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山口大学共同獣医学部は日本全薬工業と共同で犬の癌免疫チェックポイントの臨床試験の結果を発表しました。
免疫チェックポイント阻害剤ですから、化学療法剤のように嘔吐などの世話が大変な副作用は少なく、白血球の減少で感染症を起こすリスクも少なくなります。 しかしながら効果としては下の図に示すようにどれだけお金をかけるかはかなり判断が分かれる気がします。 赤字が他の治療で青地が免疫チェックポイント阻害剤です。横軸は時間、縦軸は生存時間です。 今までの治療では50%の犬が50日ぐらいで死んでしまいましたが、免疫チェックポイント阻害剤を用いると150日でも半分が生き残っています。 この部分だけ見ると免役チェックポイント阻害剤を使うことで、生存期間が3倍増えたことになりすごい効果を持っていると考えられます。 しかし、このデータは免疫チェックポイント阻害剤を治療に使った場合には350日で全ての犬がなくなっていましたが、今までの治療では350日をこえても何匹かは生き残っているということです。 3倍というと聞こえがいいですが、100日生存期間を延ばすのに免疫チェックポイント阻害剤を使うかどうかが考えどころになります。人間のように健康保険は効かないので、1000万円はかかると思われます。1000万円で3ヶ月長く生きるということは、命はお金に換えられないという言葉に従えば出すべきなのですが、日本人の平均年収の3倍をペットにだすのかと考えると出せない人はたくさんいるでしょう。しかも1年たてば治療しても死んでしまうのです。 現在、人間に使われている免疫チェックポイント阻害剤も同じ面があります。ただ自分の懐だけでなく、保険財政という被保険者が積み立てたお金をたくさん使うことになっています。(薬価を下げることによって厚生労働省は対応しようとしています。しかし、まだまだ足りません。特にオプジーボの場合には一次治療で今の標準治療で優位性を示していないことから、標準治療と同じ価格にすべきとも思います。 今日読んだ本 電子書籍リーダーは治りましたが、結局漫画を読んでいます。 こういう漫画何故か好き。半村良を思い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月30日 12時09分07秒
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