2006/11/20(月)18:19
英語達人へ・10000時間の長丁場
アンチ・バベルの塔を友人から教えてもらい、
その著者の方のリンクからたどったのが
日向清人氏の「ビジネス英語雑記帳」だった。
ビジネス英語雑記帳
日向氏は、一時杉田先生に代わって
ビジネス英会話の講師を務めておられたが
杉田ファンの熱心な後押しにより
ビジネス英会話の講師はまた杉田先生に戻った。
私は熱烈な杉田ファンで、
NHKに杉田カムバックのメールを送ろう、という試みにも参加した。
正直な話、日向氏のラジオ講座は
英検1級をめざすぐらいのレベルの人には物足りないだろうなという
感じが否めなかった。
そしてそして、
杉田先生がカムバックされてから
日向氏のブログを読み始めるようになり、
そこで彼がラジオ講座の講師を務めたときの
裏話を読んだ。
それが何だか愚痴っぽくて嫌だった。
が、日向氏のブログ自体はとても面白く、
参考になることも多々ある。
いわゆる「英語学習法指南」とは違っていて
楽しくてためになる読み物といった感じ。
その中で特に気になったのが、
達人の道は毎日4時間、10年間の長丁場
という記事である。
「さいごに」という題で書いてある部分を引用すると
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちょっと高めの目標設定、練習直後のフィードバック、コツの確認という三点セットを毎日4時間、10年間続けるとプロの域に達することができます。約15,000時間です。アメリカのオリンピック委員会の資料では、一人前のアスリートになるには、(1日4時間ではなく)毎日3時間で10年かかり、時間数で言えば、およそ10,000時間だと言っていますが、いずれにしても、10年は必要だという立場です。
なお、もっとお急ぎの方は、4200時間コース(1日14時間、週6日、年50週)という選択もあります。いよいよ日本と開戦かという時期に米海軍が日本語の専門家を急いで養成するために設け、もっぱら会話文のパターンを朝から晩まで口頭で繰り返す軍事教練的授業を行ったのですが、卒業時に日本語の新聞を読め、捕虜を尋問できる程度の日常会話がこなせるようになったと言います。(サイデンステッカー、キーン、ライシャワーといった後々、日本語の大家として知られる人々を育てたのも、この米海軍日本語学校です)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バイリンガルになるには5000時間の英語学習が必要とよく聞くけれど、
プロになるには毎日4時間、10年の修行が必要なのね。
道は遠いが頑張らねば。
それから、その下の段落、
1日14時間、週6日、年50週の4200時間コースというのも
ハタと膝を打った。
尊敬する同時通訳の枝廣淳子さんの
「朝2時起きで何でもできる」
に、彼女が夫の留学に伴ってアメリカに移り住み、
子育てをしながら、一心不乱に英語の勉強をする様子がつづられていて
それがこの4200時間コースのカリキュラムに近いのでは、と思ったのだ。
彼女は帰国後すぐに通訳学校に入り、通訳デビューを果たす。
つまり、4200時間コースで
(実際に彼女がアメリカに住んだのは2年だけれど、1日7時間の勉強を2年という意味)
プロデビューというわけだ。
私が英語のやりなおしを始めたのが99年で準1級取得が2001年。
それから5年があっという間に経ってしまった。
1日4時間は無理でも、せめて2時間は確保しながら
精進しなければ・・・
(別館の記事を改めてアップしました。
アメブロが読めないという報告をいただいているためです。)