猫にピアス

2009/08/12

　秋葉原でネコの写真を撮っているとき、そのネコを見ていた女の子たちが
　「あのネコ、怪我してるね」
　「ほんとだ。耳が切れてる」
という会話をしていました。

　そのネコがこいつです。たしかに右耳の先がV字型に切れてますね。

　知らない人が多いようなので、ちょいと解説を。

　これは怪我ではなく「避妊・去勢手術済みのネコですよ」というマークなんです。街中でネコを見つけたらよく観察してみてください。こんなふうに耳の切れたネコがいるはずです。

　ネット上で有名なネコ「はっちゃん」も右耳がV字になってます。

　飼い主のいない“自由ネコ”が増えすぎると、どうしても近隣住民に迷惑がかかります。「エサをやらない」というのでは根本的な解決にはなりません。一番効果があるのが避妊・去勢手術です。

　なぜ耳をカットするかというと、すでに手術したネコを見分けるためです。捕まえられておなかを開いたら、すでに手術済みだったなんていったら、ネコにとっては迷惑ですからね。

　耳をカットするかわりにピアスをする場合もありますが、取れやすいという問題があるため耳カットが多いようです。他にもマイクロチップを埋め込むという方法もあるそうです。

　こうした避妊・去勢手術の実施は、主に地域のボランティアの方が活動されています。手術した後のネコは元の場所に戻します。

　ネコの避妊手術の費用はおよそ2～5万円。自治体によっては不妊・去勢手術費の助成を行っているところもあります。

　こうした手術に対しては「虐待だ」という意見もありますが、「増やさない努力」も必要です。

　運よく拾われていくネコはいいけど、保健所に連れて行かれるネコも多くいるそうです。そんなネコを増やさないためにも手術の必要性があります。

　地域ネコと住民との共生ができるよう、ボランティアの方々はがんばってます。不幸なネコたちが増えないよう、今後も活躍をお願いします。

　そういう私も、最近ネコでとても迷惑をした事があります。