
| 前立腺がん
| 医療費
| 原発
| 制がん剤
| 政治
| 自閉症
| 子宮頸がんワクチン
| 哲学
| 宣伝
| 憲法
| 医療用医薬品
テーマ:医療費について(55)
カテゴリ:お勉強
現在、新規効能追加では薬価算定は行われず、急激に患者が増えたりした場合にそれが大きく財政に影響を与える場合のみ年2回検討会を行って薬価を引き下げることになっています。
オプジーボが稀少疾患に近いがんを最初にターゲットにして次に肺がんをターゲットにすることによって大儲けしたことに対する対抗策で年2回検討会を行うことになりましたが、今までもがんの世界では同じようなことが行われてきています。 比較的例数の少ないがんで最初に薬価を取り、次に患者の多いがんで効能追加をして大幅な利益を生むという方法です。 新薬開発は臨床試験の途中で問題が見つかって開発中止になった場合には膨大な開発費に損失が出ます。そのリスクは新しい作用機序を持ったものほどリスクが高まります。 そのため、新しい作用機序を持つものに関しては原価に基づき薬価が算出されます。このときに患者数が少なければ薬価が高くなることになります。 原価以外の薬価算定方式が会ってもおかしくないかもしれません。例えば、医療経済学に基づいて、その薬を使うことによって得られる利益の比較で既存の薬剤から薬価を算出するのも一つの手段ではあります。しかし、新しいがんの治療の場合にはプラセボ対照二重盲検比較試験が多く、比較できないなどの問題があり、癌化学療法の評価のガイドラインの変更が必要です。 今すぐできるのは、最初に原価で薬価算定を行った薬剤が効能追加を行った場合には、その時点で薬価算定をやり直すことでオプジーボのような問題はなくなると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月17日 21時46分28秒
コメント(0) | コメントを書く
[お勉強] カテゴリの最新記事
|