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カテゴリ:読書
不美人論 ( 著者: 藤野美奈子 / 西研 | 出版社: 径書房 ) FMヨコハマの「books A to Z」という番組をご存じですか? DJの北村浩子さんがオススメの本を様々なジャンルの中から紹介してくれる本好きにはたまらない番組なんですが、朝の忙しい時間帯(各週7時52分~57分)なのでオンタイムで聞くのは難しい。 そこで番組のサイトを覗いて、これまでに紹介された本のバックナンバーをチェックしては面白そうな物を図書館で借りて読むことにしています。 番組サイトはこちら 本当に読書の幅が広く、ベストセラーから名作、はたまた実用書に至るまで面白そうな本がずらりと並んでいます。 今回は漫画家の藤野美奈子さんと哲学者の西研さんが「ブス」つまり不美人について徹底的に語り合う対談形式の本、「不美人論」が図書館にあったので借りて読んでみました。 容姿のことを話題にするのは勇気がいります。 かばえばも思春期には自分の容姿に劣等感を持って、かなりウジウジと悩んだものです。 そんな経験のある人には是非とも読んで貰いたい。 「ブスキャラは笑われることに強くならなくてはいけない」 「ブスは就職に不利」「ブスが初体験を怖がるのは、痛いからじゃなく自分の醜さをさらすのが怖い」などなど、悲しくもおかしい真実が語られていて、これって私のこと?と思わず周囲を見渡してしまったり。 30に近くもなれば、人間努力すれば必ず報われるという訳でもないことが徐々に身にしみてきます。 最後は人間社会の不文律にも触れており、じゃあ暗い内容かといえば、読んだ後自分自身が抱えてきたコンプレックスが少し軽くなるような、結構みんなもがいてたんだな、自分だけじゃないんだな、とも思わせてくれる奥の深い本でありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.21 18:14:10
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