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テーマ:気になったニュース(30405)
カテゴリ:妄想
太陽を見つめると網膜に不可逆性の障害が出ます。これは「太陽網膜症」とよばれます。
朝に太陽の光を浴びることによって、体内時計をリセットして健康な生活をおくるということと、コンピュータからでるブルーライトのせいで夕方老眼が起こる、寝る前にスマートフォンを見ていると眠れないので、就寝2時間前にはスマートフォンを見ることはやめた方がいいとの三つの健康法の記事を最近よく見ます。 何故、そういうことが起こるのでしょうか。かつては人の体内時計は24時間よりも少し長い周期を持っているので光で毎朝リセットする必要があると言われていました。しかし、この説は非常に少数の実験から得られたデータでした。現在では人によって体内時計の周期は異なると言うことの方が有力になっています。 個人の体内時計の周期を見る方法というのは確定しているようで、確定していません。体内時計を調節するのは光、食事などの調整因子が存在することは明らかになっています。光には色々な波長があり、その同調作用が強いのはブルーライトである可能性が高くなっています。 朝起きたときに、スマートフォンを見ることによって体内時計のリセットは可能という仮説も立てられます。眠気を妨害するのであれば、覚醒を強化する可能性があるということです。このような実験は今のところ、ブルーライトは悪者なので、臨床的な試験が行われたという情報を手に入れることはできていません。 仕事中にずっとコンピュータに向かっていると「VDT(Visual Display Terminal)症候群」を発生するから注意が必要です。これは事実です。「VDT症候群」では眼、体、心に症状がでます。これを防ぐにはブルーライトを遮断する眼鏡をかけることが推奨されています。 目の症状に関してはブルーライトよりも、瞬きの減少の方が危険であることが分かっています。1時間に10分程度の休憩が適していると言われていますが、意識的にまばたきすることによって、眼球が涙に覆われるようにすることでも目の症状が抑えられます。 体の異常は固定した姿勢で長時間仕事を行うことで起こります。これは背筋を伸ばした姿勢で仕事をすることによってかなり防ぐことは可能です。ブルーライト防止の眼鏡よりも、画面に顔を近づける必要がない程度の視力をつけておくことが必要です。また、他の資料を見るために首を無理に曲げることも体に影響することから、ペーパーレスの時代ですから、ディスプレーを利用するか、紙の資料を見る必要がある場合に首を曲げる必要の無い、書見台を使うことでかなり肩こりや肩の痛みは軽減します。 体の柔軟性や姿勢は人によって異なります、姿勢を正すためにサポータを使うことも一つの手です。 何故、スマートフォンを見ていると眠くならないかに関しては睡眠誘発物質であるメラントニンが網膜がブルーライトで刺激されると分泌量が減ることであると推定されています。(分泌は減りますが、眠くならない理由と因果関係は証明されていません。) どうしても仕事で寝る寸前までコンピュータで作業をする必要がある場合には、1時間前に睡眠導入剤を飲むことをお勧めします。睡眠導入剤は医師に処方してもらう必要があります。しかし、睡眠誘導サプリメントもあります。 体内時計に関しては分かったようで分からないことはたくさんあります。例えば、目覚める1時間前から覚醒ホルモンの分泌が始まります。これは訓練することによって、前日の就寝時間が遅くとも決めた時間に目覚めることが可能であることは、臨床試験で明らかになっています。 この事実があることから、朝、日光で体内時計をリセットすることにどれぐらい意味があるのかはよく分かりません。ブルーライトでもいいのではないかと仮説を立ててしまいます。 20代の後半から1日8時間は画面を見つめる仕事をしてきました。初めの頃はパソコンの機能が低かったので、画面から目をそらすことが多かったですが、50大になってほとんど待ち時間は無くなりました。まばたきが追いつかないときは、目薬(人工涙液)を指すだけで随分違います。 まぁ、違う方向から見ると、あたかも事実のように語られていることが、全く無関係であることはよくあることです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年02月24日 14時14分44秒
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