2013/12/02(月)23:13
大島紬の座談会
来年は着物でシャンゼリゼを歩く予定の、秋葉原愛好家です。
透佳さんにて開催された大島紬のイベントに、なんとか行けましたよ。
小部屋に並ぶ大島紬。
典型的な和とはちょいと路線が違う生地が多く、本気で買うつもりなら選ぶだけでも時間がかかりそうです、あれこれ迷って。
とりあえず2つほど選んであててみましたが、面白かったのは艶やかなブルネットの髪のような色合いの生地。
控えめながら金の糸が上品に差し込まれており、近づくと何色もの糸が使われていることが分かる、眺めるだけでも興味深い品。
今回のイベントの主役である紬のふくはらさんの商品、ルーチェのうちの一つ。
どういうわけか、和服となるとこういう冒険した生地を勧められるし似合うらしい私。
その後は、紬のふくはらの店主による、大島紬の座談会。
大島紬の特徴から製法など、わずか一時間で面白くも密度の濃い講座。
印象的だったのは、大島紬の価値は買う側が気に入ったかどうかで決まるとの言葉。
高度な技術が使われていようが希少なものだろうが有名な人の手が入っていようが手間がかかっていようが、それに関係なく自分が気に入ったかどうかで選ぶ方が失敗がない。
そんな言葉を売る側の人から聞くのは新鮮な体験。
そして同時に、最近の私の服選びから自分の好みの優先順位を下げすぎていなかったかと、ちと反省。
余談ですが、この日大島紬とは別に透佳さんが持ってきていた、着物用の防寒着も興味深かった。
おしゃれなポンチョといったデザインで、ポケットもついた便利な一品。
ともかく色々物欲を刺激される一日でした。