2007/02/02(金)23:12
「善き人のためのソナタ」~旧東ドイツの暗部
ソナタはソナタでも、こちらは「善き人のためのソナタ」は「冬のソナタ」とはちがう社会派映画。
舞台はモンスターの読者にはなじみの東ドイツ。
反体制派を監視・逮捕する組織シュタージ。
そこに所属するヴィースラーという人物が主人公。
綿密な取材・考証をもとに綿密に、密告・監視・思想統制あたりまえの当時の東ドイツを描く。
本日、いきつけのカフェで読んだ雑誌に、この映画の紹介がありました。
ほんと、密告や監視なんてろくなもんじゃないですね。
ヴィースラーが監視するのは、舞台女優や劇作家ですが・・・
これをアニメやゲームに置きかえると、今の日本でもヴィースラーと似たようなことをしている人がいる気がしないでもない。
アニメやゲームは、反社会的で、監視すべき、なんて考えの人が。
まあ、何であれ、あたらしい娯楽や表現は、よく社会を堕落させるものとして攻撃されるもの。
読書だって、昔は軟派な趣味だったと聞きますし。
それはさておき「善き人のためのソナタ」。
こういう魅力的な、しかし、ハリウッド大作のような、でっかいどっさり興行収入が見こめない作品は、なかなか地方都市の映画館では公開してくれない。
こういう時ばかりは、都会がうらやましい。
「善き人のためのソナタ」の情報はこちらを参照。
ただし、ネタバレありなので注意。
善き人のためのソナタ サウンドトラック / サントラ
「善き人のためのソナタ」の監督のインタビューが載っているそうです。