|
テーマ:最近買った 本・雑誌(6919)
カテゴリ:四角いものから
ルナール「博物誌」
身近な動物を取り上げた短編集です。 「ヘビ」と題したお話はただ「長すぎる」とあるだけであり中々に奇抜です。「鴫」はお父さんがどこまでも銃の腕が下手なお話で爆笑できます。外堀から描いていくので行間を汲んであげると最後のオチが綺麗に嵌ります。 イチオシは家人が薦めていた「鳥のいない鳥かご」です。空の鳥かごを持つ少年の話です。その子は何でそんな事をしているかっていうと、鳥かごの中に鳥を入れなければ少なくとも1羽はそこに入るべき鳥が自由でいられるからだと言うのです。どこかの鳥さんがこの少年のおかげで囚われの身にならないでいられ、そのことで少年もまた充足した心持でいられるという訳。いい話だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月14日 14時25分24秒
[四角いものから] カテゴリの最新記事
|