国境なき　うずら団

　毎週日曜、テレビ朝日系では朝７時半から１時間、戦隊物とライダー物のセットで番組を放映しています。この時間帯を「スーパーヒーロータイム」といいます。今は「轟轟戦隊ボウケンジャー」と「仮面ライダーカブト」をやっています。


　今朝たまたまつけていたのですが、ボウケンジャーのチーフという人が非常に高テンションで、思わず引き込まれました。チーフという人は赤レンジャーなのですがどうやらお笑い要員のようです。でも赤の特性なのか皆を引き込んで、無事敵を倒します。デカレンジャーでは青の赤化が激しく、無鉄砲にも程があると思っていたのですが、ボウケンジャーはツボを押さえていらっしゃる。

　ブラボー！


　しかも続く仮面ライダーカブトでは、初代ガンダムのガルマ様に匹敵するほど素晴らしい方が出ていたのです。天然お坊ちゃまで、歯の浮く台詞の１つ１つを当たり前にしゃべっているのです。いきなり面識の少ない人を捕まえて「ベストフレンド」認定したり、頂点という言葉にこだわりがあるのか「俺は友情においても頂点に立つ男だ」とアピールします。表現力ではモンゴメリ「赤毛のアン」の主人公アンに匹敵します。将来が楽しみです。

　お坊ちゃまは影の部分も抱えていて敵要素がつよいのです。どうみてもその内、仲間が弑する気がします。まあ、ナレーションも強引なところからすると、この手の脚本の常で、前回までの設定を無視して進むのでしょう。あんまり考えても仕方ありません。これからは気をつけて見守っていかなければなりません。


　ところで、昔はスーパーヒーロータイム時間帯の前後に「スーーパーヒッーローターイム」とちょっとした寸画が入ったものです。余韻を最後まで楽しませてくれるのです。今日もそうでした。ボウケンジャーと仮面ライダーカブトの俳優さんが１名ずつ小芝居をして笑いを取ってくれました。

　鳥の餌のような食事をボウケンジャーの赤が涙ながらに食し、脇で給仕した仮面ライダーの一員が慄くのです。

　素晴らしい。


　どうやら今年のスーパーヒーロータイムは最高に面白いようです。今まで見なかったのが悔やまれます。