いままで標準ズームとして使ってきたレンズが、最近絶不調です。

　不具合のため、購入以来すでに2回のモーター交換をしてるレンズですが、
最近は別の問題が発生。

　電源を入れてもカメラがレンズを認識せず、絞り値（F値）が表示されないことがたびたび。それに気づかずシャッターを押すと、真っ黒い画像しか写りません。「よし、シャッターチャンスだっ！」と思い、パシャッとシャッターを切ったら真っ黒だったという時の精神的ダメージはかなりのもんです。

　マウント部分をガチャガチャ動かせば認識するので、どうやら接続部に問題がありそう。この製品個体の問題かと思ったら、発売してまだ数年のレンズなのにすでにメーカー製造が終了。やはりなにか問題があったのか？　と疑いたくなります。


　そんな事情で、このレンズを使い続けるのは精神衛生上よろしくないと判断、「次期主力戦闘レンズ」の購入を決めました。

　購入候補として選定したのは次の2本。

〈１〉　NIKON
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm F/3.5-5.6G ED VR」

〈２〉　SIGMA
「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」


　どちらも最近のレンズらしく、手ぶれ補正付きでフォーカスも超音波モーター内臓。機能面では十分です。
　焦点距離ではNIKONのほうが広角・望遠ともやや長いけど、レンズの明るさはSIGMAが上というのが大きな違い。
　価格はメーカー純正ということもあり、NIKONのほうが実売で3万円ほど高くなってます。


　あちこちのサイトの実写評価を見て悩んだ末、けっきょくSIGMAを購入しました。

　決め手はレンズの明るさとお値段。
　広角側がF2.8と明るく望遠端でもF4というのは、この価格のレンズとしてはとても優秀です。また3万円の価格差も選択の大きなポイントになりました。焦点距離も35mm換算で25.5mm～105mmと常用レンズとして十分です。

　NIKONのほうが小型・軽量だけど、もともと本体のD300が重いのでバランスは悪くありません。レンズが大きいおかげで、カメラ全体がちょっとエラそうに見えます。

　購入するにあたって気になったのが、AF精度（ピント）の問題。個体によって、フォーカスしたことろよりピントが前や後ろにズレているものがある
という話を聞いたので、さっそく実写テストしてみました。





　テストに使ったのはにけの独り言さんで配布しているフォーカスチェック用チャートと、focustestchart.comで配布しているフォーカステストチャートです。




　広角側、望遠側でそれぞれAFの精度を確かめたところ、今回のテストでは特にピントは問題なさそうです。（ホントはいろんな光源でチェックするのがいいんだけど、めんどうなのでパス）望遠側でやや後ピンかなという程度で、実用上は気になりません。

　写真の写りに関して不満はありません。印象としては、解像度はあるけど前のレンズよりややあっさりした写りかなという感じ。絞って使う風景写真は満足いく写りです。ポートレートを絞り開放で写すとかなり「ふわっ」とした絵になるため、すこし絞って使ったほうがいい結果になるレンズのようです。



　手ぶれ補正の性能ですが、きのうの更新で夜にストロボなしの撮影をしてもブレていなかったので、けっこう効いてると思います。　ま、カメラマンが優秀なおかげもあるんだけど（ナイナイ！

　せっかく購入したので、故障せず末永く使えるようにと願うばかりです。ホントに壊れないでよ。　頼むよ！